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第44期棋王戦第3局(渡辺明棋王VS広瀬章人竜王) [将棋]

渡辺棋王の連勝で迎えた第3局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kiou/

「永世棋王」の資格条件は5連覇のみで、いくら獲得しようと5連続とならないと資格をえられません。
この永世棋王の資格保持者は羽生善治と渡辺明の2名だけで、羽生九段は12連覇というとんでもない記録を持っています。
渡辺棋王は第2位で6連覇中でいま7連覇を目指して戦い続けています。
タイトル戦の挑戦者は、勢いのある棋士が上がってくるわけですから、連覇というのは安定した強さがあって初めてできることです。
流行に追いつける新しさ、多彩な戦術に対応できる柔軟さ、体調の整え方など、長期間の連覇には必要な能力がたくさんあると思います。
渡辺棋王はその能力を備えている数少ない棋士のひとりです。
さあ、渡辺棋王はさらに連覇を伸ばすことができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/44/kiou201903100101.html

ということで将棋です。
将棋は後手が角交換を拒否して飛車先の歩を切らすという趣向を見せ、先手は雁木模様に組みます。
渡辺棋王の主張は玉の固さです。
玉を囲いに入れると、渡辺棋王は広瀬竜王の銀立ち矢倉に真っ向から仕掛けていきます。
飛車もきり飛ばし、細い攻めを繋げることができるかどうかです。
この当たりの手順、コンピューター的には疑問手が多かったようですが、いかにも人間らしい阿吽の呼吸の整った指し回しだと思います。
ギリギリのところで均衡が保たれていましたが、おそらく敗着は98手目の5五歩です。
広瀬竜王は手順に銀を引き、これで飛車の打ち場所がなくなりました。
おそらくは銀取りに飛車を打ちたかったのだと思いますが、速度負けしているので、銀取りが効きませんでした。
最後は自ら技を掛けられにいき、121手まで広瀬竜王が1勝を返しました。

第4局は3月17日(日)に栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」で行われます!
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