SSブログ

第67期王座戦第2局(斎藤慎太郎王座VS永瀬拓矢叡王) [将棋]

永瀬叡王の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

斎藤王座の師匠は畠山鎮七段です。
畠山鎮七段が四段になったのは二十歳のときで、双子同時に昇段という快挙を成し遂げました。
その畠山鎮ですが、若い頃からかなしストレートな物言いをすることで有名でした。
例えば、こんな調子。
「ある棋士が”ベテランになると、多少雑談するのが調子を取るのにいいようだ。全くしゃべらないで指すのでは、集中力が続かない”と書いてたけど、違うんですよ。集中力が続かないなら、続けられるようにするのがプロでしょう」
畠山鎮と斎藤慎太郎の師弟関係は強く、かなりの影響を受けているものと思われます。
第1局は時間に追われて終盤ポッキリと折れてしまいました。
千日手があったので斎藤王座は2戦目も先手と有利な立場にいます。
さあ斎藤王座は第1局の雪辱を果たし、今シリーズ初勝利となるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/67/ouza201909180101.html

ということで将棋です。
戦形は角換わり腰掛け銀となりますが、先手が4五歩と位を取ったのが目ずらしい手です。
これは好位に角を据えて相手の攻めを牽制することを目的としてるので、基本的に後手番の作戦です。
これを見た後手永瀬叡王が仕掛けます。
攻めがひと段落したところで斎藤王座が反撃し、王座優勢のまま終盤戦に移ります。
ここから形勢の針が揺れ動きます。
100手目あたりからどちらが良いのか一手ごとに難しくなります。
斎藤王座は金の頭を叩いて後手の守備力を削りますが、上ずった金が今度は先手玉の入玉を阻む駒となってしまいます。
このあたりの手順で誤算があったようです。
この後もかなり揺れ動いたのですが、最後は持ち時間が切迫した斎藤王座にミスがでます。
そこを見逃さす永瀬叡王は桂馬を成り捨てるという妙手を放ちます。
斎藤王座も最後まで手段を探しますが届かず、134手まで後手の永瀬叡王の2連勝となりました。
斎藤王座は苦しい星勘定となってしまいました。
第3局は10月1日(火)に、兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」で行われます!
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー