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第76期名人戦第5局(佐藤天彦名人VS羽生善治竜王) [将棋]

佐藤名人の2勝2敗で迎えた第4局です。

【中継サイト】
http://www.meijinsen.jp/

現代将棋は有力な新手がでるとすごい勢いで研究が始まります。新手の賞味期限が短いとも言われ、渡辺棋王などは「作戦は使い捨て」とブログで書いたこともあります。
第4局で、いかにも現代将棋という感じの局面となりました。
横歩取り急戦ですが、22手目8八角成りがさされたのが第4局の3日前、その修正版が指されたのが2日前。そのとき羽生竜王は先手を持って快勝。
そして名人戦第4局では先手佐藤天名人が勝った羽生竜王側と持ち、羽生竜王が負けた後手側を持ち前例をなぞりますが、勝った側を持っている佐藤天名人が31手目に新手を出して作戦勝ちから快勝しています。
今後も研究が進み、新手合戦が始まるかもしれません。
同じ局面が名人戦で再びでないとも限りません。

【棋譜】
https://www.youtube.com/watch?v=RnCyMSUAlHo

ということで将棋です。
戦形は横歩取りとなりました。
お互いに自然な手の積み重ねのように見えますが、2筋で戦いが始まってみると、後手玉が6筋にいて金銀に囲まれているのと比べて、5筋にポツンという先手玉が心細く見えます。
どこが悪いというわけではありませんが、序盤のわずかな差が、徐々に広がっていたような将棋となります。
羽生竜王も逆転の一手を探して大駒4枚を手にしますが、佐藤名人は確実にリードを広げ、最後は羽生竜王自ら首を差し出すような形で投了しました。

これで3勝2敗となり、佐藤名人の防衛まであと1勝です。
第6局は6月19、20日(火、水)に山形県天童市「天童ホテル」で行われます!

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