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第41回霧島酒造杯女流王将戦挑戦者決定戦(西山朋佳女王VS伊藤沙恵女流二段) [将棋]

里見女流六冠への挑戦者が決まります。

【中継サイト】
http://www.igoshogi.net/shogi/Loushou_info/

いまの女流棋界は里見女流六冠が飛びぬけていますが、2番手を西山女王と伊藤沙女流二段が争っています。
月曜日に行われる女流王座挑戦者決定戦もこの両者です。
西山女王は生粋の振り飛車党で、とにかく火達磨のように攻めます。無理気味の仕掛けから、なんとか通してしまう腕力は女流随一です。
伊藤沙女流二段の棋風はどちらかというと受けで、どちらかというと金銀の厚みで推していくスタイルです。
王将戦はタイトル戦は3時間ですが、予選は25分のスプリント勝負です。
一般的には早指しは攻め有利と言われますが、受けの方が相手の指してにあわせていけばよいという気楽な一面もあります。
さあ、2番手を激しく争う両者の勝負はどうなってでしょうか!

【棋譜】
http://www.igoshogi.net/shogi/Loushou/kifuplay.html?kifu=L41k0401

ということで、将棋です。
後手西山女王の三間飛車を、先手伊藤沙女流二段が銀冠で迎え撃ちます。
30手目から先手が後手の攻めを呼び込むような仕掛けを敢行しますが、交換した角を手放した瞬間に2五角打~4七歩と垂らされて先手が忙しくなります。
57手目にと金による銀取りを放置して飛車を成りこみ、攻め合いに活路を見出しますが、ここは銀損となりますがと金を払うのが勝っていたようです。
振り飛車の左桂が綺麗に捌け、5三に成りこまれては先手苦しいです。
西山女王は女流タイトルホルダー枠での出場ですが、見事に106手まで勝利し、女流王将戦初挑戦を決めました。
トーナメントを通じて安定した戦いぶりを見せてくれて、現役奨励会三段としての実力を遺憾なく発揮していると思います。

3番勝負の日程はまだ発表されていますが、例年ですと10月に第1局が霧島創業記念館「吉助」で行われます。
西山女王が里見女流六冠からタイトルをもぎ取れるのか注目です!
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