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【書評】山川健一『サザンクロス物語』 [書評]

長編冒険バイク小説です。


サザンクロス物語 (講談社文庫)

サザンクロス物語 (講談社文庫)

  • 作者: 山川 健一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1988/03
  • メディア: 文庫



バイクショップオーナーである主人公が、謎の人物より「サザンクロスの謎」を追うように依頼されるというより、強制されて旅に出ます。
主人公が選定される理由は薄いのですが、この強引さがまたひとつの魅力になっていると思います。
後半で主人公たちはオーストラリアに飛び、スピリチュアルな体験をします。
宇宙との一体感と、目の前にある現実との調和。それが主題のように感じます。
あとがきで、著者は「制作費に縛られることのない、映画のような小説を書けないものか」と述べています。
その通りの小説かと思います。

映画のような小説を読みたいひとのために!
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【公募情報】第1回ひと駅Novelコンテスト(掌編・2/28〆) [公募情報]

ひと駅で読める小説コンテストです。

〔主催者HP〕
https://tapnovel.com/contests/4

東急エージェンシーとTapNovelが、「渋谷」をテーマにひと駅で読めるショートストーリーを募集しています。
いまや電車で本や新聞を読む人は少数で、ほとんどのひとはスマホを見ています。なので、ひと駅で軽く読める小説というのは面白い試みだと思います。
ただし、TapNovelMakerを使ってTapNovelにゲーム小説を投稿する必要があるため、小説というより脚本みたいな感覚なのかなと思います。
制限文字数は1000~2000字、応募締切は令和4年2月28日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:掌編(ゲーム小説)
テーマ :渋谷
最優秀賞:50万円
制限文字数:1000~2000文字
応募締切:令和4年2月28日
応募方法:TapNovelMakerを使ってTapNovelにゲーム小説を投稿
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最近の日常【令和4年1月下旬】 [日常]

〔外壁を掃除した話・その1〕
ネット情報によると、外壁の黒ずみはカビキラーで落とせるらしい。
水垢専用の洗剤を使ったことはあったが、効果がいまいちだったので、高圧洗浄しかないかなと思っていたので、カビキラーは目からうろこだった。
さっそく試しと、窓枠の端から伸びる黒い筋にカビキラーをかけてみた。
とりあえず吹きかけて、ブラシでこすり、しばらく放置してから水で流す。
試してみると、1回ではまだ残るけど、2回かけるとけっこう綺麗になる。
なるほど、やってみるものです。
1階はこれで綺麗になるけど、さてさて、2階はどうしたものか。

〔外壁を掃除した話・その2〕
2階は外からカビキラーをかけられないの、窓を開けて、手を伸ばしてスプレーをしてみる。
上手くかけられないので、多めに噴射して、自然に液が垂れるのを期待する。そしてまた窓から水をかける。
うーん、確かに黒い筋は薄くなった。
しかし、外から見るとなんとなく薄く広がった感じもしないでもない。
ということで第2回も実施するが、多少良くなったものの1階ほど劇的ではない。
それでもそれなりに綺麗になったので、とりあえずは満足です。
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【公募情報】第35回うなぎ川柳大会(川柳・2/25〆) [公募情報]

うなぎは日本の文化です。

〔主催者HP〕
https://www.unagi.co.jp/

主催者は、うなぎの話題満載の季刊誌「うなぎ百撰」です。
昭和59年創刊で、全国のかば焼き専門店に配布されているそうです。
前回の金賞受賞作が掲載されていますが、ストレートな作品です。
奇をてらわずに、ど真ん中が良いのかもしれません。
応募締切は令和4年2月25日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :うなぎ
金  賞:図書カード5万円分
応募締切:令和4年2月28日
応募方法:はがき
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第80期順位戦展望【B級2組~C級2組・終盤戦】 [将棋]

〔B級2組対戦表〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80b2/index.html

2局を残して中村太地七段が嬉しいB級1組昇級です。
タイトル経験者は全員B級1組以上を経験しているので、とりあえずはクリアーですが、まだまだA級を目指して欲しいです。
1敗の澤田真吾七段は連敗しなければ昇級。残り1枠は2敗勢4人ですが、順位も対戦相手も有利な丸山九段が濃厚です。
降級点持ちでは窪田義行七段が無念の降級決定です。
今期は実績あるベテランに降級点が付きそうです。

〔C級1組対戦表〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80c1/index.html

2敗以内が8人いる混線です。
順位7位の及川拓馬七段は1敗北しても昇級圏内ですが、同じ1敗でも順位31位の大橋貴洸六段は負けたら昇級圏外です。
61歳の高橋道雄が6勝2敗と気を吐いており、昇級したら記録的快挙です。連勝れきでば昇級確率が高そうです。
凄八こと飯島栄治八段も40代になってB級2組復帰のチャンスです
降級点持ちから今期は続々と陥落しそうです。佐藤秀司八段、田村康介七段、森下卓九段が崖っぷちで、豊川孝弘七段、髙野秀行六段も危ないです。

〔C級2組対戦表〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80c2/index.html

人数が多いので最後まで分からないクラスです。
昇級は1敗以内の5人に絞られた感じはありますが、実力者揃いで、だれが昇級してもおかしくありません。
新四段の伊藤匠四段が昇級戦線に残っていることから、やはりただ物ではありません。
序盤のエジソンこと田中寅彦九段は引退の瀬戸際です。
来年は降級点2つ持ちが増えて、フリークラス行きが大量に出るかもしれません。その前に宣言する棋士も多いとは思いますが。
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第80期順位戦展望【A級、B級1組・終盤戦】 [将棋]

いよいよ残り2局です。

〔A級・対戦表〕 
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80a/index.html

挑戦レースのトップを走るのは斎藤慎太郎八段で、7戦全勝です。
連敗してもプレーオフ進出ですので、確率はかなり高いです。ただ、最終戦が2位の糸谷八段との直接対決なので、次局を落とすとプレッシャーがかかるかもしれません。
残留争いは山崎隆之八段が2戦を残して降級決定です。1期でB級1組に逆戻りですがA級棋士の箔付けで満足せず、復帰を戻して欲しいです。
あと1枠は永瀬王座と羽生九段との争い。羽生九段は連勝すれば残留ですが、永瀬王座との直接対決に勝つことが絶対条件です。
対戦成績的には圧倒的不利です。次局が注目の1戦です。

〔B級1組・対戦表〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80b1/index.html

大本命の藤井竜王が2敗目を喫して、鬼の住処の本領発揮です。
最終局の佐々木勇気七段戦が鬼勝負になるかもしれません。
3敗勢は4人ですが、こうなってくとくると順位1位の稲葉陽八段が俄然有利です。藤井竜王に勝った星が大きく、1年でのA級復帰が見えてきました。
残留争いですが、4勝以下の5人での争いです。
木村一基九段、久保利明九段がこの争いに巻き込まれるとは思いもしませんでした。どちらかはB級2組に陥落です。
長らくB級1組の門番として活躍した松尾歩八段も、いよいよ瀬戸際です。


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第48期岡田美術館杯女流名人戦第1局(里見香奈女流名人VS伊藤沙恵女流三段) [将棋]

里見女流名人が13連覇を目指します。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

女流棋戦にける連覇記録は里見香奈のこの女流名人戦で12連覇です。
いま29歳なので、獲得時は17歳。まだ高校生でした。
それから年齢を重ね、干支でいうと一回り防衛を重ねました。
棋士だと羽生善治の王座戦19連覇というとびぬけた記録がありますが、12連覇以上は4回のみ。しかも達成者は羽生善治(12連覇・棋王)と大山康晴(13連覇・名人、12連覇・王位)だけです。
連覇を続けるには棋力だけでなく、健康面を始めとする調子の波も乗り越えなければなりません。戦法の廃れ流行りもあります。
長期間の連覇は本当に価値が高いと思います。
さあ里見女流名人は、13連覇に向けて白星を得ることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/48/joryumeijin202201160101.html

ということで将棋です。
伊藤沙恵女流三段が角交換から5三に角を打ち込み、乱戦に持ち込みます。
後手から穏やかに進める方法もあるのですが、おそらく里見女流名人は乱戦に乗ると確信していたのでしょう。
お互いに研究なのか途中まで端歩の突き合いのない類型の通りに進みます。
中盤の難所で里見女流名人は長考で露骨に角を打ち込んで攻めを選択しますが、この攻めがやや無理攻めだったようです。
この手から評価値が先手に振れ始め、攻めが細くなります。
なにしろ後手は居玉で、守備に手をかけていません。攻められたら支えきれません。
先手の攻めに乗って後手玉が安全地帯にまで逃げ込んだところで伊藤女流三段が攻めに転じます。
こうなるといくら里見女流名人でもいかんともしがたいです。
113手まで伊藤女流三段が白星を挙げて、初タイトルに向けて嬉しい先勝です。
第2局は1月23日(日)島根県出雲市「出雲文化伝承館」で行われます!
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創作状況【1月中旬】 [ぼくの公募状況]

第6回光友会福祉川柳で佳作に選ばれました。ありがとうございます。
https://www.lfa.jp/news/202201111.html

【サイトーメルマガ第172回の内容紹介】
◆創作についてのエッセイ「自信作について」
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第3回)
◆おまけのもう1作
◆公募情報数点
 来月のテーマは自信作について思うことです。
 次回発行は2月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。

【ショートショートガーデン】
これはYomebaのショートショーコーナーの没ネタです。テーマは「絵」でした。
〔自らを映し出す絵〕
https://short-short.garden/S-uCTrCy

『時間の夏休み』に田丸先生からコメントをいただきました。ありがとうございます。
https://short-short.garden/S-uCTryF

【小説でもどうぞ】
今月は2作応募予定。
とりあえず第1作を推敲するが、あまりに前半がありきたりと言うか、推敲するのが辛い。
最後に設定がひっくり返る系統ですが、この技法は前半が退屈になりがちなのが玉にきずです。もっと工夫しろ、という話なのですが。
とりあえず第1作の推敲はこの辺りで切り上げて、第2作の推敲に取り掛かりる。
作品の流れととしてはこっちの方がマシでしょうか。エスカレーションの亜流です。エスカレーションの技法は簡単なので、ついつい頼ってしまうのですが。
来月は「写真」ですか。どうしても心霊写真を思い浮かべてしまうなあ。

【yomeba!】
今月のテーマ「絵」で第3作を応募する。第1作をボツにしたので、応募は2作です。
最初はまったくアイデアが浮かばなかったのに、書いてみるとポツポツできてくるから不思議です。
手を動かすのが大事なのでしょう。
ちなみにボツにした第1作は坊ちゃん文学賞に出そうかなとか、いろいろ考え中。


【星新一賞】
第8回星新一賞受賞作品を読み終わったので、次は第7回星新一賞受賞作品を順番に読んでいきます。

・ジュニア部門 優秀賞 『Yの悲劇?』 佐藤瑠爽

未来はY遺伝子が消滅……つまり男性がいなくなるという話です。
男性のない未来は世の中も平和で、だれもが幸福に過ごしています。
男性の消滅を防ぐためには「仕事もしろ、家事も行え、地域ともうまく交流しろ、育児や介護等人間の生命に関する最重要課題、また子供の教育に対して全ての業務と責任を担え……」とくれば、オチは分かると思います。
いかにも星新一賞らしいです。
ど直球なメッセージ性が特徴ですが、あまりに世の中の見方が偏っていて、アジビラに近いです。正直、現代の子育て世代で、こんなことを考えている男性はいません。いてもごく少数のヘンクツ者です。ジュニア部門なのに感覚が古すぎます。
だれがこんなことを吹き込んだのか、それが気になります。
設定としては面白いですが、作品として成立させるには、最後に大統領は元女性でしたとか、もうひと捻りないときついですね。
自分の感想としては、夢枕獏に近いです。

【創元SF短編賞】
自分の得意ジャンルはショートショートだし、最近のSFは作風に合わないし、さらにいろいろと忙しいので、来年は出すのを止めようと思っていた。
ですが、やっぱり書くと楽しいんですよね。ストーリーを考えたり調べたり。
ということで、来年も何か出そうと思います。


【坊っちゃん文学賞】
yomebaショートショートコーナーでボツにした作品をこちらに回してみる。
投稿するかどうかは、そのとき考えます。


【その他モロモロ】
・めかぶ川柳に応募してみた。2月14日発表です。
・2021年でんち川柳コンテストに応募。ベタ作品を3つ。2月下旬発表だけんども。
・福島正実SF童話賞は時期が近付いたら考える。
・みんなが作る「5秒後」コンテストは12月中旬発表予定が2月上旬に変更。
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【書評】山川健一『クロアシカ・バーの悲劇』 [書評]

奇妙な短編6編が収録されています。


クロアシカ・バーの悲劇

クロアシカ・バーの悲劇

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/04/01
  • メディア: Kindle版



1980年代の作品ですが、いずれも実験的な小説です。
『頑張れよ、キース』『さようなら、キース』は作者が主人公の意見を取り入れながら物語を作るという話です。
『クロアシカ・バーの悲劇』は途中に選択肢があり、どの言葉を選んでもそれほど差がないというか、小説の限界を示そうとした作品なのかなのかなと理解。
『ア・ボーイ』は小説の中で小説を書き、それをアシカの姿をしている彼女に見せて感想を聞きつつ物語を書くという話。
残りの2つは、山川健一調です。
実験小説なので、評価が難しいところです。

小説の新しい形を探りたいひとのために!

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【公募情報】やさしい時間 三行詩募集(詩・3/31) [公募情報]

テーマはお線香をあげるひと時です。

〔主催者HP〕
https://kokoro.nipponkodo.co.jp/collection/

主催者は日本香堂です。
応募テーマとして「お線香をあげるひと時の、大切な人とのこころの語らい」とあります。
お線香でせすから、お墓とか、仏壇とか、故人をしのぶような内容になるのかとは思います。
過去受賞作でも、故人への問いかけが圧倒的です。
ですから、故人以外への詩を書けたら目立つかもしれません。とはいえ、なかなか想定しずらいのですが。
応募締切は令和4年3月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:詩
テーマ :「お線香をあげるひと時の、大切な人とのこころの語らい
掲載作品:記念品
制限行数:3行
応募締切:令和4年1月31日
応募方法:インターネット
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