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第3期大成建設杯清麗戦第4局(里見香奈清麗VS加藤桃子女流三段) [将棋]

里見清麗の1勝2敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/index.html

加藤女流三段が里見清麗をタイトル戦で角番に追い込んだのは3回目です。
1回目は第7期マイナビ杯ですが、このときは里見女王(当時)の体調不良もあり、2勝1敗から3勝目を上げてマイナビ杯を奪取しています。
2回目は第7期女流王座戦ですが、連勝スタートで一気に角番まで追い込んだもののここから3連敗して奪取に失敗します。
そして、そこから里見戦14連敗が始まります。しかもその連敗中にタイトル戦が3つも挟まれています。
両者は続けて倉敷藤花戦でもタイトルを争います。
加藤女流三段はあと1勝で清麗を獲得できますが、この1勝は先々にまで続く大きな勝利になると思います。
さて加藤女流三段はタイトル戦での連敗を止めて、女流棋界の2強体制に待ったをかけることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/3/seirei202111090101.html

ということで、将棋です。
先手は加藤女流三段、後手は里見清麗です。いつものように後手はゴキゲン中飛車です。
里見清麗は、本局では銀2枚を中央に並べる積極策で先手の攻めを迎え撃ちます。
加藤女流三段はポンポンと桂馬をはねますが、桂馬2枚と銀1枚との交換となり、やや駒損です。
後手は少し良いと思ったのか、どちらかというとじっくりした展開を選びますが、優劣不明のねじりあいとなります。
93手目を考慮中に加藤女流三段の持ち時間は無くなりましたが、里見清麗はまだ25分残しています。
この差は大きいと思います。
里見清麗は互角の形勢から焦らずにじわじわと模様を良くしていき、攻め合いになってからは一気呵成の勢いでした。
182手まで里見清麗の勝利となりました。
まるで徳川家康のように、急がずじっくりとした指し回しが光った一局だったと思います。

これで2連敗スタートから連勝し、ついに2勝2敗のフルセットとなりました。
最終第5局は11月17日(水)に、東京都渋谷区「東京・将棋会館」で行われます!
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