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第66期王座線挑戦者決定戦(渡辺明棋王VS斎藤慎太郎七段) [将棋]

渡辺棋王が復調してきました。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

渡辺棋王はタイトル通算獲得数5位の大棋士です。永世竜王、永世棋王の資格を持ち、タイトル数は20期を数えます。現役では羽生善治、谷川浩司に次いで3位です。しかもまで34歳で、老け込む年齢ではありません。
それなのに、昨季は勝率5割を切る大不調で、棋王を保持したものの竜王失陥+A級陥落のダブルパンチをくらい、急激な衰えを不安視されてきました。
それが王座戦では好調谷川浩司九段、菅井竜也王位、永瀬拓矢七段を撃破しての挑戦者決定戦進出です。
やっぱり渡辺棋王が強くないと盛り上がりません。
さあ、B級1組所属の斎藤慎太郎七段相手に、強さを見せることができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/66/ouza201807270101.html

ということで、将棋です。
斎藤七段の先手で、角換わりとなりました。
先攻したのは後手ですが、交換した銀を早々に自陣に打ちつけ、自陣の傷を消してから囲いにひきつけます。
戦いながら玉を固く囲い、細い攻めを繋げる渡辺棋王得意のパターンです。
お互いに桂馬を取り合って戦いが始まりますが、流れは渡辺棋王です。
斎藤七段は玉頭攻めにかけますが、攻めが薄い。駒損も響きます。
と思っていたのですが、91手目の歩頭に打つ3五桂馬が妙手でした。これが詰めろで、取っても詰むという素晴らしい手でした。
渡辺棋王は粘る手順を探しましたが、すでに絡め捕られていました。
117手まで斎藤七段が勝利し王座初挑戦を決めました。
五番勝負第1局は、神奈川県秦野市「陣屋」で行われます!
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