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第11期リコー杯女流王座戦第1局(西山朋佳女流王座VS里見香奈女流四冠) [将棋]

まさに頂上決戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

女流棋界では西山女流王座と里見香奈女流四冠が抜けています。
二人でタイトルを持ち合っていますが、過去4回のタイトル戦では全て西山女流王座が勝っています。
毎回のようにフルセットまでもつれ込み、対戦成績で極端な差をがついているわけではないのに、番勝負となると西山女流王座が勝ち切ります。
将棋内容を見ても、西山女流王座が押している対局が多いと感じます。
両者は新設棋戦をのぞき予選であたることがないので、10か月ぶりの対局です。
里見女流四冠は女流では今期1回しか負けていません。
西山女流王座も女流では2回だけで、棋聖戦での活躍も目立ちます。
さあ、好調同士の対決は、どうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202110280101.html

ということで将棋です。
振り飛車党同士の両者ですので、相振り飛車となりました。
先手の里見女流四冠は中飛車から角道をあけないまま8筋に振り直すという意欲的な序盤戦術を見せます。
この狙いが通り、駒組段階では先手が面白い局面となります。
さて駒がぶつかってからは、壮絶なたたき合いとなります。
お互いに踏み込む棋風のため、一手ごとに評価値が揺れ動きます。
里見女流四冠優勢でしたが、87手目に2五銀と桂馬を食いちぎった手の評価が悪く、形勢がひっくり返ります。
しかし、95手目の飛車打ちの王手に、駒を節約して銀の移動合で受けたのがやはり薄くてここで再逆転です。
ですが、踏み込んだ寄せに行ったところで101手目の3六玉と急に逃げ出すようでは変調で再々逆転です。
しかし、クライマックスは意外なところからやってきました。
106手目に6五銀と桂馬を食いちぎったのが痛恨の敗着で、詰みありとみて西山女流王座が踏み込んだのですが、先手玉は辛うじて逃れていました。

里見女流四冠は二転三転の大熱戦を制して、クイーン女流王座に向けて幸先の良い1勝をあげました。
第2局は11月15日(月)に神奈川県横浜市「ヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテル」で行われます!
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