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【書評】佐藤秀峰『特攻の島』 [書評]

大東亜戦争末期の回天特別攻撃隊を扱った漫画です。


特攻の島 コミック 全9巻 セット

特攻の島 コミック 全9巻 セット

  • 作者: 佐藤秀峰
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2018/02/16
  • メディア: コミック



回天とは海の特攻兵器で、人間が操縦する魚雷です。もちろん出撃したら生きて帰れません。
戦争末期という極限状態のなか、主人公は「何のために死ぬのか」を問い続けます。
戦友たちが次々と戦死し、苦しみながらも、最後は主人公なりに死ぬことへの意味を見つけます。

なにより絵が良いですね。
実在の人物、実際の作戦を織り交ぜながらのストーリーですが、セリフが良いです。
指揮官たちも、最初は嫌なヤツと思わせといて、巧みな作戦、巧みな指揮、強固な意志で何度も危機を乗り越えていきます。
心に残るシーンが何度もあり、戦争漫画として、人間ドラマとして、よくできていると思います。
特攻に赴いた兵士たちの気持ちが抉り出されていると感じました。

佐藤秀峰ファンのために!
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