SSブログ

第76期名人戦第6局(佐藤天彦名人VS羽生善治竜王) [将棋]

佐藤名人の3勝2敗で迎えた第6局です。

名人戦の壁のひとつの3連覇があります。
3連覇は7人いますが、いずれも永世名人になっています。
5連覇を超すとなると、9連覇の中原誠十六世名人、13連覇の大山康晴十五世名人の2名だけです。
なお羽生竜王は3連覇を2回です。
さあ、永世名人の関門とも言える3連覇を、佐藤名人は達成することができるでしょうか!

【棋譜】
https://www.youtube.com/watch?v=ohdgltFzMvI

ということで将棋です。
後手羽生竜王が工夫をして、1歩損をする代わりに手得を主張する力戦を採用します。
ただ佐藤名人に警戒されて仕掛けのタイミングをつかめないと、徐々に手得を主張しにくい形になります。
序盤は佐藤名人のペースです。
戦いが始まると、羽生竜王も力を見せてきます。
いつのまにかに後手ペースとなり、微差ながら逆転します。
しかし、お互いに残り時間10分を切る切迫した状況です。
羽生竜王の免機は98手目でした。ここで3五歩から飛車を責める展開なら後手有利を維持できたようです。
もうひとつの免機は116手目。
残り2分の状況で棋理に沿った同香を選択しましたが、同玉というアクロバティックな顔面受けがありました。
本当に差が開いたのは最後の十手前後であり、本当に熱戦だったと思います。
佐藤天名人が勝ちきり、シリーズ成績は佐藤の4勝2敗となり、名人防衛(3連覇)が決まりました。

佐藤天名人おめでとうございます!
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー