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第34期竜王戦第4局(豊島将之竜王VS藤井聡太三冠) [将棋]

藤井三冠の3連勝で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

本局は史上最年少四冠の記録がかかっています。
そもそも四冠を達成した棋士が希少で、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖、谷川浩司十七世名人資格者、羽生善治永世七冠資格者の5人です。
最年少記録を持つ羽生善治が四冠を達成したときは22歳でしたが、それれまでに竜王位を1度失っているので、タイトル戦で一度も負けずに四冠を達成したらこれも史上初になります。
2日目の対局が始まったことが、地上波のTVニュースで報じられていました。
それだけ注目の高い対局となっています。
3連敗と苦しい豊島竜王ですが、ここで1勝を返して、反撃ののろしを上げることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202111120101.html

ということで、将棋です。
角番の豊島竜王は、タイトル獲得の原動力となった角換わりを選択します。
大一番にこの戦型を持ってきたところに、意気込みと決意を感じます。
前例の☗藤井聡-☖斎藤慎戦をベースに進みますが、53手目に豊島竜王が手を変えて、ここから未知の局面に入ります。
とはいえ想定局面のひとつだったのが、お互いに時間を使いません。
豊島竜王の初の長考は65手目で、後手が中空にはなった角の脇に角を打ち返すのが面白い手筋でした。
結果的にはお互いに角を取り合う変化となりますが、途中で豊島竜王が自然に銀を捌きに出た5五銀が疑問だったようです。
先手だけ銀を手持ちにできるので悪い手には見えませんが、これが敗着だったとしたら恐ろしい世界です。
そこから攻め合いとなり、104手目の段階で将棋連盟モバイルのAIでは互角です。
しかし、藤井三冠の読みはAIを上回っていました。
豊島竜王は将棋連盟モバイルのAIの推奨手しか指していないのに、形勢はみるみるうちに藤井三冠側へと傾いてきます。
122手目の2五金を見て豊島竜王は投了し、これで4連勝で藤井三冠が新竜王に、そして最年少四冠を達成しました。
もう凄すぎて言葉がでません。
豊島九段は無冠になってしまいましたが、打倒藤井を目指して、捲土重来を期待したいです。

藤井新竜王おめでとうございます!
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