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第34期竜王戦第3局(豊島将之竜王VS藤井聡太三冠) [将棋]

藤井三冠の2勝0敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

いま将棋の研究には最新のPCと最新のソフトが欠かせません。
豊島竜王はコンピュータを研究相手にしていることで有名ですが、藤井〇冠は自分でPCを組み立てるほど精通しています。
購入したCUPが話題になる棋士は、藤井三冠ぐらいかと思います。
将棋ソフトも日進月歩で進歩していますが、最近はディープラーニング系が成長しています。
このソフトは評価関数の正確性が高く、読まなくても強い(その代わりに深く読めない)という特徴があります。
序盤はディープラーニング系、終盤は従来型のような使い分けがいまの将棋界のトレンドのようです。
将棋界もすごい時代になったものです。
さあコンピューターを使いこなす両者ですが、最新の研究が飛び出すでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202110300101.html

ということで将棋です。
最近の藤井三冠は先手で相掛かりを愛用していましたが、本局では久しぶりの角換わりです。
デビュー当時は角換わり一辺倒でしたが、そのときは腰掛銀がメイン。本局は相早繰銀となります。
お互いに居玉のまま攻めかかる殴り合いで、この辺りの感覚は相掛かりに近いかもしれません。
早い段階から長考合戦となり、お互いに力勝負になっていることを伺わせます。
藤井三冠の攻めに豊島竜王は妥協することなく最強の手で打ち返していきますが、61手目の2二角が豊島竜王の意表を突いたようです。
一直線に攻め合うとみられたところで、銀を救うために角で手をつなぐという実に予想しにくい手です。
豊島竜王は87分の長考の末に我慢の桂打ちを選択しますが、これでは苦しいです。さっと飛車を回れて、挟撃体制を築かれます。
実質的には、この瞬間に勝負がついたようなものです。
豊島竜王は馬を侵入させて藤井玉に追いすがりますが、ここで香車を拾って受けに使うのが冷静でした。
これで93手まで藤井三冠が勝利して、これで怒涛の3連勝となりました。
最年少四冠まであと1勝です。

第4局は11月12・13日(金・土)、山口県宇部市「ANAクラウンプラザホテル宇部」で行われます!

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創作状況【10月下旬】 [ぼくの公募状況]

本日は衆議院選挙の投票日ですね。

【サイトーメルマガ第169回の内容紹介】
◆こんな公募に挑戦してきました 第31回ゆきのまち幻想文学賞
◆TO-BE小説工房に挑戦中(第80回)
◆公募情報数点
 来月のテーマは「無形物は有形物に、有形物は無形物」です。
 次回発行は11月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。

【ショートショートガーデン】
坊っちゃん文学賞用のボツネタその4です。
悪趣味すぎるのでボツ

〔命の授業〕
https://short-short.garden/S-uCTqVP


【小説でもどうぞ】
来月のテーマ「記憶」をとりあえず最後まで書ききる。
前半をもっとバカバカしくしようとしたけど、同じネタの使いまわしになってしまって断念。
なかなか難しいです。

【yomeba!】
発表は11月中旬の様子です。
というころで、UPされた作品を読んでみます。

・吉澤亮馬『海焼』

舞台は本土からそれほど離れていない島です。
そこにはお盆になると「海焼」という不思議な行事があります。その「海焼」の秘密と、海焼きにまつわる人間模様が描かれます。
主人公は島から出たいのですが、「海焼」を継ぐ義務に縛られます。それを、気に食わない転校生が大人となって島に戻ってきて、「海焼」を継ぐことによって、主人公は義務から解放されます。
その後、「海焼」によって死者がでますが、その死者が転校生ではないかと恐れて、主人公は耳をふさぎます。

設定は面白いと思います。
このストーリーには2つの山場があり、ひとつが「海焼」の秘密を知るところ。もうひとつが主人公の義務をいけすかない転校生が肩代わりするところです。
ただ、ふたつの山場が離れていることと、ショートショートしては時間軸が長すぎるため主題がぼやけているかな、というのが素直な感想です。
身代わりをメインテーマにするのなら、主人公は最初から「海焼」の秘密を知っていた方がまとめやすいし、「海焼」の秘密をメインにするなら、転校生を主人公とする手法もあったかなあと。
たぶん、これはショートショートではなく中編向けのアイデアなんでしょうね。
もっとアイデアを盛り込んだうえで、中編として読みたいな、と思いました。

【星新一賞】
ストックをひとつ書く。
宇宙物をハードSF的に書いてみたが、うーん、どうでしょう。さすがに設定に無理がありすぎるか。
もっとも順番的に投稿するには3年後なので、まあ、そのうち改造するということで。

【創元SF短編賞】
小松左京と筒井康隆を順番に読んでいます。有名作は読んでいたけど、こうしてじっくりと読むことはいままでなかったので。
いろいろと勉強になります。

【ゆきのまち幻想文学賞】
今期応募予定作品は、あと1回推敲する予定。
いま考えている新しいネタですが、どうもうまくまとまらず。オチを綺麗にするか、ブラックにするか。

【坊っちゃん文学賞】
現在ストックは4つ。思いついたらまた書きます。

【その他モロモロ】
・福島正実SF童話賞は時期が近付いたら考える。
・みんなが作る「5秒後」コンテストは12月中旬発表
・百物語もそろそろ発表かな。

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【公募情報】第37回香・大賞(随筆・11/30〆) [公募情報]

香といっても香水のことではありません。

〔主催者HP〕
https://www.shoyeido.co.jp/contest/index.html

主催者は香を販売する松栄堂です。
松栄堂は宝永2年(1705年)創業の、社歴300年を超える老舗です。
その松栄堂は毎年「香り」をテーマとするエッセイを募集しています。
過去受賞作も公開されていますが、前回はゆずの香をテーマにした正統派です。
しかし、過去には「うんちの香り」をテーマにした作品も受賞しているので、受け入れ幅は広いです。
制限枚数は原稿用紙換算2枚以内、応募締切は令和3年11月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :香り
金  賞:30万円
制限枚数:原稿用紙2枚内
応募締切:令和3年11月30日
応募方法:郵送
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【公募情報】第9回わたし遺産(随筆・11/30〆)

「わたし遺産」とはわたしが残したい「人、モノ、コト」です。

〔主催者HP〕
https://www.smtb.jp/Personal/watashi-isan/summary/

わたし遺産の定義については、主催者HPを参照してください。
だれにでも、自分だけのこだわりや、大切なモノ、エピソードがあると思います。それらを400字以内にまとめるのが公募の主旨になります。
主催者が三井住友信託銀行ですので、これから相続、生前贈与といった信託業務により力を入れていくアピールなのかもしれません。
入賞すると、主催者HPにでっかい写真が掲載されますのであしからず。
制限文字数は400字、応募締切は令和3年11月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :わたし遺産
大  賞:30万円相当のギフトカード
制限文字数:400字以内
応募方法:郵送、インターネット
応募締切:令和3年11月30日
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第11期リコー杯女流王座戦第1局(西山朋佳女流王座VS里見香奈女流四冠) [将棋]

まさに頂上決戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

女流棋界では西山女流王座と里見香奈女流四冠が抜けています。
二人でタイトルを持ち合っていますが、過去4回のタイトル戦では全て西山女流王座が勝っています。
毎回のようにフルセットまでもつれ込み、対戦成績で極端な差をがついているわけではないのに、番勝負となると西山女流王座が勝ち切ります。
将棋内容を見ても、西山女流王座が押している対局が多いと感じます。
両者は新設棋戦をのぞき予選であたることがないので、10か月ぶりの対局です。
里見女流四冠は女流では今期1回しか負けていません。
西山女流王座も女流では2回だけで、棋聖戦での活躍も目立ちます。
さあ、好調同士の対決は、どうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202110280101.html

ということで将棋です。
振り飛車党同士の両者ですので、相振り飛車となりました。
先手の里見女流四冠は中飛車から角道をあけないまま8筋に振り直すという意欲的な序盤戦術を見せます。
この狙いが通り、駒組段階では先手が面白い局面となります。
さて駒がぶつかってからは、壮絶なたたき合いとなります。
お互いに踏み込む棋風のため、一手ごとに評価値が揺れ動きます。
里見女流四冠優勢でしたが、87手目に2五銀と桂馬を食いちぎった手の評価が悪く、形勢がひっくり返ります。
しかし、95手目の飛車打ちの王手に、駒を節約して銀の移動合で受けたのがやはり薄くてここで再逆転です。
ですが、踏み込んだ寄せに行ったところで101手目の3六玉と急に逃げ出すようでは変調で再々逆転です。
しかし、クライマックスは意外なところからやってきました。
106手目に6五銀と桂馬を食いちぎったのが痛恨の敗着で、詰みありとみて西山女流王座が踏み込んだのですが、先手玉は辛うじて逃れていました。

里見女流四冠は二転三転の大熱戦を制して、クイーン女流王座に向けて幸先の良い1勝をあげました。
第2局は11月15日(月)に神奈川県横浜市「ヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテル」で行われます!
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【公募情報】第6回福祉川柳(川柳・11/30) [公募情報]

社会福祉法人「光友会」の主催です。

〔主催者HP〕
https://www.lfa.jp/news/202108021.html

福祉川柳はたくさんありますが、本公募は神奈川県にある社会福祉法人が主催です。
テーマは障害児者の支援・介護に対する思いです。高齢者福祉もで可とはありますが、障害児者への福祉を期待とあるので、やはり障害児者をテーマとするのが良いと思います。
主催者HPに前回の受賞作が掲載されていますが、ほっこりとする正統派の川柳が選ばれています。
かわうそ賞を受賞すると、かわうそサブレ10枚セットをいただけるところが可愛いです。
応募締切は令和3年11月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :障害児者の支援・介護(高齢者福祉でも可)
最優秀賞:1万円
応募締切:令和3年11月30日
応募方法:メール
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第3期大成建設杯清麗戦第3局(里見香奈清麗VS加藤桃子女流三段) [将棋]

加藤女流三段の連勝で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/index.html

最近の里見清麗は振り飛車党というより中飛車党です。
棋界でも非常に珍しく、中飛車党を主流に戦っているのは戸部誠七段ぐらいかと思います。
その戸部七段ですが、AmebaTVトーナメントに選ばれ、さらに新規戦の東西対抗戦でも予選を突破して代表入りを果たしています。
ひとつの作戦を続けるメリットはその作戦に精通することですが、その反面、狙い撃ちされる恐れがあります。棋譜を見れば手の内がばれてしまいます。
1局、2局目は狙い打たれた感じもあります。
それでも里見清麗は中飛車にこだわり続け、時には急戦、時には持久戦と中飛車でもバリエーションを増やして対抗しているように見えます。
さあ里見清麗は警戒線をかいくぐり、中飛車で白星を得ることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/3/seirei202110260101.html

ということで、将棋です。
先手番は里見清麗ですが、もちろん中飛車です。角番なんて関係なしです。
後手加藤女流三段の角道不突き左美濃+銀対抗から里見清麗がどう工夫するかですが、本局は5筋の歩を切らずに2枚の銀冠を組み上げることを優先します。
仕掛けたのは加藤女流三段からです。
銀をガチャンとぶつけてさらに8筋の歩を突き捨ててから銀が突進しますが、結果的にやややりすぎだったようです。
角と銀桂の2枚換えにと金まで作った里見清麗ががっちり反撃にでます。
金をべたと貼りつかれた局面は怖く見えますが、後手の攻めを見切って里見清麗は攻めます。
自玉を守るために引き寄せた後手の龍を責めながら玉頭に厚みを築くのが優勢を維持する固い手で、逆転されにくい形となります。
最後は後手玉を即詰みに打ち取り、117手まで快勝です。

これで里見清麗は角番ながら1勝を返し、これで1勝2敗となりました。
第4局は、11月9日に関西将棋会館で行われます!

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【公募情報】ランクル文学賞2021作品募集(短編・12/31〆) [公募情報]

ランドクルーザーはトヨタの名車です。

〔主催者HP〕
https://www.ehime-toyota.co.jp/lineup/LANDCRUISER70th/literaryaward


ランドクルーザーはトヨタは発売する四輪駆動のジープで、初代が1951年に発売されています。
本公募は、そんな長年愛されているランドクルーザーとあなたの物語を募集するものです。
一見すると随筆の募集のようですが、フィクション・ノンフィクションを問いませんので、基本的には短編小説と考えても良いようです。
金賞の副賞である「ランドクルーザー歴代車種ピンバッチセット」は貴重品にりそうです。
制限枚数は原稿用紙換算で10枚~20枚、応募締切は令和3年12月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編小説、ノンフィクション等
テーマ :ランドクルーザー
金  賞:10万円
制限枚数:原稿用紙換算10~20枚以内
応募方法:インターネット
応募締切:令和3年12月31日
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第2回女流abemaトーナメント【予選Aブロック】 [将棋]

好勝負となり、最後までもつれました。

〔主催者HP〕
https://jyoryushogi-abema.amebaownd.com/

チーム里見:里見女流四冠、清水市代女流七段、里見咲紀女流初段
チーム伊藤:伊藤沙恵女流三段、室谷由紀女流三段、石本さくら女流二段
チーム山根:山根ことみ女流二段、和田あき女流初段、塚田恵梨花女流初段

最初に突破を決めたのがチーム里見です。
開幕戦でチーム山根を5-3で撃破し、次戦のチーム伊藤には4-5で敗れたもの1つ勝ち越して予選突破を決めました。
残る1枠をチーム伊藤とチーム山根が争います。
チーム伊藤が連勝スタートしたときは、このまま突き進むかと思いましたが、ここでチーム山根が怒涛の3連勝。和田あき女流初段が伊藤沙恵女流三段を破る金星を挙げるなと勢いに乗ります。
残り3戦で勝ち越した方が予選突破となりましたが、最後に底力を見せたのはチーム伊藤でした。
5-3でチーム伊藤が勝利し、下馬評通りにチーム伊藤とチーム里見が決勝トーナメント進出決定です。
最終成績はこのとおりです。

[チーム伊藤]
 伊藤沙恵  4-2
 室谷由紀  4-2
 石本さくら 2-3

[チーム里見]
 里見香奈  6-0
 里見咲紀  2-4
 清水市代  1-4

[チーム山根]
 山根ことみ 3-3
 和田あき  2-3
 塚田恵梨花 1-4

こうして見ると、里見女流四冠の戦績が圧倒的ですが、バランスの悪さが目立ちます。ただ、二人とも慣れてくればもっと力を発揮できると思います。
チーム伊藤はまんべんなく勝星を挙げており、さすがの優勝候補と言えますが、女流2トップをいかにして止めるかがカギとなりそうです。

来週から予選Bリーグが始まります!
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第15回白瀧あゆみ杯争奪 新人登竜門戦決勝(小高佐季子女流初段VS松下舞琳アマ) [将棋]

呉服店が主催する非公式戦です。

〔主催者HP〕
https://www.shogi.or.jp/match/unoffi_match/shirataki/

選抜された若手女流棋士とアマチュアによる大会ですが、今年は4人での開催です。
女流初段1人に女流2級2人にアマ1名です。
過去には若手男性棋士が角落ちで参加して優勝し、女流棋戦なのに優勝者が男性というある意味では珍事も引き押しています。
(永瀬拓矢四段、田中悠一四段※段位は当時)
さすがに第6回以降は女流と女性奨励会員のみとなり、伊藤沙恵、西山朋佳、渡部愛、山根ことみも優勝しています。
昨年の優勝者はのちにプロ入りした内山あやアマです。
さあ、松下アマは去年に続いてアマの優勝となるでしょうか!

〔棋譜〕※徹底解説! 将棋の定跡 さんより
https://www.youtube.com/watch?v=TWDwbe-aods

ということで将棋です。
後手小高女流初段のゴキゲン中飛車に松下アマは早々に角交換して迎え撃ちます。
そこから後手は速攻で2筋に反撃にでますが、中空に放った2四歩が面白い手でした。
AIだと同飛が最善ですが、取ると飛香両取がかかるので実戦的には取りにくいです。
以降は後手優勢で局面が進みますが、終盤で二転三転します。
小高女流初段は角2枚で先手玉に迫りますが、読みにすっぽ抜けがあったのか敗勢に陥ります。
先手の松下アマは後手玉を詰ましに掛かりますが、これが詰まない玉で、ここでまた再逆転です。
冷静に自玉の詰めろを解除しておけば、勝勢だったようです。

逆転に次ぐ逆転で、小高佐季子女流初段が嬉しい初優勝です。
おめでとうございます!
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