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第46期棋王戦第1局(渡辺明棋王VS糸谷哲郎八段) [将棋]

渡辺棋王防衛ロード第2戦です。

〔主催者HP〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

渡辺棋王は3冠を保持していますが、1月からの王将戦、2月からの棋王戦、4月かの名人戦と季節が偏っています。
タイトル保持者は当然ながら予選がありませんので、実戦経験の不足が心配です。
12月はNHK戦を除くと僅か1局です。1月は王将戦と竜王戦2組ランキング戦ぐらいです。
準備周到なタイプの渡辺棋王としては、隠し玉を作れるという意味で、時間が空くのはありがたいかもしれませんが、やはり実戦感覚が遠ざかるのが心配です。
それでも王将戦では永瀬王座相手に圧巻の3連勝と、調子落ちは見られません。
大舞台での安定性が、現役最強として評価される要因のひとつなのでしょう。
さあ、渡辺棋王は棋王戦でも王将戦のような強さを見せることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/46/kiou202102060101.html

ということで将棋です。
先手は渡辺棋王。となると後手の糸谷八段は一手損角換わりを採用するかと思いましたが、雁木を選択しました。
渡辺棋王は雁木対策として有力視されている居角左美濃から形よく攻めかかります。
後手糸谷八段は居玉で金銀の位置も不安定です。
しかし、ここから糸谷八段の怪力が発揮されます。
遊んでいる桂馬と先手の桂馬を交換すると、その桂馬と銀を交換し、さらにその銀が金と好感とまさにわらべし長者です。
先手の金銀を削ってあいた中央にするすると糸谷玉が抜け出すと、もう捕まるような玉ではなく、気が付いたら後手必勝です。
渡辺棋王も粘ろうとしますが、飛車を切って金銀の大群で渡辺玉を押しつぶします。
これにはもういくら渡辺棋王でも白旗を上げるしかありません。
128手まで糸谷八段が逆転勝ちし、苦手渡辺棋王相手に大きな先勝を手にしました。

第2局は、2月20日に毎年恒例の金沢市「北國新聞会館」で行われます!
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