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最近の日常【平成30年7月中旬】 [日常]

〔小学校の頃に住んでいた場所を再訪した話・その1〕
出張先が、たまたま小5春~中1春まで住んでいた場所の近くだった。
なので、少し早めに来て散歩してみる。
駅に下りた瞬間、全く記憶が無く「まいったなあ」と思ったのだが、少し裏路地を歩いて小学時代の行動範囲に入ると次々と記憶がよみがえってくる。
一番仲の良かった友人の家もまだ残っていた。
当時は友人の父が土木業をしており、自宅に併設して事務所や車庫や砂利置き場があったのだが、それらは全て無くなっており、マンションに変わっていた。
友人も父の跡を継がなかったので、廃業したのだろう。
広かった庭もほとんどが月極駐車場に化けており、鉄筋コンクリート造の建物だけが当時のままだった。
自分が住んでいた場所も見に行った。
当時は父の勤務先の社宅だったのだが、いまは大きなマンションが建っていた。敷地の形は当時のままだが、子供の頃の面影はまったく残っていない。
昔、社宅の裏側が空き地で朽ちかけたプレハブ倉庫が建っていた。よく塀を乗り越えて遊んでいたのだが、空地も某企業のビルに変貌しており、当時の面影といえば一部だけ残っているコンクリートブロック塀だけだった。
長くなるので、今日はここまで。

〔小学校の頃に住んでいた場所を再訪した話・その2〕
小学校も行ってみた。
数十年ぶりだが、道順は覚えていた。地図を見なくてもたどりつけた。校門の前に立つと、いろいろな記憶がよみがえってくる。
当時は木造校舎(当時としても珍しかった)で、六年生のときに建て替えられた。工事期間中は水はけの悪いグラウンド上にプレハブの仮校舎が建てられ、梅雨時の湿度に難渋した記憶がある。
新築だった校舎も時が経ち、ずいぶんと古くなっていた。
当時新築だったピロティー付きの体育館はまだ健在で、古くなっていたものの当時と変わらない姿だった。
下校途中にある蝉がうるさかった公園は、子供のころの記憶では大きかったが、いまみると両手で抱えられそうなほど小さくて驚いた。
3ヶ月ほどだけ通った中学校も行ってみたが、道順以外はほぼ忘れていた。
唯一覚えていたのはエントランスの桜並木だが、数えると片側2本程度しかない。あまりの少なさに驚いた。きっと、当時もこんな本数だったのだろう。平屋の教会はまだ残っていた。祭りの日には屋台が並んだ神社前の路地は、公園とは逆に思い出より広くて驚いた。
矢のように過ぎ去った歳月を感じながら、記憶のある地点を回り、ゆっくりと帰る。
柄にも無く感傷的になってしました。ダメですね、なんとなく。

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【公募情報】第1回ふう太の杜 文学賞 [公募情報]

「まんが日本ばなし」の語り手である常田富士男さんと活動しておる「農民芸術ふう太の杜」が主催です。

【主催者HP】
http://www.vill.kijimadaira.lg.jp/articles/2018060600014/

文学賞とありますが、募集内容は手紙文です。
テーマは「ふるさととごはん(お米)」で、主催者HPの文面からすると毎年変わりそうです。
ただ、木島平村は、米の生産地で、「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」にて、9年連続金賞を受賞しているそうで、来年も同じという可能性もあります。
「実名の応募に限る」という独特のルールがあることに注意してください。
制限枚数は原稿用紙2枚以内、応募締切は平成30年9月30日です!

<募集要項抜粋>
応募内容:手紙文
テーマ :「ふるさととごはん(お米)」
金  賞:賞金7万円+木島平米30kg
応募締切:平成30年9月30日
応募方法:郵送
その他 :一般部門は1000円の参加料が必要です(小中学生は無料)
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【書評】貴志祐介『青の炎』 [書評]

青春小説と勘違いされそうですが、倒叙推理小説です。


青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2003/03/14
  • メディア: Kindle版



倒叙推理小説とは、犯人側から描くミステリです。
このジャンルの名作といえば、嚆矢とも言えるクロフツ『クロイドン発12時30分』がありますが、基本的な筋書きは上記作品を踏襲しています。
しかし、それだけでなく、恋愛を絡ませたり、主人公である少年の葛藤を強く入れたり、技術的に様々なことを詰め込まれています。
前半はキャラ説明が多くて少し間延びしていましたが、殺害の行動に移るときからスピードアップして、一気に読んでしまいました。特にラスト手前が秀逸です。
主人公は自転車がすきなのですが、それが全編に渡ってストーリーの様々な鍵となっている構成も見事です。
読んで損のしない作品だと思います。

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Newton別冊『性染色体と「男と女のサイエンス」 性を決めるXとY』 [書評]

人間の性を決めるXY染色体について、不思議な話がたくさんです。


Newton 男女を決める XY染色体 XとY

Newton 男女を決める XY染色体 XとY

  • 出版社/メーカー: 株式会社ニュートンプレス
  • 発売日: 2016/11/21
  • メディア: Kindle版



まず本では染色体についての基礎知識から入ります。
遺伝子と染色体の違いがあやふやに理解していたので、冒頭の説明ですっきり納得しました。
意外だったのが、「人間は女性に生まれる」という話です。
Y染色体に含まれているSRY遺伝子がスィッチとなり、男性化が始まります。
仮にY染色体を持っていても、SRY遺伝子が壊れていると女性になります。
こうした不思議な話がたくさんです。

科学好きなひとのために!

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第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局(羽生善治棋聖VS豊島将之八段) [将棋]

羽生棋聖の2勝2敗で迎えた決着局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kisei/

将棋は二人零和有限確定完全情報ゲームに分類されます。
お互いに全ての情報が開示されいるため偶然に左右されず、わずかな力の差が大きな結果の差になって現れます。
そのため、タイトル保有者が細かく分かれることは少なく、8大タイトル保持者が全員異なるのは一種の椿事です。
豊島八段が勝利すれば、その椿事の誕生となりますが、結果はどうなったでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/89/kisei201807170101.html

ということで、将棋です。
羽生棋聖が先手となり、まいどおなじみの角換わりへと進みます。
後手豊島八段が工夫して、一段飛車をあらかじめ4筋に振って先手からの攻めに備えます。
飛車の頭に王様が乗るのは違和感がありますが、玉を左右どちらにも移動できる、現代的な好位置なのでしょう。
その後手が待ち構える4筋から羽生棋聖は攻めていきますが、全体的に無理筋だったようです。
角を打って打開を計りますが、思ったより働きません。
最後は物量戦に押し切られ、後手豊島八段が勝利となりました。
これで3勝2敗となり、嬉しい初タイトルです。
いよいよ豊島時代到来を予期される、大きなシリーズになったと思います。
豊島棋聖おめでとうございます!
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創作状況【7月中旬】 [ぼくの公募状況]

猛暑の中での塁審→主審の連投は堪えます。熱中症には要注意……。

【メルマガ原稿】
 今月のメニューはこちらです。
◆創作に役に立つ書籍紹介(第12回)
~貴志祐介『エンターテイメントの作り方』の巻き~
◆リアルタイム企画・TO-BE小説工房に挑戦中(第40回)
◆公募情報数点
 創作に役立つ書籍紹介では、貴志祐介『エンターテイメントの作り方』を取り上げます。
 メルマガ登録はこちらから。もちろん無料です!
 http://www.arasuji.com/saitomagazine.html

【小説現代・ショートショートコーナー】
 ちょっとずつ校正していますが、時間がない。

【TO-BE小説工房】
 次回のテーマは「ピン」だけど、「ピンきり」のピンでいいのかなあ?
 それとも賭け麻雀のレートの「ピン」なんていっても、意味が分かるひとは少数派だし。
 そういえば、ボーリングのピンもあったなあ。まあ、なんか、考えます。

【星新一賞】
 そろそろ本命を校正したいのだが、いまいち、やる気がでない。
 まあ、そのうちに……。

【創元SF短編賞】
 多忙に付き準備できず。

【北区内田康夫ミステリー文学賞】
 投稿時期を忘れないようとしないと。まあ9月ですから。

【福島正実SF童話賞】
 先はながいとはいえ、イメージは忘れないようしないt。

【ゆきのまち幻想文学賞】
 ストックをひとつ思いついた。あとはどう幻想的なイメージとつなげるのか。

【ミステリーズ!】
 連作予定のアイデアをショートショートで使ってしまった。まあ、ミステリーズ用に改作すればいいだけなんだけども。

【FACEBOOK】
友達募集中です!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007879718530
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【公募情報】「鳴門の渦潮」文化コンクール [公募情報]

兵庫県と徳島県は、「鳴門の渦潮」の世界遺産登録を目指しています。

【主催者HP】
http://www.city.naruto.tokushima.jp/docs/2018060600014/

公募の目的として、主催者HPに「古来より人々を魅了し、多くの文学・芸術作品に描かれてきた「鳴門の渦潮」について、地域の子供たちをはじめ、多くの人々が学び、知り、考えるきっかけとしていただき、作品を通じて、「鳴門の渦潮」の文化的価値を更に向上させるため」とあります。
目的がはっきりしているので、主催者の狙いに沿った作品が上位にきそうです。
締切は平成30年9月6日です!

<募集要項抜粋>
応募内容:俳句
テーマ :「鳴門の渦潮」
知 事 賞:図書カード1万円分
応募締切:平成30年9月6日
応募方法:郵送

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【書評】唐津一『説得の法則』 [書評]

辛口評論家で知られる唐津一の説得術です。


説得の法則 情報を武器にする (PHP新書)

説得の法則 情報を武器にする (PHP新書)

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1999/04/21
  • メディア: Kindle版



唐津一は多彩な経歴を持っています。
旧満州に生まれ、日本電信電話公社(現NTT)に入社、その後ヘッドハンティングで松下通信工業に移り、松下幸之助の薫陶を受けます。その後、東海大学福岡短期大学初代学長に就任します。
民間企業在職中も著作を発表していましたが、学長退任後は堰を切ったように著作を次々と発表していきました。
紹介される説得術に特異なものはありません。豊富な実例を元に、データを基本として、説得力のある論理で迫る。
相手を論理的にやっつけるのではなく、気持ちよく同意してくれるよう誘導する。
こうした報道を行わないマスコミに対する辛辣な言葉が耳に響きます。

説得術の基本を学びたいひとのために!

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【公募情報】平成30年度川柳・川柳漫画コンクール [公募情報]

川柳部門と、川柳漫画部門の2つがあります。

【主催者HP】
http://www.chikuma-bunka.jp/mangakan/senryu2018.html

川柳漫画とは、川柳とそれを表現する1コマ漫画がセットになった作品です。
主催は千曲市ですが、千曲市稲荷山出身・近藤日出造氏が得意とした手法だそうで、近藤氏にちなんでできた公募とのことです。
募集要項は部門ごとにことなるので、主催者HPを確認してください。大賞は図書カード1万円分です。
応募締切りは各部門ともに8月31日です!
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【書評】東野圭吾『怪しい人びと』 [書評]

91年から93年にかけて、小説宝石で発表された短編集です。


怪しい人びと

怪しい人びと

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1994/02
  • メディア: 単行本



一読した印象ですが、やややっつけ感があるというか、印象深い作品は少ないように思います。
ただ、それだけに、作者の技術がむき出しになっているというか、短編ミステリを書きたいひとにとっては宝の山かもしれません。
特に『結婚報告』はかなり強引な作品ですが、「この設定には、こういう意味があったのか」と思わせること度々です。

短編ミステリの勉強をしたいひと向けに!

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