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2021年大晦日と今年の振り返りのようなもの [日常]

2021年も今日で終わりです。

新型コロナが発生したのは2019年末ですが、2020年に世界的大流行となり、2021年にワクチンが普及してなんとなくひと段落です。
生活様式が一気に変わり、マスク着用、在宅勤務も普通になりました。
職場の飲み会など全滅です。飲み会が苦手な自分としては、ありがたいのですが。
来年はコロナ後の回復がテーマになり積極財政が普通の流れですが、政策的にはいまひとつですね。
株価も低迷が続きそうですが、逆に言えば配当重視で長期的に買い貯めたいならチャンスかもしれません。ちょこちょこ分散投資を続けていこうと思います。
心配なのは安全保障ですね。
戦争を起こさせない努力を日本も世界と協調して進めていく必要がありますが、どうもいまの政権は空気が読めていないというか、いろいろと不安になります。
日本がぐらつけばぐらつくほど、戦争を起こす側のハードルが下がるので。
肩ひじを張る必要はありませんが、大人の対応はときとして誤ったメッセージを世界に伝えかねないという心配も。
今年もいろいろな本を読みましたが、読んですぐに忘れてしまうのが困りもの。
ハンス・ロリングの『FACT FULNESS』は良いですね。自分たちがいかにイメージで世界を語っているのかが如実に見えてきます。
早坂隆『戦時演芸慰問団「わらわし隊」の記録』も異色のノンフィクションで印象に残りました。
倉知淳、七河迦南もなかなか面白かったです。倉知淳はかなり強引な作品が多いですが、これもまた一興です。
七河迦南は児童養護施設を舞台にした連作がありますが、なかなかよく考え込まれれています。

そんなこんなで、よい年越しを。
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【書評】北杜夫『楡家の人びと』 [書評]

著者の家族をモデルとして、明治~大正までのある精神病院の変遷を描きます。


楡家の人びと 第一部 (新潮文庫)

楡家の人びと 第一部 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: 文庫




楡家の人びと 第二部 (新潮文庫)

楡家の人びと 第二部 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: 文庫




楡家の人びと 第三部 (新潮文庫)

楡家の人びと 第三部 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: 文庫



北杜夫の父は大歌人かつ精神科の医師であった斎藤茂吉(婿養子)、祖父は青山脳病院を設立した斎藤紀一、兄は精神科医かつ随筆かの斎藤茂太になります。
北杜夫らしく、愉快な家族や患者、さらには奇妙な病院職員などが勢ぞろいして、ドタバタが繰り広げられます。
しかし時代が流れ、祖父が死に、婿養子の父は家族との関係や病院経営に苦しみ、全盛期を凌ぐほどの規模に回復しながら戦争で全てが無に帰してしまいます。
家族も少女が大人になり、いきなり消息不明になったりして、けっして楽しい話ばかりではありません。
時代背景が多様に盛り込まれており、時代に翻弄される家族を、冷静な目で見ています。
昭和36年から執筆をしているので、戦争時の記憶はかなり生々しいです。

北杜夫の代表作を読みたいひとのために!

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【書評】山川健一『追憶のルート19』 [書評]

1980年代を背負った小説です。


追憶のルート19

追憶のルート19

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/04/01
  • メディア: Kindle版



6編の短編が収録されています。
内容は恋愛とセックスとバイクとロックです。
濃厚に時代背景を抱えており、その当時の若さ、無鉄砲さ、無軌道っぷりを、ストーリーひとつひとつに盛り込んでいます。
時代の大衆小説といった感じがします。

80年代を回想したいひとのために!

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【公募情報】エッセイ募集・豊かな福祉社会を創るために(随筆・1/31) [公募情報]

東京YMCAが公益財団法人愛恵福祉支援財団と共催した公募です。

〔主催者HP〕
http://tokyo.ymca.or.jp/news/2021/10/20211018-1.html

本公募は「豊かな福祉社会を創るために」がテーマなのですが、サブテーマが毎年変わり、今年のサブテーマはずばりパンデミックです。
コロナ禍もようやく落ち着いてきましたが、世の中の仕組みが一気に変わるほどのインパクトを世の中に残しました。
だからこその、この公募なのかもしれません。
福祉社会とパンデミックの組み合わせは、ありそうで、なかったかもしれません。
制限文字数は1600字~2000字、応募締切りは令和4年1月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :「豊かな福祉社会を創るために」+「パンデミック」
最優秀賞:5万円
制限文字数:1600~2000字
応募締切:令和4年1月31日
応募方法:郵送、メール
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最近の日常【令和3年12月下旬】 [日常]

〔かかりつけ医は大事だと思った話〕
1週間ぐらい頭痛が続いた。
特に頭を横にしたときが酷くて、鼻の付け根というか、こめかみの奥がぐっと抑えつけられるような痛みがある。鈍痛というのだろうか。
症状からすると副鼻腔炎っぽいので耳鼻科に行こうかとおもったが、遠くて面倒なので近所の医院に足を運ぶ。
すると「2年前にも同じような症状がありましたね」と言われる。
まったく記憶にございません。
副鼻腔炎の可能性は低いといことで、症状を和らげる薬を貰った。で、一週間で治った。
かかりつけ医を作ったつもりなないのだが、まずは同じ医者に相談するのは大事なのかもしれない。
小さな病気ですが、そんなことを思った今日この頃。

〔大掃除の話〕
大掃除というほどでもないが、押し入れの奥にあった謎の段ボールの開封してみた。
すると、古い仕事の資料や、参考書がどかどか出てきた。
まったく不要というわけではありませんが、なくても問題のない本や資料たちです。
とりあえず本は職場に最新版があるので全て捨てて、コピー類は厳選して残すことにする。
ちょっと見ていて、個人的に興味があるというか、なんとなく面白いものがいろいろでてきたもので。
ファイル1冊にまとめて職場に持っていきます。
そのうちPDF化して電子で保存する予定ではありますが。いや、なんとなく少しは紙も良いもので。
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【公募情報】第2回更科日記千年紀文学賞(短編・2/28〆) [公募情報]

第2回が開催されたので、これから続くかもしれません。

〔主催者HP〕
https://sarashina-sennenki.com/

更級日記の作者である菅原孝標女が生まれ育ったのは上総の国です。
その縁から市原市が去年から更科日記千年紀文学賞を開催しています。
第1回の受賞者を見ると、住所不問ですが、一般部門は千葉県勢が全賞制覇です。
テーマに「市原市の地名や人物、行事、自然、歴史等を取り入れた」とあるため、土地勘のある千葉県勢が有利になったのかもしれません。
制限枚数は小説で30枚以内、応募締切は令和4年2月28日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編小説※紀行文、随筆部門もあり
テーマ :市原市の地名や人物、行事、自然、歴史等
大  賞:30万円
制限枚数:30枚
応募締切:令和4年2月28日
応募方法:メール、郵送
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創作状況【12月下旬】 [ぼくの公募状況]

今年も終わりです。よい年越しを~。

【サイトーメルマガ第171回の内容紹介】
◆創作についてのエッセイ「文章のセンスについて」
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第2回)
◆おまけのもう1作
◆公募情報数点
 来月のテーマは文章力について思うことです。
 次回発行は翌年1月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。

【ショートショートガーデン】
坊っちゃん文学賞用のボツネタその10です。
Мの教授とSのマユミ。二人のコンビその3です。

〔タイム・スリップ・マシーン3〕
https://short-short.garden/S-uCTrsY

【小説でもどうぞ】
今月の作品を投稿する。
なんだかんだと1/3ほど書き直す。
うーん、いまいちだなあ。リドルストーリーと決め打ちして書いたので、柔軟性を欠いていたのかもしれない。
まあ、何事も練習ということで。

【yomeba!】
テーマ「劇場」の入選作を順番に読んでいきます。
・『ウサギと罪』 あんどー春
これ設定が面白いです。童話の世界で人気となり、干支のメンバーに抜擢されて得意絶頂のウサギが、自堕落な生活を送り、小さな舞台で再起を図るところから物語が始まります。
普通ならこれらの設定を説明したくなるところを
>ウサギは稽古場の床にひざまついた。
の1行で読者に概ね状況を理解させてしまうところが絶品です。
これこそ、ショートショートの文体です。
そこから童話やら、ミュータントタートルズやらをネタに、たぬき座長(実はウサギに焼かれたぶんぶく茶釜の息子)との掛け合いが続きます。
ウサギと座長のキャラもよく対比されています。
唯一の残念はオチがないところでしょうか。
とても楽しめました。


【星新一賞】
第8回星新一賞受賞作品を読み終わったので、次は第7回星新一賞受賞作品を順番に読んでいきます。

・ジュニア部門 グランプリ 『折り紙』 池田玲亜
折り紙を現実化する機械が発明されます。その機械に折る前の折り紙を照射させたところ、誕生したのは……という話です。
これ、星新一に親しんだ人間としては、素直に面白いです。
星新一の作風に近くシンプルな構成になっており、とても懐かしい感じがしました。文章も子供らしくて、好感が持てます。
前半の村田の経歴や長壽世界である必然性はとか、「すぐ」を連発しているところなど、大人目線では指摘すべき事項はありますが、個人的にはとても好きな作品です。
素直に楽しめる良作だと思います。

【創元SF短編賞】
いつものように推敲する。
内容をすっかり忘れていたので、まるで初見の読者のように手を加える。
今回のテーマは重力と時間にしたのね。重力についていろいろ調べて、結局何も使わなかったことを思い出す。金属の塊で重力波を検出しようとした風変わりな科学者の話は面白かったのですが。
文章を整えた結果、40×40で25枚となりました。原稿用紙換算で100枚程度です。
あとは概要をつけるだけだけど、これが難しい……。

【坊っちゃん文学賞】
そのうちアイデアを形にします。
ほとんどボツになるとは思いますが。

【その他モロモロ】
・めかぶ川柳に応募してみた。超ベタ作品3つ。2月14日発表です。
・2021年でんち川柳コンテストに応募。ベタ作品を3つ。2月下旬発表だけんども。
・福島正実SF童話賞は時期が近付いたら考える。
・みんなが作る「5秒後」コンテストは12月中旬発表。
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【書評】藤野英人『投資バカの思考法~不確実な未来を見通す~』 [書評]

著者の経験がたんまり詰まっています。


投資バカの思考法

投資バカの思考法

  • 作者: 藤野 英人
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2015/09/11
  • メディア: 単行本



著者は25年もファンドマネージャーとして辣腕をふるい、勝ち続けてきました。
その経験をぐっと圧縮したような本です。、
投資手法はオーソドックスですが、その中に著者の経験が色濃くでているところがあります。
大きくまとめると、この3つになると思います。

①これから伸びる企業に投資する
②「好き嫌い」で決める
③あえて完璧にしない。

①はいろいろなところで書かれているので割愛しますが、全力を尽くすこと、様々なことにチャレンジすることの重要性には共感します。
②ですが、これはいわるゆ「第一感」だと理解しています。この第一感は意外と正解率が高く、自分自身でも理論化できていない部分を補ってくれます(もっとも、これは①ができていることが前提になるとは思いますが)
③も重要です。完璧を求めすぎると失敗しがちなのと、変化に対応できなくなります。

細かい具体的な技術が書かれているわけではありませんが、このような心がけができれば、投資効率は上がると思います。

ある程度投資をしてきた人にとって参考なる本だと思います。
お金について考えたいひとのために!
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第29期銀河戦決勝(渡辺明名人VS菅井竜也八段) [将棋]

菅井八段が初優勝を目指します。

〔主催者サイト〕
https://www.igoshogi.net/

ここ最近の菅井八段は、これといった成績を残せていません。
順位戦はA級であるものの、羽生九段と残留を争っています。竜王戦では2組から3組に陥落しています。王位戦リーグ、王将戦リーグにも参加できていません。
それでも振り飛車一本で戦い続け、銀河戦では決勝まで進出し、新人王戦以来の棋戦優勝を狙える位置まで勝ち上がってきました。
決勝の相手は藤井四冠を撃破した渡辺明名人です。
渡辺名人は対振り飛車の著書もあり、振り飛車破りの名人です。
さあ、渡辺名人相手に、得意の振り飛車で銀河戦初優勝といけるでしょうか!

〔棋譜※ロックショウギさんより〕
https://6shogi.com/29gingasen7/

ということで将棋です。
先手の菅井八段は初手5六歩と突き、堂々の中飛車宣言かと思いきや、向かい飛車に構えます。
そこから穴熊、いわゆるレグスペを目指しますが、美濃に手早く囲った後手渡辺名人が早々に3筋から仕掛けていきます。
小競り合いのあとで菅井八段は穴熊を完成させ、先手十分の構えから本格的な戦いが始まります。
65手目の5三歩がまさに手裏剣のような好手で、ここから菅井八段がペースを握ります。
以下は大ゴマを全て後手に取られながらもと金で食いつき、「固い」「攻めてる」「切れない」の形になります。
途中で先手の攻めが細いかなと思う局面もありましたが、119手まで菅井八段が攻め切り、嬉しい初優勝を飾りました。
菅井銀河おめでとうございます!
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【公募情報】めかぶ川柳コンテスト2022 [公募情報]

主催者はカネリョウ海藻株式会社です。

〔主催者HP〕
https://www.kaneryo.co.jp/campaign/8432/

めかぶはどくとの食感でファンの多い食品だと思います。
カネリョウは海藻を扱う熊本の会社ですが、売り上げが222憶となかなかの規模です。
海藻でここまで企業を大きくしたのは、代表者の熱意のたまものなのでしょう。
最優秀賞に選ばれると、めかぶ10年分というのも気になります。
応募締切は令和4年1月28日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :めかぶ
最優秀賞:めかぶ10年分
応募締切:令和4年1月28日
応募方法:はがき、インターネット
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