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第11期加古川清流戦第1局(服部慎一郎四段VS井田明宏四段) [将棋]

若手棋戦らしくフレッシュな決勝となりました。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/

第11期ですが、前期はコロナ禍で中止となったため実質第10期です。
休止は1期だけですが、それでも無事に復活していただき、嬉しい限りです。
前期の第9期にも両者は出場しており、服部三段(当時)は決勝まで進出、井田三段(当時)は準々決勝で高野智史四段に敗れました。
こうして見ると、当時はお互い三段でしたが、棋戦の活躍をみると、四段になるべくしてなったのかなと思います。
過去の優勝者を見ると、永瀬拓矢王座を始めとして、各種棋戦で活躍しているひとが多いです。
若手登竜門の本棋戦に名前を刻むのは、どちらの若手になるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/11/seiryu202109250101.html

ということで将棋です。
若手らしく、最先端の相掛かりとなりました。
先手が7筋の歩をかすめ取る形ですが、そこで後手が2五歩と弱点である角頭を自ら突くのが面白い抗争でした。
さて2筋に戻れなくなった先手飛車は5筋に腰を据えますが、ここからが捻りあいです。
お互いに角を盤上に打ち合いますが、後手が1筋の歩を伸ばしたのがなんでもないのに対して、先手の9筋の歩は角頭を直撃です。
この辺りのやりとりで、陣形差で先手が優勢となったようです。
後手は腹をくくって殴り合いに応じますが、玉形の差と攻撃と守りの差があり、先手優勢となっていきます。
駒得しての受けなら良いですが、駒損の受けとなってはつらいです。
服部四段も先手玉に嫌味を付けようとしますが、歩で金頭を叩いて釣り上げてからの5一角打ちが鮮やかでした。
ただの角ですが、とると龍で金をもぎ取っての詰みです。
97手まで、後手の服部四段が投了しました。

これで三番勝負の頭を井田四段が取りました。第2局、第3局は翌日開催です!

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