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第60期王位戦第6局(菅井竜也王位VS豊島将之棋聖) [将棋]

菅井王位の3勝2敗で迎えた第6局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

菅井王位は一時期の不調を脱したように思います。
本局の前に、棋王戦トーナメントで藤井聡太七段と対戦したのですが、いかにも振り飛車という指し回しで完勝しました。
評価値からすると、中盤から終盤の入口までは居飛車有利だったのですが、気がついたら逆転し、終盤は圧倒でした。
解説と評価値の関係が面白くて、解説が「居飛車がリードを広げている」とした局面ですでに互角に戻っており、「振り飛車が盛り返した」としたときには有利から優勢になっていました。
菅井王位の評価が独特というか、かなり先を見ていたのかもしれません。
さあ、本局でも冴え渡る菅井王位の振り飛車を見ることはできるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/59/oui201809100101.html

ということで、将棋です。
戦型はお互いにガチガチに固める相穴熊となりました。
ここ数年はバランス型が流行しているので、どこか懐かしい気がします。
お互いに捌きあって、菅井王位のに2枚飛車対豊島棋聖の桂得というお互いの主張が通る中盤戦となります。
ここから緩急自在の攻防が続きます。
お互いに攻めては埋めて、埋めては攻めての穴熊らしい長い終盤戦です。
勝負が決まったのは一瞬でした。
132手目に菅井王位は穴熊に銀を埋めて再生したのですが、ここでギリギリの切りあいに挑む7七桂不成という勝負手がありました。
勝負手の数手後に香車をタダで捨てる妙手があり、こう進めば後手の勝ち筋でした。
豊島棋聖は九死に一生を得て、165手まで激闘を制し、タイトルの行方は最終局にゆだねられまることになりました。

最終第7局は9月26、27日(水、木)の両日に東京都千代田区「都市センターホテル」で行われます!

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