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第11期加古川清流戦第2局(服部慎一郎四段VS井田明宏四段) [将棋]

井田四段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/

服部慎一郎四段はabemaTVトーナメントのドラフトで糸谷リーダーに選ばれ、チームFREESTYLEの一員として参加しました。
チームとして予選は突破したものの本線で敗退という惜しい結果となりました。
個人では4勝5敗とひとつ負け越しですが、トップ棋士と対局はいい経験になったとおもいます。
ドラフトは様々な要素があるので実力順に選ばれるとは言い切れませんが、デビューして間もないのに選ばれるというところに、仲間内での評価が見えてくると思います。
前期準優勝、今期も決勝に勝ち上がってきたところはその実力の証明だと思います。
第1局では井田四段に後れを取りましたが、第2局、第3局と連勝して、チームメイトに成長した姿を見せることができるでしょうか!

〔棋譜・第2局〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/11/seiryu202109260101.html

ということで将棋です。
先手服部四段の矢倉に後手井田四段は雁木です。
後手の雁木は現代的に入城せず中住まいに構えます。対する先手はしっかり入城する昔ながらの構えです。
角交換から服部四段は遠見の角を放ちます。
これが活躍するかどうかですが、働きはいまいちでやや後手ペースの終盤戦です。
最終盤で3八歩という決め手になりそうな手を放ちますが、AI評価だとこの手を境に先手側に触れ始めます。
人間的には難解な局面だったと思ます。
最後は玉の固さが逆転し、服部四段が辛くも白星を挙げて最終局まで持ち込みました。

〔棋譜・第3局〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/11/seiryu202109260201.html
改めて振りごまとなり、先手を引いたのは服部四段。
戦型も先手矢倉に後手雁木と同じように進みます。
中央で戦いが始まりAIでは一時的に後手側に振れます。
しかし、AIの推奨手では68手目に4五金といかにも重い手です。人間的には先手の模様よし、の局面だったともいます。
困った井田四段は、8六角と特攻して角を犠牲に飛銀両取をかけますが、さすがに無理だったようです。
以降はAI的にも人間的にも先手優勢で推移し、服部四段は持ち時間1時間のうち、23分を残す快勝で、加古川清流戦制覇を決めました。

服部四段おめでとうございます!
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