第29期大山名人杯倉敷藤花戦第3局(里見香奈倉敷藤花VS加藤桃子清麗) [将棋]
里見倉敷藤花の1勝1敗で迎えた最終局です。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/
加藤清麗は第2回女流アベマトーナメントにチームリーダーとして参加していますが、監督は渡辺明名人です。
その渡辺名人からいろいろなアドバイスを受けたことを、清麗奪取のインタビューで答えていました。
内容は企業秘密だそうです。
里見女流四冠は中飛車一本なので、狙い撃ちしやしく、作戦勝ちを狙いやすいと思います。
また、相手にそう思わせることで、無理な動きを誘うなど、様々な効果があると思います。
最終局は先後が振り駒のため先後が分かりませんが、渡辺監督直伝の作戦が成功するでしょうか!
〔棋譜〕
https://kifulog.shogi.or.jp/kurashikitouka/2021/11/post-bb10-2.html
ということで、将棋です。
最終局で貴重な先手を得たのは加藤桃子清麗です。
本局では超速から金を2枚縦に並べて、角筋を通す積極策を取ります。
対する里見倉敷藤花は飛車先が止まりますが5二金と美濃囲いをくみ上げ、飛車を三筋に転回してしかけます。
いつものことならが、評価値は居飛車優勢ですが、45手目の3三飛車が良い辛抱で、加藤清麗が角を捌く間に香損ながらも飛車を成りこむことに成功します。
里見倉敷藤花が反撃に出たのは、72手目からでした。
歩の裏側から香車で本陣を攻め、手厚い銀の受けには今度は下から角の筋で攻めます。
終盤で加藤清麗は玉の早逃げで手数を稼ごうとしますが、底に金をベタって貼られ、やはり後手の攻めが早い情勢です。
最後は竜を切り形を作りますが、後手が一気に先手玉を詰めあげて、苦しみながらも里見倉敷藤花が防衛に成功しました。
これで里見倉敷藤花は7連覇達成とともに、四冠を死守しました。
里見倉敷藤花おめでとうございます!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/
加藤清麗は第2回女流アベマトーナメントにチームリーダーとして参加していますが、監督は渡辺明名人です。
その渡辺名人からいろいろなアドバイスを受けたことを、清麗奪取のインタビューで答えていました。
内容は企業秘密だそうです。
里見女流四冠は中飛車一本なので、狙い撃ちしやしく、作戦勝ちを狙いやすいと思います。
また、相手にそう思わせることで、無理な動きを誘うなど、様々な効果があると思います。
最終局は先後が振り駒のため先後が分かりませんが、渡辺監督直伝の作戦が成功するでしょうか!
〔棋譜〕
https://kifulog.shogi.or.jp/kurashikitouka/2021/11/post-bb10-2.html
ということで、将棋です。
最終局で貴重な先手を得たのは加藤桃子清麗です。
本局では超速から金を2枚縦に並べて、角筋を通す積極策を取ります。
対する里見倉敷藤花は飛車先が止まりますが5二金と美濃囲いをくみ上げ、飛車を三筋に転回してしかけます。
いつものことならが、評価値は居飛車優勢ですが、45手目の3三飛車が良い辛抱で、加藤清麗が角を捌く間に香損ながらも飛車を成りこむことに成功します。
里見倉敷藤花が反撃に出たのは、72手目からでした。
歩の裏側から香車で本陣を攻め、手厚い銀の受けには今度は下から角の筋で攻めます。
終盤で加藤清麗は玉の早逃げで手数を稼ごうとしますが、底に金をベタって貼られ、やはり後手の攻めが早い情勢です。
最後は竜を切り形を作りますが、後手が一気に先手玉を詰めあげて、苦しみながらも里見倉敷藤花が防衛に成功しました。
これで里見倉敷藤花は7連覇達成とともに、四冠を死守しました。
里見倉敷藤花おめでとうございます!
第29期大山名人杯倉敷藤花戦第2局(里見香奈倉敷藤花VS加藤桃子清麗) [将棋]
里見倉敷藤花の先勝で迎えた第2局です。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/
加藤清麗は、タイトル9期、タイトル戦登場回数16回のトップ女流棋士です。
とはいえ、倉敷藤花戦でタイトルに挑戦するのは初めてです。
これは2019年3月まで奨励会員だったためで、倉敷藤花戦にでるのはこれで2回目です。
そしてわずか2回できっちりとタイトル戦に登場するあたりが、トップ女流棋士たるところだと思います。
持ち時間はチェスクロック使用の2時間です。
タイトル戦としては短いかもしれませんが、女流棋戦として考えれば一般的な時間です。決断力が勝負を分けるかもしれません。
さあ、加藤清麗は、初倉敷藤花に向けて、思い切った将棋で白星を得ることはできるでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/29/kurashikitouka202111200101.html
先手は里見女流四冠で、いつものゴキゲン中飛車です。
加藤清麗は左美濃に囲い、こちらもいつものじっくり形です。
先に仕掛けたのは里見女流四冠で、5八金と締まないまま戦いが始まります。
振り飛車らしく角を飛び出して、八筋突破を許す代わりに駒を捌きに行きますが、
銀で大駒の両取をかけられてしまいます。
途中で角を引いたのですが、5七ではなく3九なら互角だったと思います。
長考がないのでどこでのうっかりかに気が付いたのか分かりませんが、修正が利かなかったのだと思います。
また、中盤で5八金と締まっていないことも加藤清麗に突かれてしまいました。
香角交換の駒得となり優勢になってからの加藤清麗の指し手は堂々としており、里見女流四冠の勝負手にも動じません。
堅実な駒運びで110手まで完勝し、これで1勝1敗となりタイトルの行方は最終局にゆだねられることになりました。
第3局は明日21日(日)岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/
加藤清麗は、タイトル9期、タイトル戦登場回数16回のトップ女流棋士です。
とはいえ、倉敷藤花戦でタイトルに挑戦するのは初めてです。
これは2019年3月まで奨励会員だったためで、倉敷藤花戦にでるのはこれで2回目です。
そしてわずか2回できっちりとタイトル戦に登場するあたりが、トップ女流棋士たるところだと思います。
持ち時間はチェスクロック使用の2時間です。
タイトル戦としては短いかもしれませんが、女流棋戦として考えれば一般的な時間です。決断力が勝負を分けるかもしれません。
さあ、加藤清麗は、初倉敷藤花に向けて、思い切った将棋で白星を得ることはできるでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/29/kurashikitouka202111200101.html
先手は里見女流四冠で、いつものゴキゲン中飛車です。
加藤清麗は左美濃に囲い、こちらもいつものじっくり形です。
先に仕掛けたのは里見女流四冠で、5八金と締まないまま戦いが始まります。
振り飛車らしく角を飛び出して、八筋突破を許す代わりに駒を捌きに行きますが、
銀で大駒の両取をかけられてしまいます。
途中で角を引いたのですが、5七ではなく3九なら互角だったと思います。
長考がないのでどこでのうっかりかに気が付いたのか分かりませんが、修正が利かなかったのだと思います。
また、中盤で5八金と締まっていないことも加藤清麗に突かれてしまいました。
香角交換の駒得となり優勢になってからの加藤清麗の指し手は堂々としており、里見女流四冠の勝負手にも動じません。
堅実な駒運びで110手まで完勝し、これで1勝1敗となりタイトルの行方は最終局にゆだねられることになりました。
第3局は明日21日(日)岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます!
【公募情報】総本山永観堂禅林寺俳句コンテスト(川柳・12/31〆) [公募情報]
宗祖法然上人立教開宗850年記念事業です。
〔主催者HP〕
https://www.secure-cloud.jp/sf/business/1585661761luPzdrkk
歴史の授業で法然を覚えた方も多いと思います。
平安時代末期から鎌倉時代初期の僧で、浄土宗の開祖です。「南無阿弥陀仏と唱えれば往生できる」と説きました。
セットで覚える弟子の親鸞は浄土真宗の開祖です。
京都の名刹である永観堂ですが、静寂に包まれ、紅葉の季節はひときわ見事です。
コロナ禍で旅行が難しいタイミングではありますが、ぜひとも訪れて欲しい京都のお寺のひとつです。
応募締切は令和3年12月31日です!
<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :永観堂に関すること
最優秀賞:旅行券3万円分
応募締切:令和3年12月31日
応募方法:インターネット
〔主催者HP〕
https://www.secure-cloud.jp/sf/business/1585661761luPzdrkk
歴史の授業で法然を覚えた方も多いと思います。
平安時代末期から鎌倉時代初期の僧で、浄土宗の開祖です。「南無阿弥陀仏と唱えれば往生できる」と説きました。
セットで覚える弟子の親鸞は浄土真宗の開祖です。
京都の名刹である永観堂ですが、静寂に包まれ、紅葉の季節はひときわ見事です。
コロナ禍で旅行が難しいタイミングではありますが、ぜひとも訪れて欲しい京都のお寺のひとつです。
応募締切は令和3年12月31日です!
<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :永観堂に関すること
最優秀賞:旅行券3万円分
応募締切:令和3年12月31日
応募方法:インターネット
最近の日常【令和3年11月中旬】 [日常]
〔バッハで一番有名な曲の話〕
バッハといえばクラシック音楽の巨匠だが、一番有名なのは『ハゲの歌』だと思われる。
正式名称は「小フーガ ト短調(BWV578)」なのだが、某芸人が「あーなーた~の髪の毛ありますか~」と歌って一気に有名になってしまった。
息子が学校でバッハを習ってきたらしいが、曲はしらないと言う。
それで例の歌を教えたのだが、まったくもって、バッハの曲だと信じてくれない。
ちなみにフーガ 二短調(BWV565)も有名で、こちらは「ちゃらり~鼻から牛乳~」で知られています。
こう考えると、バッハは昔からネタに使われていたのかも。それだけ有名ということですね。
このころのクラシックはピアノが発明される前なのでオルガンかチェンバロですね。
チェンバロの音色が個人的は好きだったりする。
なんとなく郷愁をそそるといいますか。
〔喉に小骨が刺さった話〕
喉に小骨がささった。
たぶん小学生のとき以来だ。
さあ、どうしたものかとネットで見ると、水を飲んだり、ピンセットで取ったりとか、いろいろな対処法が紹介されている。
こんなことできるかな、とか思いながら読み進めていったら、最後に「ほとんどは、自然ととれる」と書いてある。
たしかに、読み終わるころには小骨が取れました。
人間はの体はよくできています。よくできているから、これだけ繁栄したんでしょうけども。
バッハといえばクラシック音楽の巨匠だが、一番有名なのは『ハゲの歌』だと思われる。
正式名称は「小フーガ ト短調(BWV578)」なのだが、某芸人が「あーなーた~の髪の毛ありますか~」と歌って一気に有名になってしまった。
息子が学校でバッハを習ってきたらしいが、曲はしらないと言う。
それで例の歌を教えたのだが、まったくもって、バッハの曲だと信じてくれない。
ちなみにフーガ 二短調(BWV565)も有名で、こちらは「ちゃらり~鼻から牛乳~」で知られています。
こう考えると、バッハは昔からネタに使われていたのかも。それだけ有名ということですね。
このころのクラシックはピアノが発明される前なのでオルガンかチェンバロですね。
チェンバロの音色が個人的は好きだったりする。
なんとなく郷愁をそそるといいますか。
〔喉に小骨が刺さった話〕
喉に小骨がささった。
たぶん小学生のとき以来だ。
さあ、どうしたものかとネットで見ると、水を飲んだり、ピンセットで取ったりとか、いろいろな対処法が紹介されている。
こんなことできるかな、とか思いながら読み進めていったら、最後に「ほとんどは、自然ととれる」と書いてある。
たしかに、読み終わるころには小骨が取れました。
人間はの体はよくできています。よくできているから、これだけ繁栄したんでしょうけども。
第3期大成建設杯清麗戦第5局(里見香奈清麗VS加藤桃子女流三段) [将棋]
里見清麗の2勝2敗で迎えた最終局です。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/index.html
里見清麗は本棋戦も含めて57回ものタイトル戦に登場していますが、いまだにストレート負けがありません。
そもそも57回もタイトル戦に登場するだけでも難易度が極めて高いのに、さらに女流棋戦には女流王将戦、倉敷藤花戦といった3番勝負のタイトル戦もあるなかでストレート負けがないというのは驚異的な記録だと思います。
しかも体調不良のためタイトルを失った時期も含めてのことです。
西山朋佳女流三冠でさえ、初めてのタイトル戦ではストレート負けを喫しています。
棋力や体調の維持管理だけでなく、性格や気力といった、そういったメンタル面も大きいのかもしれません。
連敗スタートから連勝して追いついた第5局です。
さあ、最終戦も勝利して女流五冠を維持することはできるでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/3/seirei202111170101.html
ということで、将棋です。
最終局なので改めて振りごまが行われ、先手を引いたのは里見清麗でした。
すると当然のように先手ゴキ中となり、加藤女流三段は左美濃に玉を囲います。
積極的に仕掛けたのは先手です。3八銀としまらないまま7五歩と仕掛け、早々に中盤戦に突入です。
玉形に差があるので、先手は終盤戦に入る前に戦果を上げないと苦しくなります。
勝負を分けたのは、5筋を巡る攻防だったと思います。
加藤女流三段の4六銀という強い受けに、里見清麗は角切りから入りましたが、後手を歩切れに追い込んだものの銀と角桂の交換で大きな駒損となってしまいました。
里見清麗は苦しいながらも玉を固め、後手人に嫌味を付けていきますが、固い指し回しになかなか差が縮まりません。
116手目から加藤女流三段は満を持して反撃に転じます。
ここまで力を蓄えらえっると、さすがの里見清麗でも受けきることはできませんでした。
134手まで加藤桃子女流三段が勝利し、清麗を奪取、約4年ぶりの無冠返上となりました。
二強に番勝負で勝ったことは、今後に向けて大きな自信になったと思います。
加藤新清麗おめでとうございます!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/index.html
里見清麗は本棋戦も含めて57回ものタイトル戦に登場していますが、いまだにストレート負けがありません。
そもそも57回もタイトル戦に登場するだけでも難易度が極めて高いのに、さらに女流棋戦には女流王将戦、倉敷藤花戦といった3番勝負のタイトル戦もあるなかでストレート負けがないというのは驚異的な記録だと思います。
しかも体調不良のためタイトルを失った時期も含めてのことです。
西山朋佳女流三冠でさえ、初めてのタイトル戦ではストレート負けを喫しています。
棋力や体調の維持管理だけでなく、性格や気力といった、そういったメンタル面も大きいのかもしれません。
連敗スタートから連勝して追いついた第5局です。
さあ、最終戦も勝利して女流五冠を維持することはできるでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/3/seirei202111170101.html
ということで、将棋です。
最終局なので改めて振りごまが行われ、先手を引いたのは里見清麗でした。
すると当然のように先手ゴキ中となり、加藤女流三段は左美濃に玉を囲います。
積極的に仕掛けたのは先手です。3八銀としまらないまま7五歩と仕掛け、早々に中盤戦に突入です。
玉形に差があるので、先手は終盤戦に入る前に戦果を上げないと苦しくなります。
勝負を分けたのは、5筋を巡る攻防だったと思います。
加藤女流三段の4六銀という強い受けに、里見清麗は角切りから入りましたが、後手を歩切れに追い込んだものの銀と角桂の交換で大きな駒損となってしまいました。
里見清麗は苦しいながらも玉を固め、後手人に嫌味を付けていきますが、固い指し回しになかなか差が縮まりません。
116手目から加藤女流三段は満を持して反撃に転じます。
ここまで力を蓄えらえっると、さすがの里見清麗でも受けきることはできませんでした。
134手まで加藤桃子女流三段が勝利し、清麗を奪取、約4年ぶりの無冠返上となりました。
二強に番勝負で勝ったことは、今後に向けて大きな自信になったと思います。
加藤新清麗おめでとうございます!
【書評】宮田登『霊魂の民俗学~日本人の霊的世界』 [書評]
第11期リコー杯女流王座戦第2局(西山朋佳女流王座VS里見香奈女流五冠) [将棋]
里見香奈女流五冠の先勝で迎えた第2局です。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/
西山女流王座が奨励会を退会して女流に転身するとき、涙を流しました。
そのことを記者が謝罪しつつ、そのときのことについてインタビューしていました。
西山女流王座の答えは「ふっきれた」とのことです。
奨励会ではいろいろと辛いこともあったようです。
大いなる期待をかけられ、悩みながら対局したこともあったと思います。
奨励会高段になると将棋の作りが変わるといいます。相手の手段をつぶすような辛い手が求められると聞いたことがあります。
西山女流王座には豪快な攻め将棋のイメージがありますが、奨励会ではまた違った将棋が求められていたのかもしれません。それも悩みのひとつだったかもしれません。
さあ、本局ではふっきれた西山女流王座の将棋を見ることができるでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202111150101.html
さて将棋ですが、いつものように相振り飛車です。
里見女流五冠は対抗形の居飛車も指せますが、タイトル戦はやはり慣れた戦型で、ということかもしれません。
先手西山女流王座は金無双、後手里見女流五冠は高美濃に組み上げ、先攻したのは先手西山女流王座でした。
相振飛車では定番の端攻めですが、里見女流五冠は高美濃を活かして金をぐいっと前に出して受け止めにかかります。
西山女流王座は角を叩ききって迫りますが、結果的には65手目の9五飛が緩手になったのかもしれません。
王手飛車のラインを避けつつ、つぎの9九香打ちの詰めろを狙った手ですが、3五桂馬と攻め合われます。
ここで3九桂と受ければまだ一局でしたが、初志貫徹の9九香打ちの瞬間に攻め込まれてしまいました。
攻め合いになっても5四桂打ちから寄ると判断したのかもしれませんが、里見女流五冠がギリギリの受けを見せます。
そして、王手が途切れた瞬間に、先手玉を長手数の詰みにしとめました。
里見女流五冠の終盤力もありますが、なによりギリギリを踏み込んだ決断の勝利だと思います。
これで対戦成績は里見女流五冠は2連勝となり、女流六冠まであと1勝と迫りました。
第3局は12月7日(火)、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われます!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/
西山女流王座が奨励会を退会して女流に転身するとき、涙を流しました。
そのことを記者が謝罪しつつ、そのときのことについてインタビューしていました。
西山女流王座の答えは「ふっきれた」とのことです。
奨励会ではいろいろと辛いこともあったようです。
大いなる期待をかけられ、悩みながら対局したこともあったと思います。
奨励会高段になると将棋の作りが変わるといいます。相手の手段をつぶすような辛い手が求められると聞いたことがあります。
西山女流王座には豪快な攻め将棋のイメージがありますが、奨励会ではまた違った将棋が求められていたのかもしれません。それも悩みのひとつだったかもしれません。
さあ、本局ではふっきれた西山女流王座の将棋を見ることができるでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202111150101.html
さて将棋ですが、いつものように相振り飛車です。
里見女流五冠は対抗形の居飛車も指せますが、タイトル戦はやはり慣れた戦型で、ということかもしれません。
先手西山女流王座は金無双、後手里見女流五冠は高美濃に組み上げ、先攻したのは先手西山女流王座でした。
相振飛車では定番の端攻めですが、里見女流五冠は高美濃を活かして金をぐいっと前に出して受け止めにかかります。
西山女流王座は角を叩ききって迫りますが、結果的には65手目の9五飛が緩手になったのかもしれません。
王手飛車のラインを避けつつ、つぎの9九香打ちの詰めろを狙った手ですが、3五桂馬と攻め合われます。
ここで3九桂と受ければまだ一局でしたが、初志貫徹の9九香打ちの瞬間に攻め込まれてしまいました。
攻め合いになっても5四桂打ちから寄ると判断したのかもしれませんが、里見女流五冠がギリギリの受けを見せます。
そして、王手が途切れた瞬間に、先手玉を長手数の詰みにしとめました。
里見女流五冠の終盤力もありますが、なによりギリギリを踏み込んだ決断の勝利だと思います。
これで対戦成績は里見女流五冠は2連勝となり、女流六冠まであと1勝と迫りました。
第3局は12月7日(火)、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われます!
【公募情報】第9回SIer川柳(川柳・12/31〆) [公募情報]
SIerとは、システムインテグレーターの略称です。
〔主催者HP〕※最後のページにあります。
http://www.robo-navi.com/document/JARSIA_vol11.pdf
システムインテグレーターを端的に言うと、様々なシステムを統合するシステムを作る会社です。
FA・ロボットシステムインテグレーター協会では、このシステムインテグレーターやロボットをテーマとする川柳を募集しています。
あまりにマニアックすぎて応募者数は少ないのかと思ったら、前回は700を超えているようです。
主催者HPに受賞作も掲載されているので、ぜひとも参考にしてみてください。
応募締切は令和3年12月31日です!
<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :ロボットやSIer
川柳大賞:3万円
応募締切:令和3年12月31日
応募方法:インターネット、メール
〔主催者HP〕※最後のページにあります。
http://www.robo-navi.com/document/JARSIA_vol11.pdf
システムインテグレーターを端的に言うと、様々なシステムを統合するシステムを作る会社です。
FA・ロボットシステムインテグレーター協会では、このシステムインテグレーターやロボットをテーマとする川柳を募集しています。
あまりにマニアックすぎて応募者数は少ないのかと思ったら、前回は700を超えているようです。
主催者HPに受賞作も掲載されているので、ぜひとも参考にしてみてください。
応募締切は令和3年12月31日です!
<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :ロボットやSIer
川柳大賞:3万円
応募締切:令和3年12月31日
応募方法:インターネット、メール
第2回女流ABEMAトーナメント【予選Bリーグ】 [将棋]
前評判通りの結果となりました。
〔主催者HP〕
https://jyoryushogi-abema.amebaownd.com/
チーム西山
西山朋佳女流三冠 上田初美女流四段 山口恵梨子女流二段
チーム加藤
加藤桃子女流三段 香川愛生女流四段 野原未蘭女流初段
チーム渡部
渡部愛女流三段 中井広恵女流六段 内山あや女流2級
最初に放送されたのはチーム加藤とチーム渡部で、
5-1とチーム加藤の快勝でした。加藤女流三段と香川愛生女流四段がそれぞれ2勝を挙げたのが大きかったです。
次がチーム西山とチーム加藤。
チーム西山が5-2とチーム加藤を撃破です。西山女流三冠が香川女流三段を連続で破るなど、圧巻の3連勝です。
チーム加藤は1勝1敗ですが、勝ち点1が残って決勝トーナメント進出決定です。
最後のチーム西山とチーム渡部ですが、チーム西山が5-3で勝利して、みごとに連勝で決勝トーナメント1位通過です。
トータル成績は以下の通りです。
チーム西山
西山女流三冠 5-0
上田女流四段 2-2
山口女流二段 1-3
チーム加藤
加藤女流三段 2-2
香川女流四段 3-2
野原女流初段 2-2
チーム渡部
渡部女流三段 1-3
中井女流六段 2-2
内山女流2級 1-3
やはり西山女流三冠の圧倒的な戦績が目を引きます。
いよいよ決勝トーナメントが始まります!
〔主催者HP〕
https://jyoryushogi-abema.amebaownd.com/
チーム西山
西山朋佳女流三冠 上田初美女流四段 山口恵梨子女流二段
チーム加藤
加藤桃子女流三段 香川愛生女流四段 野原未蘭女流初段
チーム渡部
渡部愛女流三段 中井広恵女流六段 内山あや女流2級
最初に放送されたのはチーム加藤とチーム渡部で、
5-1とチーム加藤の快勝でした。加藤女流三段と香川愛生女流四段がそれぞれ2勝を挙げたのが大きかったです。
次がチーム西山とチーム加藤。
チーム西山が5-2とチーム加藤を撃破です。西山女流三冠が香川女流三段を連続で破るなど、圧巻の3連勝です。
チーム加藤は1勝1敗ですが、勝ち点1が残って決勝トーナメント進出決定です。
最後のチーム西山とチーム渡部ですが、チーム西山が5-3で勝利して、みごとに連勝で決勝トーナメント1位通過です。
トータル成績は以下の通りです。
チーム西山
西山女流三冠 5-0
上田女流四段 2-2
山口女流二段 1-3
チーム加藤
加藤女流三段 2-2
香川女流四段 3-2
野原女流初段 2-2
チーム渡部
渡部女流三段 1-3
中井女流六段 2-2
内山女流2級 1-3
やはり西山女流三冠の圧倒的な戦績が目を引きます。
いよいよ決勝トーナメントが始まります!
第34期竜王戦第4局(豊島将之竜王VS藤井聡太三冠) [将棋]
藤井三冠の3連勝で迎えた第4局です。
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/
本局は史上最年少四冠の記録がかかっています。
そもそも四冠を達成した棋士が希少で、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖、谷川浩司十七世名人資格者、羽生善治永世七冠資格者の5人です。
最年少記録を持つ羽生善治が四冠を達成したときは22歳でしたが、それれまでに竜王位を1度失っているので、タイトル戦で一度も負けずに四冠を達成したらこれも史上初になります。
2日目の対局が始まったことが、地上波のTVニュースで報じられていました。
それだけ注目の高い対局となっています。
3連敗と苦しい豊島竜王ですが、ここで1勝を返して、反撃ののろしを上げることができるでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202111120101.html
ということで、将棋です。
角番の豊島竜王は、タイトル獲得の原動力となった角換わりを選択します。
大一番にこの戦型を持ってきたところに、意気込みと決意を感じます。
前例の☗藤井聡-☖斎藤慎戦をベースに進みますが、53手目に豊島竜王が手を変えて、ここから未知の局面に入ります。
とはいえ想定局面のひとつだったのが、お互いに時間を使いません。
豊島竜王の初の長考は65手目で、後手が中空にはなった角の脇に角を打ち返すのが面白い手筋でした。
結果的にはお互いに角を取り合う変化となりますが、途中で豊島竜王が自然に銀を捌きに出た5五銀が疑問だったようです。
先手だけ銀を手持ちにできるので悪い手には見えませんが、これが敗着だったとしたら恐ろしい世界です。
そこから攻め合いとなり、104手目の段階で将棋連盟モバイルのAIでは互角です。
しかし、藤井三冠の読みはAIを上回っていました。
豊島竜王は将棋連盟モバイルのAIの推奨手しか指していないのに、形勢はみるみるうちに藤井三冠側へと傾いてきます。
122手目の2五金を見て豊島竜王は投了し、これで4連勝で藤井三冠が新竜王に、そして最年少四冠を達成しました。
もう凄すぎて言葉がでません。
豊島九段は無冠になってしまいましたが、打倒藤井を目指して、捲土重来を期待したいです。
藤井新竜王おめでとうございます!
〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/
本局は史上最年少四冠の記録がかかっています。
そもそも四冠を達成した棋士が希少で、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖、谷川浩司十七世名人資格者、羽生善治永世七冠資格者の5人です。
最年少記録を持つ羽生善治が四冠を達成したときは22歳でしたが、それれまでに竜王位を1度失っているので、タイトル戦で一度も負けずに四冠を達成したらこれも史上初になります。
2日目の対局が始まったことが、地上波のTVニュースで報じられていました。
それだけ注目の高い対局となっています。
3連敗と苦しい豊島竜王ですが、ここで1勝を返して、反撃ののろしを上げることができるでしょうか!
〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202111120101.html
ということで、将棋です。
角番の豊島竜王は、タイトル獲得の原動力となった角換わりを選択します。
大一番にこの戦型を持ってきたところに、意気込みと決意を感じます。
前例の☗藤井聡-☖斎藤慎戦をベースに進みますが、53手目に豊島竜王が手を変えて、ここから未知の局面に入ります。
とはいえ想定局面のひとつだったのが、お互いに時間を使いません。
豊島竜王の初の長考は65手目で、後手が中空にはなった角の脇に角を打ち返すのが面白い手筋でした。
結果的にはお互いに角を取り合う変化となりますが、途中で豊島竜王が自然に銀を捌きに出た5五銀が疑問だったようです。
先手だけ銀を手持ちにできるので悪い手には見えませんが、これが敗着だったとしたら恐ろしい世界です。
そこから攻め合いとなり、104手目の段階で将棋連盟モバイルのAIでは互角です。
しかし、藤井三冠の読みはAIを上回っていました。
豊島竜王は将棋連盟モバイルのAIの推奨手しか指していないのに、形勢はみるみるうちに藤井三冠側へと傾いてきます。
122手目の2五金を見て豊島竜王は投了し、これで4連勝で藤井三冠が新竜王に、そして最年少四冠を達成しました。
もう凄すぎて言葉がでません。
豊島九段は無冠になってしまいましたが、打倒藤井を目指して、捲土重来を期待したいです。
藤井新竜王おめでとうございます!