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第48期岡田美術館杯女流名人戦第1局(里見香奈女流名人VS伊藤沙恵女流三段) [将棋]

里見女流名人が13連覇を目指します。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

女流棋戦にける連覇記録は里見香奈のこの女流名人戦で12連覇です。
いま29歳なので、獲得時は17歳。まだ高校生でした。
それから年齢を重ね、干支でいうと一回り防衛を重ねました。
棋士だと羽生善治の王座戦19連覇というとびぬけた記録がありますが、12連覇以上は4回のみ。しかも達成者は羽生善治(12連覇・棋王)と大山康晴(13連覇・名人、12連覇・王位)だけです。
連覇を続けるには棋力だけでなく、健康面を始めとする調子の波も乗り越えなければなりません。戦法の廃れ流行りもあります。
長期間の連覇は本当に価値が高いと思います。
さあ里見女流名人は、13連覇に向けて白星を得ることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/48/joryumeijin202201160101.html

ということで将棋です。
伊藤沙恵女流三段が角交換から5三に角を打ち込み、乱戦に持ち込みます。
後手から穏やかに進める方法もあるのですが、おそらく里見女流名人は乱戦に乗ると確信していたのでしょう。
お互いに研究なのか途中まで端歩の突き合いのない類型の通りに進みます。
中盤の難所で里見女流名人は長考で露骨に角を打ち込んで攻めを選択しますが、この攻めがやや無理攻めだったようです。
この手から評価値が先手に振れ始め、攻めが細くなります。
なにしろ後手は居玉で、守備に手をかけていません。攻められたら支えきれません。
先手の攻めに乗って後手玉が安全地帯にまで逃げ込んだところで伊藤女流三段が攻めに転じます。
こうなるといくら里見女流名人でもいかんともしがたいです。
113手まで伊藤女流三段が白星を挙げて、初タイトルに向けて嬉しい先勝です。
第2局は1月23日(日)島根県出雲市「出雲文化伝承館」で行われます!
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