SSブログ

【書評】藤田昌雄『写真で見る海軍糧食史』 [書評]

知られざる海軍の兵食についてです。


写真で見る海軍糧食史

写真で見る海軍糧食史

  • 作者: 藤田 昌雄
  • 出版社/メーカー: 潮書房光人新社
  • 発売日: 2014/01/01
  • メディア: 単行本



明治初期に海軍が生まれたとき、食事の提供はなく、なんと食費相当額の現金支給でした。
もちろんそれでは軍隊として成り立たないので、明治23年より現物支給となりました。
貧相な食事かと思いきや、肉類等もあり種類も豊富で、カロリーも3000を超えています。
さらに明治後半になると栄養学も取り入れられ、缶詰類も豊富となり、兵士を飽きさせない多種多様な料理が提供されるようになります。
士気を維持するためにも、食事が重視されていたことが分かります。
昭和になるとさらに進化し、兵種によって食事を変え、それぞれ業務内容に適した食事が考案されます。
予想以上の進化にびっくりです。たぶん、軍隊のイメージが変わります。

海軍の食事を知りたいひとのために!
nice!(7)  コメント(73) 
共通テーマ: