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第60期王位戦第1局(豊島将之王位VS木村一基九段) [将棋]

木村一九段が初タイトルに挑みます。

【王位戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

木村一九段はタイトル挑戦が7回目になります。
タイトル獲得無しでタイトル挑戦回数という珍記録で森下卓九段と並んでいましたが、もしタイトル挑戦に失敗すると単独1位となります。
とはいえ、本人としては初タイトルが欲しいところだと思います。
もし木村一九段が初タイトルを獲得すると、「初タイトル獲得の最長年齢」という記録になります。
いままでが有吉道夫九段が36歳7ヶ月で初タイトル、棋聖位を獲得したのが記録ですから、これを10年も更新することになります。
どちらに転んでも新記録です。

さあ、木村一基九段の7度目のタイトル挑戦の初戦はどうなったでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/60/oui201907030101.html

ということで、将棋です。
後手番になった木村一九段は、横歩取り8五飛戦法を採用します。
横歩取りは青野流が猛威をふるい、先手有利が定説となりつつあります。ですが、角換わり一辺倒を避けるためか、最近採用が増えているような気がします。
8五飛戦法は攻撃的な戦法で、高橋道雄九段の得意戦法です。
木村一九段は先手の手番に合わせるように両桂を跳ねて飛車を中央に回るという常套手段を見せますが、角と桂馬で飛車をイジメられて1日目から評価値1000を超えるという苦戦に陥ります。
二日目以降は苦難の道のりです。
すぐに倒れないように我慢の手を続けますが、勝負としては豊島王位のミス待ちという状態です。
形勢はどうしようもなく開きますが、木村一九段は時間を使い、最後まで全力を尽くす姿勢を見せます。
木村一九段は持ち時間を使い切ったところで、投了しました。
99手まで豊島王位が3時間以上余しての圧勝です。

王位戦第2局は7月30日、31日に北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われます!
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