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第71期ALSOK王将戦第1局(渡辺明王将VS藤井聡太竜王) [将棋]

三冠VS四冠の頂上決戦です。

〔中継サイト〕
https://mainichi.jp/articles/20211226/ddm/013/040/015000c

将棋界のビックタイトルは竜王戦と名人戦です。
渡辺三冠は名人、藤井四冠は竜王を保持しているため、まさに頂上決戦です。
両者はタイトル戦で2度ぶつかっています。
2度とも1日制4時間のタイトル戦である棋聖戦で、1度目は1-3で藤井七段が渡辺棋聖から棋聖を奪取し、2度目は渡辺名人がリベンジに挑みましたが3-0で藤井二冠が返り討ちにしています。
両者の通算成績は2-8で差がついています。レーティングによる計算でも、渡辺王将の防衛確率は15%前後と厳しい数字がでています。
ただ、両者における長時間での対戦は初めてです。
さあ渡辺王将は、得意の二日制で、いままでの劣勢を挽回することができるでしょうか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen-kifu/220109.html

ということで将棋です。
戦型は現代将棋の王道ともいえる相掛かりとなります。
先手の藤井竜王は41手目に8六歩という、あえて弱点を作るような、いままでの将棋の歴史にはない手を指します。
渡辺王将の手が止まります。
長考するも咎めるのはできなかったようで、また駒組が進みます。これなら藤井竜王の主張は通ったのかもしれません。
本格的な戦いは2日目からです。
攻勢を取ったのは渡辺王将です。角を押し返して桂馬を跳ねたところは好調な駒運びを思わせます。
藤井竜王も反撃し、桂角交換の駒損を甘受して細い攻めを繋げます。
ここからはねじりあいです。
お互いにどちらが勝つのか分からない局面が続き、形勢の針も揺れ動きますが、最後に抜け出したのは藤井竜王でした。
とにかく秒読みの藤井竜王は強いです。
1分で15手詰めを読み切り、不動駒が1枚という熱戦をもぎ取りました。
ソフトによると、渡辺王将としては、112手目で相手玉を寄せにいかず、4五金打ちと玉頭を厚くしておけば勝機のある将棋だったようです。
藤井竜王は5冠に向けて幸先の良い白星を挙げました。
第2局は1月22日、23日に大阪府高槻市「山水館」で行われます!
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