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【書評】グループSKIT『日本人を震撼させた未解決事件71』 [書評]

戦前の事件から2010年まで幅広く取り上げられています。


日本人を震撼させた 未解決事件71 (PHP文庫)

日本人を震撼させた 未解決事件71 (PHP文庫)

  • 作者: グループSKIT
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/05/02
  • メディア: 文庫



凶悪事件の全てが解決しているわけでありません。
有名な事件からあまり知られていない事件まで、現時点まで未解決の事件が71紹介されています。
遺留品等の証拠がないため迷宮入りした事件から、容疑者はあげられたものの証拠不十分で不起訴、さらには明らかな冤罪事件まで様々です。
中には長岡京殺人事件のように、不可解な事件もあります。
殺人事件の時効が撤廃されたことから、コールドケースについて特命捜査対策室が新しい観点で捜査を継続しているようです。
こうした本が、新たな捜査のきっかけとなる情報提供に繋がることを願うのみです。

日本の事件史を知りたいひとのために!
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第71期ALSOK王将戦第3局(渡辺明王将VS藤井聡太竜王) [将棋]

藤井竜王の連勝で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
https://mainichi.jp/articles/20211226/ddm/013/040/015000c

囲碁将棋チャンネルによる王将戦直前のインタビューで、渡辺王将がいつものぶっちゃけトークを展開しています。
自身が挑戦者になった棋聖戦で、「将棋の調子が良かったので、3連敗するとは思っていなかった」と衝撃を受けたことを素直に語っています。その結果を受けて王将戦でどう勝負するか、という戦略を練っていることを匂わせた言い方でした。
渡辺王将は別のインタビューで「正念場」と語っています。
これ以上、対戦を続けても情報面での上積みはなく、ここで負けるようだとズルズルと後退してしまう、打つ手なし、という危機感を強く打ち出していました。
しかし、ここまで連敗とさらに苦しい状況に追い込まれています。第1局では後手番なのでともかく、第2局の先手番角換わりで早い段階で劣勢に陥ったのは誤算だったと思います。
戦略の立て直しが求められているかもしれません。
さあ、渡辺王将は、新たな戦略を披露することはあるでしょうか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen-kifu/220129.html

ということで、将棋です。
第1局に続いて相掛かりです。
藤井竜王の先手相掛かりを破らないと防衛はないと腹を決めたのかもしれません。
序盤で渡辺王将が工夫を見せたものの、30手目の長考しているので、研究から早々に外れて力勝負になっていると思われます。
藤井竜王が地下鉄飛車の筋を見せ、後手の動きを誘ったところで2日目です。
地下鉄飛車は実現すれば強いですが、その前に仕掛けられるのがひとつのパターンです。
封じ手の5六歩に対して、藤井竜王が長考します。封じ手予想の第一候補だっただけにここでの長考は意外です。
互角のまま2日目の午後になり、藤井竜王が時間を使いながら攻勢を取ります。
渡辺王将は受けます。攻め合いを目指さず、相手を急かせる強い受けです。一歩間違えると一気に持っていかれるので怖いところですが、ある意味では開き直りなのかもしれません。
ですが、最後に抜け出したのは藤井竜王でした。
小駒のスクラムで渡辺玉を端に追い詰めます。
寸隙を縫って渡辺王将も攻防手で藤井玉に詰めろを掛けますが、そこで力尽きました。
藤井竜王は作法の様に渡辺玉を一気に詰まして、これで怒涛の3連勝です。
史上最年少5冠まであと1勝です。渡辺王将はいよいよ後がなくなりました。

王将戦第4局は2月11、12日(金祝、土)に東京都立川市「SORANO HOTEL」で行われます!

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【公募情報】海上保安の日俳句コンテスト(俳句・3/1〆) [公募情報]

海上保安庁は海の警察組織です。

〔主催者HP〕
http://www.jcga.or.jp/company/haiku.html

初代長官大久保武雄氏が俳人(俳号;橙青(とうせい))であったことにちなみ、俳句の募集となったそうです。
ということで、”俳句”なので季語は必須で、2句中1組の応募で、内1句は「海保の日」「海上保安の日」を季語として詠む必要があります。
これだけ制限があるので応募数は少ないかと思いきや、一般で2000句を超える応募があったそうなので、なかなかです。
第2回受賞作を詠むと、海上保安の仕事ぶりを正面から見据える句が目立ちました。
応募締切は令和4年3月1日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:俳句
テーマ :海上保安庁、海上保安の日
最優秀賞:海上保安グッズ
応募締切:令和4年3月1日
応募方法:メール、FAX、はがき等
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【書評】山川健一『鏡の中のガラスの船』 [書評]

表題作は第20回群像新人賞受賞作です。


鏡の中のガラスの船 (講談社文庫)

鏡の中のガラスの船 (講談社文庫)

  • 作者: 山川 健一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1987/03
  • メディア: 文庫



収録されているのは中編の表題作と、短編『湖に落ちた流星』です。
いずれも舞台は1970年代初頭で、大学での闘争が題材になっています。
いま振り返ると無茶苦茶な時代ですが、2編ともその荒廃した空気を濃厚に身にまとっています。
文庫本化されるさいに、単行本化されたときに改稿された部分を戻し、著者のスタートラインを再確認する作品となっています。
著作多数の著者の、瑞々しい感性を堪能できる作品だと思います。

同時代を生きたひとのために!
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創作状況【1月下旬】 [ぼくの公募状況]

インフルエンザがほとんどでないのに、オミクロン株の感染力はものすごいです。

【サイトーメルマガ第172回の内容紹介】
◆創作についてのエッセイ「自信作について」
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第3回)
◆おまけのもう1作
◆公募情報数点
 来月のテーマは自信作について思うことです。
 次回発行は2月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。

【ショートショートガーデン】
これは小松左京のパニックSFを読んで、考えたコネタです。よくありそうな話ではありますが。
〔画面の向こうの戦争〕
https://short-short.garden/S-uCTrGU

【小説でもどうぞ】
予定通り2作応募する。
最後の最後で少し推敲をする。時間をおいて見返すと、不自然な部分がすっと目に入ってくる。
多少でありますが、文章的には少し向上した気分。
来月は「写真」です。
次回から少しアイデアの作り方を変えてみよう思う。マズはトライ&エラーで。


【yomeba!】
さて、応募が終わったので前回の受賞作の感想を再開する。

 望月滋斗 『ついてきた黒子』

舞台にいる全身黒ずくめの黒子。
その黒子が俳優希望の女子の前に現れて、いろいろ世話をしてくれる話です。
黒子のおかげでオーディションを勝ち抜くのですが、黒子の存在を気づかれて消えしまいます。
そして、ラストです。
ショートショートではなく掌編ですね。
オーディションに早着替えがあるところや、オーディション受験希望者に衣装を貸し出すところとか、そもそも早着替えに黒子が必要なところとか、そのオーディションをおじいシャンが舞台のそでから見ているところとか(劇場関係者という設定はありますが)、突っ込みたくなるシーンがいろいろあります。ラストの理屈も強引です。
ですが、設定としてはベタながらも面白いですね。
テーマとの親和性の高さで選ばれたのかな、と思います。


【星新一賞】
第8回星新一賞受賞作品を読み終わったので、次は第7回星新一賞受賞作品を順番に読んでいきます。

・ジュニア部門 優秀賞 『おじいちゃんの思い出』 下平千歳

100年後の未来が舞台です。
小学生のチトはお祖父ちゃんの家にいくのが好きなのですが、そのお祖父ちゃんは実は立体映像だったという話です。
前半の描写はほぼ不要ですね。車を無くしたとか、アスファルトを剥いだとか、ストーリーには関係ありません。ある意味では星新一賞らしいですね。
おじいちゃんの家での描写が秀逸です。簡潔な描写でピアノ、科挙、チェスと3つ盛り込んでいます。ここが長いとシツコク感じますが、簡潔にすることですらりと読ませます。
描写が絶賛されていますが、描写というより祖父に何をさせるかという題材の選択と、祖父の行動、さらには文章量のバランスが絶妙です。天性の素質を感じます。
講評で、祖母が「私が死んでも、映像にはしないで」と言ったことが絶賛されていますが、おそらくは偶然の産物です。
祖父と祖母の両方を出すとチトとの交流が薄まるため片方に絞る必要があります。そこで祖母を登場させない理由として「私が死んでも、映像にしないで」という理由を作り上げたのだと思いますが、その偶然を上手くストーリーに溶かしこんでいます。
第7回星新一賞受賞作品の中で、ピカイチの作品です。


【創元SF短編賞】
例年だと1次通過発表は2月下旬ですかね。
あんまり期待できる作品ではないので気持ちは来年。
書きはじめるのは大変だけど、書き始めるとなんだかんだと楽しいので、来年も自分が楽しいと思える作品を書いてみたい。
奇妙な科学理論をベースにしたいなあ。


【坊っちゃん文学賞】
ショートショートガーデンに『時間の夏休み』に田丸先生からコメントをいただいたが、同じ設定で別のショートショートを書いて坊ちゃん文学賞に応募していたりする。
ちょっとまずかったかなと反省。受賞作が決まった後が良かったかも。
発表は2月下旬です。
来年用のアイデアを二つ書きますが、ボツにしてショートショートガーデンに回します。アイデア的に、長くすると冴えなくなるので。


【その他モロモロ】
・めかぶ川柳に応募してみた。2月14日発表です。
・2021年でんち川柳コンテストに応募。ベタ作品を3つ。2月下旬発表だけんども。
・福島正実SF童話賞は時期が近付いたら考える。
・みんなが作る「5秒後」コンテストは12月中旬発表予定が2月上旬に変更。

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【公募情報】2022年情報通信の安心安全な利用のための標語募集(標語・2/28〆) [公募情報]

ネットの安全をみなさんで考えましょう。

〔主催者HP〕
https://www.fmmc.or.jp/hyogo/

ネット上の犯罪や、ネット上のいじめが問題になっています。
新しい技術が登場すれば、その技術を利用した犯罪、問題が発生するのが世の常です。
今回の募集は、ネットに関する注意喚起する標語です。
「最近の情報通信の利用において問題となっている事例なども意識したものとなるよう明記した作品を募集」とあるように、ストレートで分かりやすい標語が求められているようです。
応募締切は令和4年2月28日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:標語
テーマ :最近の情報通信の利用においての問題
最優秀賞:商品券、図書券等
応募締切:令和4年2月28日
応募方法:メール、FAX、はがき
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【書評】長谷川伸一『投資でお金を増やす人、減らす人~知識・資金ゼロからの投資超入門~』 [書評]

これから株式投資を初めよう!というひとのための本です。


投資でお金を増やす人、減らす人 知識・資金ゼロからの投資超入門

投資でお金を増やす人、減らす人 知識・資金ゼロからの投資超入門

  • 作者: 長谷川 伸一
  • 出版社/メーカー: 総合法令出版
  • 発売日: 2017/03/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



第1章で株式投資をはじめるべき理由が述べられます。
超低金利のいま、投資をすることで身を守る大事さが強調されています。
第2章以降は具体的な手法となりますが「企業内容をよく調べ、、これから伸びる企業に投資すべき」という基本を繰り返し説明しています。
とはいっても何を調べてよいのかわからないひとは、第2章以降に書かれていることをひとつひとつ確かめると、それほど変な株はつかなまいかなと思います。
それだけ基本に忠実な本だと思います。

これから株式投資を考えたいひとのために!
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【公募情報】まもレール親と子のホンネ俳句大賞(俳句・2/15) [公募情報]

まもレールとは、改札通過通知サービスです。

https://www.mamorail.jp/haiku/

いまはいろいろと便利なサービスがあります。
まもレールもそのひとつで、子供が改札を通ったときに自動で親に通知が届きます。
子供がどの駅を通過したのか、分かるので親も安心ということです。
本公募は、そんな親子のホンネを俳句形式で募集するものです。
この手は川柳での公募が一般的ですが、俳句というのが珍しいです。
俳句となると季語が必須になるので、ご注意を。
応募締切は令和4年2月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:俳句
テーマ :親と子のホンネ
最優秀賞:QUOカード10万円分
応募締切:令和4年2月15日
応募方法:インターネット
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第48期岡田美術館杯女流名人戦第2局(里見香奈女流名人VS伊藤沙恵女流三段) [将棋]

伊藤女流三段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

伊藤沙恵のタイトル戦挑戦は9回目です。
タイトル獲得がないまま9回目の挑戦というのは棋士、女流棋士を通じて1位の記録です。
不名誉な記録のように見えて、これだけ挑戦したというのは棋力の証でもあり、名誉の記録ともいえます。
伊藤女流三段も28歳であり、インタビューで「チャンスはそれほど多くない」という主旨のことを話しています。
とはいえ白玲戦ではA級ですし、レーティングでも加藤桃子清麗を上回っています。
おそらくは現状に満足してはいけないという、自分に対する叱咤激励なのかなと思います。
さあ第1局に続いて連勝して、初タイトル獲得にリーチをかけることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/48/joryumeijin202201230101.html

ということで将棋です。
里見女流名人が選んだのは、先手中飛車ですが、相振り飛車になるのを見て、玉を左側に囲う工夫を見せます。
序盤から構想力を問われる将棋です。
里見女流名人が飛車を2筋に戻したので対抗形ようになりますが、そこで伊藤女流三段が先手陣の弱点である角頭を目掛けて飛車を展開したのが好判断でした。
歩越しの飛車だけに思い浮かびにくいですが、ここから後手がペースを握ります。
その後、やや先手が持ち直しましたが81手目に6一角と打ち込んだのが、里見女流名人らしい踏み込みでしたが、やりすぎたようです。
しかし、里見女流名人は容易に土俵を割りません。
粘りに粘り、最後はどちらにころんでもおかしくない勝負になります。
お互いに時間がなくなり、指運になります。
優勢の時間が長かったのは伊藤女流三段なので、やや里見女流名人が弱気になっていたように感じます。
攻め合えば有望の局面から受けに回り、最後は180手まで伊藤女流二段が押し切りました。

この白星は展開的にも大きいと思います。
これで伊藤女流三段が連勝となり、タイトル初獲得まであと1勝に迫りました。
第3局は2月6日(日)、千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます!
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第71期ALSOK王将戦第2局(渡辺明王将VS藤井聡太竜王) [将棋]

藤井竜王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
https://mainichi.jp/articles/20211226/ddm/013/040/015000c

囲碁将棋チャンネルによる王将戦直前のインタビューが公開されています。
藤井竜王は「どちらかというと早指しは苦手」で4時間がベストだが、持ち時間が長い点について歓迎という感じでした。
持ち時間6時間の順位戦では圧倒的な成績を残しており、どちらかというと長考派なので、二日制の8時間という王将戦のレギュレーションは藤井竜王向きだと思います。
また、同じ持ち時間のタイトル戦である王位戦と竜王戦でも通算16勝1敗と、もはや手の付けようがありません。
さあ藤井竜王は、得意の長時間棋戦で渡辺王将から白星を取ることができるでしょうか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen-kifu/220122.html

戦型は角換わりとなりました。
渡辺王将が得意とする事前研究を活かしやすい形であり、早繰り銀と進みますが、藤井竜王の46手目4四銀が意外だったのか、ここから考慮時間が増えていきます。
序盤から想定外の局面になったことが伺わせます。
お互いに角を打ち合って渡辺王将は角で歩を取りますが、この瞬間に評価値が激減します。
藤井竜王は8八歩という小太刀を放ち、ここで攻めあえばまだ互角の評価でしたが、成算が持てなかったのか同金と取ります。
ここから一直線の手順となり、渡辺王将の苦戦が明らかになります。
渡辺王将はときおり長考を挟みながら、粘りの順を採用します。
耐えがたきを耐えの精神なのかもしれません。
一旦は自陣に作られた竜を追い返すことに成功しますが、渡辺王将からの攻めはありません。
桂馬を取って角を切り飛ばして、駒が溜まればの体制を作りますが、藤井竜王は確実にかつ最速で渡辺王将を追い詰めていきます。
最後は渡辺王将は潔く即詰みの手順に入り、98手まで綺麗な終局となりました。

これで藤井竜王が2連勝スタートです。
第3局は1月29日、30日に、栃木県大田原市「ホテル花月」で行われます!
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