【書評】NHK取材班『巨大戦艦大和~乗組員たちが見つめた生と死~』 [書評]
2012年に放映された同名のドキュメンタリーの書籍化です。
取材班がインタビューを開始した時点で、すでに戦後67年が経過しています。
当時20歳の若者でも、87歳。全員が高齢者です。
全国に残る元乗組員たちの証言を集め、淡々と記録しています。
番組のテーマが生と死だったので、特攻に向うときや沈没したときの心情が中心になっています。
だいたい共通しているのが「いずれは死ぬのだから、どうせ死ぬなら大好きな大和と一緒に死にたい」といったような気持ちです。
毎日戦友が死んでいる状況下では、いつ死ぬのか分からない苦しみより、大好きな艦や戦友たちと一緒に……という気持ちは理解できます。
だからこそ、大和が沈んだときに、ある種の夢から醒めて「生きたい」と思ったのかもしれません。
人間として自然な感情だと思います。
取材班が軍事関係に詳しくないためか、乗組員たちがどのような作業に従事していたのかが少ししか描かれていないのが残念と言えば残念です。
貴重な証言を聞きたいひとのために!
取材班がインタビューを開始した時点で、すでに戦後67年が経過しています。
当時20歳の若者でも、87歳。全員が高齢者です。
全国に残る元乗組員たちの証言を集め、淡々と記録しています。
番組のテーマが生と死だったので、特攻に向うときや沈没したときの心情が中心になっています。
だいたい共通しているのが「いずれは死ぬのだから、どうせ死ぬなら大好きな大和と一緒に死にたい」といったような気持ちです。
毎日戦友が死んでいる状況下では、いつ死ぬのか分からない苦しみより、大好きな艦や戦友たちと一緒に……という気持ちは理解できます。
だからこそ、大和が沈んだときに、ある種の夢から醒めて「生きたい」と思ったのかもしれません。
人間として自然な感情だと思います。
取材班が軍事関係に詳しくないためか、乗組員たちがどのような作業に従事していたのかが少ししか描かれていないのが残念と言えば残念です。
貴重な証言を聞きたいひとのために!