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第29期大山名人杯倉敷藤花戦第2局(里見香奈倉敷藤花VS加藤桃子清麗) [将棋]

里見倉敷藤花の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/

加藤清麗は、タイトル9期、タイトル戦登場回数16回のトップ女流棋士です。
とはいえ、倉敷藤花戦でタイトルに挑戦するのは初めてです。
これは2019年3月まで奨励会員だったためで、倉敷藤花戦にでるのはこれで2回目です。
そしてわずか2回できっちりとタイトル戦に登場するあたりが、トップ女流棋士たるところだと思います。
持ち時間はチェスクロック使用の2時間です。
タイトル戦としては短いかもしれませんが、女流棋戦として考えれば一般的な時間です。決断力が勝負を分けるかもしれません。
さあ、加藤清麗は、初倉敷藤花に向けて、思い切った将棋で白星を得ることはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/29/kurashikitouka202111200101.html

先手は里見女流四冠で、いつものゴキゲン中飛車です。
加藤清麗は左美濃に囲い、こちらもいつものじっくり形です。
先に仕掛けたのは里見女流四冠で、5八金と締まないまま戦いが始まります。
振り飛車らしく角を飛び出して、八筋突破を許す代わりに駒を捌きに行きますが、
銀で大駒の両取をかけられてしまいます。
途中で角を引いたのですが、5七ではなく3九なら互角だったと思います。
長考がないのでどこでのうっかりかに気が付いたのか分かりませんが、修正が利かなかったのだと思います。
また、中盤で5八金と締まっていないことも加藤清麗に突かれてしまいました。
香角交換の駒得となり優勢になってからの加藤清麗の指し手は堂々としており、里見女流四冠の勝負手にも動じません。
堅実な駒運びで110手まで完勝し、これで1勝1敗となりタイトルの行方は最終局にゆだねられることになりました。

第3局は明日21日(日)岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます!
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