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第77期順位戦展望【B級1組・後半戦】 [将棋]

渡辺棋王が早々にA級復帰を決めています。

【対戦表】
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2018/77b1/index.html

渡辺棋王が格の違いを見せ付け、危なげなく10連勝でA級復帰です。
やはりここでは役者が違うという感じでしょうか。
2番手争いが混沌としています。
斎藤慎太郎王座が7勝3敗ですが、順位が低く、渡辺棋王戦を残しているのが不安材料です。また今期後手番では不振の菅井七段ですが、後手ではなく先手菅井と対戦するのも難関です。4敗勢にもチャンスが大いにありそうです。
6勝4敗は木村一基九段と郷田真隆九段ですが、郷田九段は渡辺棋王戦を残しているのと順位の差があるので、木村一基九段が有利でしょうか。
降級ですが、屋敷九段以下の5人に可能性があります。
野月八段は連勝した上で結果待ちと非常に苦しい状況です。
畠山鎮七段も5連敗から4連勝で息を吹き返しましたが、自戦の野月八段戦に敗れるとかなり危なくなります。
菅井竜也七段は3勝7敗とどうしたのでしょうか。
いよいよ残り2戦です!
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第77期順位戦展望【C級1組・後半戦】 [将棋]

藤井聡太七段が止まりません。

【対戦表】
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2018/77c1/index.html

藤井聡七段が順位戦18連勝と、まさに破竹の勢いです。
残り2戦は若手強豪との対戦となりますが、いまのいきおいなら難なく突破してしまいそうです。
師匠も杉本昌隆七段も8連勝と弟子に引っ張られるようにして連勝を伸ばしています。
師弟同時昇級という珍記録がいよいよ現実味を帯びてきました。
1敗勢は近藤誠成五段、船江恒平六段です。前者は藤井聡七段、後者は杉本七段との対戦になりますので、いよいよ昇級争いもクライマックスです。
デビューから30年も降級がなかった日浦市郎八段ですが、ついに降級点がついて記録が途絶えました。
門番として地味に活躍してたので、来期に降級点を消してくれることを期待したいです。
昇級候補のひとりだった佐々木勇気七段ですが、ここまで3勝5敗です。
どうしてしまったのでしょうか。

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【書評】『他人を支配する黒すぎる心理術』 [書評]

タイトルは刺激的ですが、内容はオースドックスです。


他人を支配する黒すぎる心理術

他人を支配する黒すぎる心理術

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
  • 発売日: 2013/09/10
  • メディア: 単行本



心理学には「○○の法則」と呼ばれるものが多数ありますが。
が、ひもといていけば、人間の基本的心理に属する法則が大多数です。
この本では、人間の基本的欲求に立ち返って説明してくれるので、法則の意味がとても分かりやすいです。
解説は簡易ですが、本筋を捉えているので、不足は無いです。

人間の心理を理解したいひとのために!
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【書評】貴志祐介『黒い家』 [書評]

第4回日本ホラー小説大賞受賞作です。


黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2002/08/09
  • メディア: Kindle版



ホラー作品ですが、おどろおどろしい化け物は登場しません。怪奇現象も生じません。登場するのはあくまで人間です。
それでも、ラストは背筋の凍る思いをします。
舞台は保険会社です。保険金詐欺を疑われる事件があり、それを主人公が追うことで、犯人に狙われることになります。
ミステリですが、ホラー的要素も満載です。前作『ISOLA』と比べると明らかに技術が向上しており、人間の描き方も精緻です。先々の小説に繋がるテーマも顔を見せます。
自分が最も怖かったのが、エレベーターが1階に下りていくシーンです。自分が死地に向かいつつあることに気がついてしまったのに、物理的に引き返せない。
じわじわくる恐怖です。

貴志祐介の才能を感じたいひとのために!
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【公募情報】第18回雪のラブレター [公募情報]

俳句と恋文の募集です。

【主催者HP】
http://www.city.obanazawa.yamagata.jp/11297.html

主催者は山形県北東部にある尾花沢市です。
「雪とスイカと花笠のまち」をキャッチフレーズにしていますが、松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅の途中で立ち寄って10泊逗留し、恋に関する俳句を残したことでも知られています。
その芭蕉にちなみ、俳句と恋文を募集しています。
応募締切は平成31年2月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:俳句、恋文(短文)
テーマ :募集内容によって異なる。
大  賞:3万円相当の特産品
制限枚数:恋文は120文字以内
応募締切:平成31年2月15日
応募方法:郵送、インターネット

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創作状況【1月上旬】 [ぼくの公募状況]

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

【サイトーメルマガ第135回の内容紹介】
◆創作に役に立つ書籍紹介(第13回)貴志祐介『青の炎』
◆TO-BE小説工房に挑戦中(第46回)
◆公募情報数点
 今月のテーマは「小説の技術は進歩する」です。
 メルマガ登録はこちらから。もちろん無料です!
 http://www.arasuji.com/saitomagazine.html

【TO-BE小説工房】
テーマを見てから考えます。はい。

【星新一賞】
「面白そうなネタがあるんだけどなあ」と以前書いたけど、いったい何のことだが何度考えても分からない。
ストックしてあるネタのどれかだが、忘れるということは、まあ、その程度なのだろう。
たぶん「ふたなり」の話かな?

【創元SF短編賞】
最初は原稿用紙5枚が、星新一賞用に原稿用紙20枚程度まで伸ばし、また70枚程度まで伸ばす。
まあ、サイドストーリーをどう入れるかという問題だけですが。
正月期間に集中的に書いて、ぎりぎりで間に合わせる。
結果的にSFから遠く離れてしまい、なんだかなあという作品になってしまったのですが。

【北区内田康夫ミステリー文学賞】
創元SF短編賞がほぼ終わったので、いよいよ手を付けます。
元が原稿用紙10枚なので、これをいかにミステリー風味を強めていくかが勝負というか。
原稿用紙40枚~60枚なので、シーン数も限られます。
いろいろと勉強もかねて、研究しながら書きたいなあと思いつつ。

【福島正実SF童話賞】
おいおい調べはじめたいなあと思いつつ。かなりブラックな話になる予定。

【ゆきのまち幻想文学賞】
2作品ストックがあるので、しばらくはお休み。

【ミステリーズ!】
そのうち書き溜めます。

【FACEBOOK】
友達募集中です!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007879718530


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【書評】佐藤秀峰『特攻の島』 [書評]

大東亜戦争末期の回天特別攻撃隊を扱った漫画です。


特攻の島 コミック 全9巻 セット

特攻の島 コミック 全9巻 セット

  • 作者: 佐藤秀峰
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2018/02/16
  • メディア: コミック



回天とは海の特攻兵器で、人間が操縦する魚雷です。もちろん出撃したら生きて帰れません。
戦争末期という極限状態のなか、主人公は「何のために死ぬのか」を問い続けます。
戦友たちが次々と戦死し、苦しみながらも、最後は主人公なりに死ぬことへの意味を見つけます。

なにより絵が良いですね。
実在の人物、実際の作戦を織り交ぜながらのストーリーですが、セリフが良いです。
指揮官たちも、最初は嫌なヤツと思わせといて、巧みな作戦、巧みな指揮、強固な意志で何度も危機を乗り越えていきます。
心に残るシーンが何度もあり、戦争漫画として、人間ドラマとして、よくできていると思います。
特攻に赴いた兵士たちの気持ちが抉り出されていると感じました。

佐藤秀峰ファンのために!
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【公募情報】第8回愛と義のまち米沢エッセイコンテスト  [公募情報]

上杉謙信にちなむ公募です。

【主催者HP】
http://samidare.jp/y-kankou/note?p=log&lid=461015

米沢市に上杉謙信の精神が脈々と受け継がれてきたことから、毎年エッセイコンテストが開催されています。
「上杉家が米沢に移封となったのは謙信の養子の景勝の代である」という突込みはなしということで。
テーマは3つです。

「親切にされたちょっといい話」
「世のため人のため義を感じたエピソード」
「心に残る米沢での体験談」
いずれも800字以内にまとめてくださいとあります。
応募締切は平成31年2月20日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :本文参照
金  賞:米沢牛1万円相当+ペア宿泊券
制限枚数:800字以内
応募締切:平成31年2月20日
応募方法:郵送、FAX、メール
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経済の話 [日常]

少し経済の話。

毎年年末に自分が持っている株式の配当と株主優待のデータを更新している。
ここ数年の傾向は「優待DOWN」「配当UP」だったが、今年から両方とも基本的にDOWNとなる。
日経平均株価も数年ぶりに前年割れだったようなので、経済の曲がり角に来ている気がする。
この1年はちょこちょこと買い足してきたが、しばらくは抑えようかなと思っている。

米中の覇権争いが本格化してきた。
貿易摩擦で激しくやりあっているが、中国経済は公式発表と実態がかなりかけ離れていることは広く知られいます。
実体経済が不明なのだが、上海や香港の株価を見ても中国経済はけっこう厳しそうな感じがする。
ハーウェイも槍玉に挙げられているし。
ただ、米中経済戦争は中国側がかなり軟化しているので、ほどほどのところで折り合うのではないかと思っています。
国内的には強気の発言をしても、国内向けの体面さえ立てば、けっこう折れそうです。
もっともインドが経済的に強くなる前に中国が沈没すると、世界的大不況になりそうなので、半分は願望が入っているのですが。

ということで、米中の発表のたびに株価は乱高下しそうですが、長い目で見れば横ばいと予想します。
配当利回りからすると日本の株価は安すぎるので、長期的な農耕型投資をするには、ポテンシャル的には悪くない状況だと判断しています。
もっとも勝手な予想なのですが。
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【掌編】齊藤想『年輪』 [自作ショートショート]

TO-BE小説工房(第45回)に応募した作品です。
テーマは「カレンダー」でした。

―――――
『年輪』 齊藤想

 土曜日の朝、哲人は柱にぶら下げてあったカレンダーをめくった。赤二重丸が書かれていた日が消えていく。
 哲人はため息をついた。孤独なまま、またひとつ年を取る。
 哲人は社会人になってから、同じアパートで独居を続けている。独り身が好きなわけでも、この古アパートが気に入っているわけでもない。本音を言えばすてきな伴侶を見つけて新婚生活を味わいたい。ただ、その機会が無いだけだ。
 哲人には明確な女性の好みがある。年上の女性だ。ただ、哲人が気に入った女性たちはことごとく既婚者だった。
 すてきな女性というのは男性からのアプローチが絶えないわけで、しかも年上となればすでに相手が決まっていて当然だ。
 しかたなく、哲人は官能小説やアダルトビデオで憂さを晴らしていた。最近はインターネットやスマホで露骨な画像や動画が見られるので重宝している。
 今日は休日だ。頭の中にエッチな妄想を広げながら朝のコーヒーを飲み干すと、最近購入したばかりの流行のスニーカーを履き、近隣の公園まで散歩に出かけることにした。
 この地域は高度成長期に集合住宅が乱立したが、老朽化とともに取り壊され、再開発が現在進行形で進んでいる。アパートは高層マンションに生まれ変わり、立体化したことで生じた余地には総合病院や大資本スーパーマーケットが進出し、それでも余ると行政は広い公園を設置してお茶を濁した。
 哲人が公園にたどり着くと、まず大きくストレッチをする。次にめがねを掛けて周囲を見渡す。哲人が公園に行く表向きの理由は健康維持のためだが、本音は新しい出会いを見つけるためである。
 公園内部をくまなく観察すると独り者らしい女性がベンチに座って遠くを見ていた。本人にとって重い、他人にとってはどうでもよい不幸が起こったのかもしれない。
 これはチャンスだ。哲人は「NPO法人 ティーチ・アンド・トーキングの会 代表」という名刺を持ち歩いている。どんな会でもNPOをつけると信頼度が増すのが不思議だ。もちろん、このアルファベット三文字はインクジェットプリンタで印刷しただけで、実態はない。
 哲人は新しい出会いに胸をときめかせながら、女性の隣りに座った。
「どうされましたか」
 そう言いながら、二本指で名刺を挟んで彼女に渡す。彼女と目が合う。
「あのー」と女性が間延びした声を出す。これは失敗だ、と哲人は直感した。だが、引き返せない。妄想にとりつかれている彼女の話を最後まで聞くことになり、さらには自宅まで丁重に送り届けるはめになった。
 健康には良いかもしれないが、精神衛生上はよろしくない。おそらくは年下だろう。まだ若いのに可愛そうに、と同情した。
 公園以外にも出会いの場所はある。最近のお気に入りは公民館だ。公民館では様々なイベントが開かれていて、中には非会員であっても参加できる企画もある。イベントに直接参加しなくても、終了後の高揚感にうまく入り込めば、お茶に誘うことだって可能だ。
 土曜日は公園で失敗したので、日曜日は公民館に出かけることにした。地元サークルが主催する映画鑑賞会があり、時間をもてあましている婦人方が集まっている。
 哲人はまあまあの有名人である。ここでは例の名刺は必要がない。哲人には長年狙っている女性がいて、夫が最近死去したことも知っている。唯一の難点は、彼女が若すぎるということだけだ。だが、贅沢はいえない。
 彼女は人気者なので、とりまきの女性たちが座席を囲む。哲人は仕方なく離れた場所に座り、映画が終わるのを待ち続けた。実につまらない時間だ。
 映画が終わると、彼女は取り巻きたちとそそくさと公民館を出てしまった。またチャンスはあるだろう。
 実は哲人にはもうひとりあこがれの女性がいた。もちろん年上だ。だが、テレビ画面の中でしか知らない。高値の花、といったところだ。その彼女も、先日死去した。なぜ、自分が好きな女性は次々と世を去ってしまうのか。寂しさに胸が掻き毟られる。
 哲人がアパートに戻ると、すでにテレビ局の取材スタッフが待ち構えていた。予想はしていたが、あまりに早すぎる。
 若い女性レポーターは心の痛みなど眼中にない様子で、哲人にマイクを突きつけた。
「先日、翁長キンさんが亡くなられたことにより、尾浜哲人さんが日本最高齢となったわけですが、いまの感想はいかがですか?」
 哲人は「くそ食らえだ」と吐き捨てた。

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