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第39回将棋日本シリーズJT杯決勝(渡辺明棋王VS菅井竜也七段) [将棋]

渡辺棋王が2度目の優勝を狙います。

【中継サイト】
https://www.jti.co.jp/knowledge/shogi/index.html

昨年度、渡辺棋王は勝率5割を切るという絶不調のさなかにありました。
安定した高勝率を誇っていた渡辺棋王ですが、5割を切る2年前も6割を切り、その次の年もギリギリ6割と、年齢による衰えも心配されました。
しかし、ことしは7割と完全に復活し、陥落した順位戦でもB級1組で無双の強さをみせ、1期でのA級復帰をほぼ手中に収めています。
対する菅井七段も高い通算勝率を続けてきましたが、今年は王位を失陥し、勝率も5割を切るという現在進行形での絶不調です。
まるで1年前の渡辺棋王をなぞっているようです。
渡辺棋王は苦しみながらもここ一番で強さを発揮し、棋王を防衛しました。
菅井七段もここ一番での強さを発揮し、棋戦優勝を果たすことができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/jt/kifu/39/jt201811180101.html

ということで、将棋です。
先手は菅井七段で、エース戦法である中飛車を採用します。
持久戦となり、先手菅井七段は四枚穴熊、後手渡辺棋王は銀冠に構えます。
後手渡辺棋王から仕掛けますが、やや無理だったようで、後手の飛車がさばけないのに対して先手は攻めの主役となり先手ペースの分かれとなります。
渡辺棋王は菅井穴熊の頭から攻め、歩と桂馬で崩していきます。
このあたり、評価値がかなり乱高下します。
人間的にはこうなるところですが、ここの数手が勝負所だったのかもしれません。
最終盤、菅井七段は金取に手を抜いて攻め合いを目指しますが、この手が敗着になったようです。
渡辺玉はきわどく詰まず、先手玉には受けがなく、菅井七段無念の投了となりました。
中盤は良かっただけに、もったいない将棋だったと思います。

これで渡辺棋王、2度目のJT杯制覇です。おめでとうございます!
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