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第31期竜王戦第4局(羽生善治竜王VS広瀬章人八段) [将棋]

羽生善治竜王の2勝1敗で迎えた第4局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

広瀬章人八段は、対局以外にも様々な活動をしています。
特に『将棋めし』『PRICE 女流棋士飛翔伝』の2本の漫画の監修をしていることが目立ちます。『将棋めし』はドラマにもなるヒット作となりました。監修の力も大いにあると思います。
広瀬八段は将棋連盟には北海道出身と登録されていますが、実際は東京出身で、北海道には4年しかいません。
それでも、その4年間に地元のアマ強豪と出会い、プロへと進みます。
こうしてみていくと、「情に厚い棋士」というイメージがわいてきます。
しかし、対局に情けは不要です。
ここで勝てばタイ、負ければ角番と大きな1局です。
さあ広瀬八段は先手をキープすることができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/31/ryuou201811240101.html

ということで、将棋です。
4局目はまたまた角換わりとなりました。
戦形による先手不利、後手不利が定説化しつつあり、プロ間で採用できる作戦の幅が狭まっています。
勝負の世界ですから止むを得ないですが、ここまで角換わり一辺倒だと、見るファンが減るのではないかと不安になります。
横歩取りや矢倉が復活するような研究を願いたいです。
将棋は手待ちから、後手羽生竜王が先手を誘い、それに応じるようにして広瀬八段が仕掛けて戦いが始まります。
前例を離れたのは62手目、羽生竜王からでした。
意味の難しい手で、プロだからこそ意思疎通ができるような手です。
その後は捻りあいが続きますが、92手目の5五銀が広瀬八段の読みになかって手で、7八玉と寄って角筋を交わしますが、ここで後手大きく優勢になります。
あとは寄せですが、ここで第3局と同じく羽生竜王が着地に失敗します。
7四歩から8三歩と成り捨てて下から追うのがセオリーに反する手で、その後の羽生竜王の見落としもあり一気に広瀬玉が寄らなくなります。
76手目で8二飛車が勝ったようですが、おそらく形が良くないとみて、羽生竜王の読みにはなかったのでしょう。
最近の羽生竜王はこのようなことが多いように思います。
羽生竜王の連勝で始まった竜王戦ですが、ついに2-2のタイに戻りました。

第5局は12月4、5日(火、水)石川県七尾市「和倉温泉 加賀屋」で行われます!

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