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【書評】石橋孝夫『日本海軍の大口径艦載砲』 [書評]

大和・武蔵を頂点とする大口径艦載砲の歴史です。


日本海軍の大口径艦載砲 戦艦「大和」四六センチ砲にいたる帝国海軍艦砲史 (光人社NF文庫)

日本海軍の大口径艦載砲 戦艦「大和」四六センチ砲にいたる帝国海軍艦砲史 (光人社NF文庫)

  • 作者: 石橋孝夫
  • 出版社/メーカー: 潮書房光人新社
  • 発売日: 2018/07/23
  • メディア: 文庫



日本海軍は明治時代の幕開けから始まりました。
技術もノウハウもなにもなく、木造船に鉄板をはった船を外国から大金をはたいて買う時代が続きます。
日本は必死に技術を学び、日露戦争の直前あたりから国産化が可能となり、日露戦後は急速に独自の発達を遂げます。
基本的に大砲は口径が大きいほど威力が強くなり、長いほど初速が高くなります。
ただ口径が大きいほどそれを乗せる大きな船が必要となり、初速が高いと大砲としての寿命が短くなるなどデメリットもあります。
そうした開発の歴史が、一冊に詰まっています。
日清戦争で活躍?した三景艦が1発撃つのに10~15分ほどかかっていたことに驚きです。
また戦中に50cm砲の研究が始まっていたことも初めて知りました。もっとも完成しても活躍はできなかったと思いますが。
戦艦のイメージが変わると思います。

艦載砲の歴史を知りたいひとのために!
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