【書評】雨倉孝之『海軍ダメージ・コントロールの戦い』 [書評]
知られざる軍艦を守る男たちの物語です。
軍艦は沈まないようにいろいろな工夫がされています。
その上で、軍艦を守るための様々な部隊がいて、消火したり応急措置に励んだりして、軍艦を守っています。
それらを総称してダメージ・コントロールとよびます。
いままであまり注目されてこなかったダメージ・コントロールに焦点を当てたのが本書です。
ダメージ・コントロールの指令塔は副長です。さらに運用長がいて、具体的な指令を出していきます。
後半は実戦におけるダメージ・コントロールの様子が描かれます。
武蔵は事前準備も万端で、魚雷を10本以上を食らいながらも浮き続けます。構造上の堅牢さもさることながら、ダメージ・コントロール体制が万全だったからです。
魚雷が命中して浸水したら、反対側のどの区画に注水して水平を保つのか、あらかじめ計算して用意していました。
そうした事前の準備が、あの頑張りにつながったと思います。
さすがの武蔵も空からの猛攻に耐えかねて、最後は無念の沈没となるのですが。
いままで知られていなかった観点に光を当てる、良書だと思います!
海軍ダメージ・コントロールの戦い 知られざる応急防御のすべて (光人社NF文庫)
- 作者: 雨倉孝之
- 出版社/メーカー: 潮書房光人新社
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: 文庫
軍艦は沈まないようにいろいろな工夫がされています。
その上で、軍艦を守るための様々な部隊がいて、消火したり応急措置に励んだりして、軍艦を守っています。
それらを総称してダメージ・コントロールとよびます。
いままであまり注目されてこなかったダメージ・コントロールに焦点を当てたのが本書です。
ダメージ・コントロールの指令塔は副長です。さらに運用長がいて、具体的な指令を出していきます。
後半は実戦におけるダメージ・コントロールの様子が描かれます。
武蔵は事前準備も万端で、魚雷を10本以上を食らいながらも浮き続けます。構造上の堅牢さもさることながら、ダメージ・コントロール体制が万全だったからです。
魚雷が命中して浸水したら、反対側のどの区画に注水して水平を保つのか、あらかじめ計算して用意していました。
そうした事前の準備が、あの頑張りにつながったと思います。
さすがの武蔵も空からの猛攻に耐えかねて、最後は無念の沈没となるのですが。
いままで知られていなかった観点に光を当てる、良書だと思います!