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第34期竜王戦挑戦者決定戦第1局(藤井聡太二冠VS永瀬拓矢王座) [将棋]

4強同士の争いとなりました。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

二人は長年の練習パートナーです。
お互いの手を知り尽くしていると言えますが、公式戦では5局のみです。
対戦成績は藤井4勝、永瀬1勝と藤井二冠が圧倒していますが、対局数が少ないのでこれからだと思います。
ただ、棋譜を見ると、じわじわ藤井二冠がリードを広げる将棋や、永瀬王座優勢でも中終盤でひっくり返す将棋が目につくので、やはり藤井二冠が優勢なのかな、と思います。
永瀬王座が勝利したのは第70期王将戦のリーグ戦ですが、このときは永瀬王座の研究がはまって、圧勝しました。
勝負の行方は、永瀬王座の研究を出せるかどうかだと思います。
3番勝負ですから第1局の結果は大きいです。
さあ永瀬王座は研究の成果を見せることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202108120101.html

ということで将棋です。
永瀬王座が藤井二冠に上げた1勝は振り飛車でしたが、本局でも意表の三間飛車を採用しました。
おそらく対藤井戦のための秘策だと思います。
左銀を5三から使う流行の形から銀を引いて穴熊と合体させ、金は最前線で踏ん張らせます。
ただ、金銀四枚で固めた後手陣と比べると、金が前線にいる分だけ先手玉が薄く、永瀬王座が神経を使う将棋です。
華々しい切り合いではなく、ポジション争いのような中盤の押しひきが続きますが、一瞬の隙をついて藤井二冠が切り込んでいきます。
こうなると玉型の差が大きく、先手がつらい展開です。
永瀬王座が一方的に攻められる展開となり、藤井二冠からすると、固い、攻めてる、切れない、の3条件が揃った状態となり、後手優位が拡大していきます。
185手まで長手数とはなりましたが、最後まで危なげなく藤井二冠がゴールまでたどり着きました。
貫録勝ちといった感じがします。
第2局で永瀬王座の巻き返しはあるでしょうか。
挑戦者決定戦第2局は、8月30日に行われます!

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