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第29期女流王位戦第2局(里見香奈王位VS渡部愛女流二段) [将棋]

渡部愛女流二段の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/

渡部愛はアマチュア時代に大活躍して、LPSA所属の女流棋士としてデビューしました。
いまではLPSAの顔として、日本将棋連盟フットサル部に所属したり、東竜門のイベントにも参加するなど、所属を越えた横断的な活動をしています。
棋界は日本将棋連盟を中心に回っていますが、LPSAにも小さい団体だからこそできる活動があると思います。
渡部愛女流二段には、これからも多方面に活躍して欲しいと思います。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/29/joryu-oui201805220101.html

ということで、将棋です。
戦形は後手里見女流王位の向い飛車となりました。
序盤はお互いに高美濃に組みますが、仕掛けたのは先手から。
そこから対抗系らしいねじり合いが続きますが、先手が竜を作ることに成功します。
しかし、銀がそっぽでバリケードが固く、形勢は難しいです。
後手が中央から反撃して二次ラウンドが始まりますが、突如として形勢の針が傾きます。
先手渡部女流二段の95手目6二歩が甘く、後手の寄せが一気に炸裂します。
そこからわずか11手後に、渡部女流二段は投了に追い込まれてしまいました。
敗れたとはいえ、女流棋界のトップを相手に、95手目まで互角かそれ以上の戦いができたことは自信になったと思います。

第3局は5月30日(水)、福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で行われます!
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【書評】林完次『星ごよみ~星座と宇宙の観察図鑑~』 [書評]

夜空の写真がたくさんです。


星ごよみ―星座と宇宙の観察図鑑

星ごよみ―星座と宇宙の観察図鑑

  • 作者: 林 完次
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2014/05/01
  • メディア: 単行本



星座のガイドブックのような本です。
季節の星座の紹介とともに、実際の星空に線が引いてあるので、イメージしやすいです。
星座にまつわる話も、簡潔に書かれています。
ただ、星を繋ぐ線を見て、星座が描いている姿を思い浮かべるのはちょっと難しいかもしれません。

星空を見上げたいひとに向けて!
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第76期名人戦第4局(佐藤天彦名人VS羽生善治竜王) [将棋]

佐藤名人の1勝2敗で迎えた第4局です。

【中継サイト】
http://www.meijinsen.jp/

インターネットが普及する前の時代では、新手の情報が拡散するまでの時間がかかったので、そのタイムラグの間に同じ手を繰り返しつかえました。
ところが、渡辺棋王が「作戦は使い捨て」と発言したことがあるように、あっというまに広まり、対策が練られます。
大山康晴十五世名人が圧倒的な時代を築けたのは、タイムラグがある時代にもかかわらず、同じ作戦を二度と使わなかったからだという話を聞いたことがあります。
忙しい時代に、両雄はどのような作戦を立てているのでしょうか!

【棋譜】
https://www.youtube.com/watch?v=uNWwEPUr8Jo

ということで将棋です。
作戦はわずか2日前に行われた王位戦挑戦者決定リーグ羽生竜王VS松尾歩八段戦をベースに、勝った後手側を持つ佐藤名人が手を変えました。
おそらくは狙い撃ちなのでしょう。
後手の主張は駒損ながらバラバラの先手陣です。
ところが、先手の攻めを受けるために駒を使わされ、バラバラだった金銀をまとまれるとすでに勝ちにくい形勢です。
金を前線に出して攻めの糸口を掴もうとしますが、その裏側から角を打たれては苦しいです。
夕食休憩まで指しますが、再開後は1手も指さずに投了しました。
これで2勝2敗のタイです。

第5局は5月29日(火)から30日(水)にかけて、愛知県名古屋市中区の「亀岳林 万松寺」で行われます!
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【書評】駒井仁南子『星空がもっと好きになる~ガールズ・スターウォッチング・ブック~』 [書評]

女子目線で書かれた星座の本です。


星空がもっと好きになる: ガールズ・スターウォッチング・ブック

星空がもっと好きになる: ガールズ・スターウォッチング・ブック

  • 作者: 駒井 仁南子
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2011/10/13
  • メディア: 単行本



エッセイのような本です。夜空の写真はありますが本文とはあまり関連がなく、イラストでの紹介がメインです。
けど、このイラストが見やすくて、むしろ写真より星座を探しやすいかもしれません。
後半には天体望遠鏡とカメラについての知識も簡潔にまとめられており、ISO感度とは何か、絞りとは何か、それらの設定をどのようなときにどう変更するのか、ということも書いてあり、大変参考になります。
女子目線だけに、かゆいところに手が届くといいますか。

星空を散歩したいひとのために!

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【公募情報】第19回方言川柳 [公募情報]

方言をテーマにした公募です。

【主催者HP】
http://kotobanogakko.jp/

金田一春彦は著名な文学博士で、言葉の大先生です。
晴彦氏は2004年に亡くなりましたが、年1回開催のことばの学校はまだ続いて19回目になります。
その言葉の学校で発表されるのが、方言川柳です。
標準語を話すテレビの普及とともに、方言は消えつつあるといわれてきました。
だが、まだしぶとく生き残っています。
ただ放っておくと消えてしまうものだと思うので、こうした取り組みで、少しでも方言が残るなら嬉しい限りです。
応募締切は平成30年6月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :「とぶ」※方言がはいっていること。
最優秀賞:辞書
応募締切:平成30年6月30日
応募方法:はがき、FAX、メール
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第59期王位戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局 [将棋]

【王位戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

王位戦リーグに残れるのは上位2名のみ。
最終局まで優勝~陥落まで全ての可能性が残ることも多々あります。
紅組がまさにその状況で、トップを走っていた羽生竜王が1敗しただけで混戦です。
恐ろしいリーグです。
最終局の結果ですが、トップの羽生善治竜王が松尾歩八段から仕掛けられた乱戦を切り返して快勝。
〔羽生竜王VS松尾八段〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/59/oui201805170101.html

並走していた村山慈明七段は木村一基八段相手に序盤は優勢だったものの木村八段の粘りの前に怪しくなり、最後は逆転負け。
〔村山七段VS木村八段〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/59/oui201805170201.html

白組は星が偏っており、澤田真吾六段が4連勝、豊島将之八段が3勝1敗と優勝者は2名に絞られています。
その最終戦の結果ですが、澤田六段が阿久津主税八段相手にじわじわ差を広げられ、まだひとがんばりできそうな気もしますが、頑張る手も難しく、潔く投了。これで豊島八段に並ばれます。
〔澤田六段VS阿久津八段〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/59/oui201805170401.html

豊島八段は佐々木大地四段相手に格の差を見せつけるような圧勝し、澤田六段に追いつきました。
〔豊島八段VS佐々木四段〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/59/oui201805170301.html

この結果、紅組は羽生竜王が優勝。白組は豊島八段と澤田六段のプレーオフとなりました。
白組プレーオフは、5月30日に行われます!

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第11期マイナビ女子オープン第3局(加藤桃子女王VS西山朋佳奨励会三段) [将棋]

加藤女王の1勝1敗で迎えた第3局です。

【中継サイト】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

加藤女王は奨励会初段、西山朋佳奨励会三段ですので二段差があります。
駒落ちだと香落ちになります。
この香落ちというハンデですが、昔から「ほとんど差がない」と言われており、香車が捕られやすい展開だと、取られる駒がない分だけ有利になる場合もあるそうです。
ではコンピューターのレーティングではどの程度の差があるのか、研究したブログ記事がありました。
http://ur0.work/JKSz
なんと驚きの40差です。
先後の差がおおむね100と言われているので、むしろ先手となる上手有利となる可能性もあります。
二段差というのは、思われているほど差がないのかもしれません。
両者の対戦成績は加藤女王が4勝1敗と圧倒していますが、棋力の差より相性の差が大きいということだと思います。
これも二段差はほぼ互角というひとつの実証なのかもしれません。

【棋譜】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/11/mynavi201805160101.html

ということで、将棋です。
西山奨励会三段の作戦は、初手7八飛車戦法です。登場した当初は異端視されましたが、のちに成立していることが判明し、将棋の可能性を感じる作戦でもあります。
お互いにじっくりと銀冠まで囲いあい、満を持して先手から開戦します。
加藤女王もカウンターで応戦し、小競り合いでは後手ペースで進みます。
攻撃型の西山奨励会三段ですが、一旦は固く受けて、そこから玉頭戦に活路を見出します。
評価値的には微差で後手有利が続いていましたが、実戦的にはバラバラの後手が勝つのは大変です。
評価値的にも徐々に先手に振れていき、ただの場所に放り込む2三金が決めてでした。
最後は王手飛車取りが決まり、加藤女王は攻防ともに見込み無しと投了しました。

これで西山奨励会三段の2勝1敗となり、念願のタイトル獲得まであと1勝に迫りました。
第4局は5月24日(木)に東京・将棋会館で行われます!
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創作状況【5月上旬】 [ぼくの公募状況]


寒くなったり暑くなったり。

【メルマガ原稿】
 今月のメニューはこちらです。
◆創作に役立つ書籍紹介 番外編
 ~日本文学史明治初期編~
◆リアルタイム企画・TO-BE小説工房に挑戦中(第38回)
◆公募情報数点
 創作に役立つ書籍紹介では、気分を変えて日本文学史明治初期編を取り上げます。
 古典に親しもうがテーマです。
 メルマガ登録はこちらから。もちろん無料です!
 http://www.arasuji.com/saitomagazine.html

【小説現代・ショートショートコーナー】
 5月前半はぼやーっと。
 
【TO-BE小説工房】
 今月用はできているが来月をどうするか。彼岸と言われてもねえ。宗教とか風習とか、そういった話にすればよいのかな?
 とちあえず書いたものの、冴えないなあ。

【星新一賞】
 第2案の素案を完成させる。かなり変態です。
 アイデアとしてはアリなのだが、書くひとによって百通りに化けそうなネタです。こういうアイデアこそ、構想力というか、実力が試されるのでしょうが、はてはて。

【創元SF短編賞】
 なかなかまとまらない。ちょっと角度を変えてみて、また考えます。

【北区内田康夫ミステリー文学賞】
寝かし中です。マニアックなネタです。

【福島正実SF童話賞】
 先はながいのでのんびりと。

【ゆきのまち幻想文学賞】
 再来年用の作品を完成させる。まあ草稿なので、2年後までに仕上げます。

【ミステリーズ!】
 連作2つめに取り掛かりたいけど、まだアイデアのみの段階。順番に取り組みます。

【FACEBOOK】
友達募集中です!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007879718530
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最近の日常【平成30年5月上旬】 [日常]

〔スコアラーの話〕
次男が所属しているソフトボール部のスコアラーをしている。
最初はわけもわからず適当につけていたけど、記号を覚えてくると、次に判定基準が気になってくる。
講習でもらってきたマニュアルを読み返すと、安打の基準がいろいろと書いてあった。
「気が付くのが遅い!」とか怒られそうですが、まあ、ようやくそこまで考える余裕がでてきたというか。
最初はランナーが一斉に走ったときとか、複雑なプレーのときとか、どんな記号を書けばいいのか、追いかけるのが精一杯でしたから。それ以上に進めなかったというか。
安打とエラーの基準も自分なりにできてきて、迷う回数も減りました。
まあ、それでも後でビデオを見返して、細かい修正は欠かせないのですが。
だんだんと面白くなってきましたが、あと1年かあ。
次世代への引継ぎも考えると、スコアラー人生もあと半年かなとか思いつつ。

〔躁鬱の話〕
昔から自分には躁鬱の気がある。
基本的に鬱状態なのだが、それをなんとか中立までもってきてなんとか維持している感じ。
だけど、ちょっとしたきっかけでバランスが崩れて、鬱状態に落ちてく。
ずぶずぶずぶと、深沼のように。
そうなると誰ともしゃべりたくなくなるし、何もしたくなくなる。
周りがいろいろと喋ていても、あえて関係をシャットダウンして、自分の世界に引きこもる。
仕事に集中するふりをする。
まあ、大人なので、まったく黙り込むこともしませんが、話は最低限に抑えるようなイメージです。
現在、かなりの鬱状態。
まあ、ちょっとしたきっかけで戻るとは思いますが。
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第3期叡王戦第3局(金井恒太六段VS高見泰地六段) [将棋]

高見六段の連勝で迎えた第3局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/eiou/

昨年のタイトル挑戦者と、現時点でのレーティングを並べます。
稲葉陽(4位)、斎藤慎太郎(10位)、菅井竜也(7位)、中村太地(24位)、羽生善治(2位)、豊島将之(1位)、永瀬拓矢(3位)となります。
中村王座以外は全て10位以内です。これが普通です。
叡王戦の両対局者ですが
金井恒太(80位)、高見泰地(28位)と、まさに奇跡のような組み合わせです。
それだけ上位棋士を倒す番狂わせを連続してきたわけですから、両者にとって千載一遇のチャンスだと思います。
運も実力のうちといいます。
さあ、この幸運をつかみきるのは、どちらの対局者となるでしょうか!

【千日手】
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/3/eiou201805120101.html

最初は千日手となりますが、この局がハイライトです。
金井六段の先手で横歩取りとなりますが、順位戦プレーオフ羽生豊島戦をベースに金井六段が工夫をみせます。
コンピューター的には成否は微妙ですが、人間的には先手指しやすい局面となります。
終盤の入口から評価値が乱高下します。
高見六段が香車入手のために銀の押し売りを計りますが、これで一気に先手優勢から勝勢に傾きます。
ところが、85手目に6六歩を逃したばかりに互角に戻ります。
それでも先手が残していたと思われますが、最後は千日手です。
金井六段からすると痛恨の一局です。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/3/eiou201805120102.html

こうなると流れは高見六段です。
力戦形の居飛車となり中盤までは互角。先手の桂馬が跳躍し、後手が角取りを角で繋いだあたりで一気に先手優勢に傾きます。
後手も桂馬で金を奪いますが、その成桂が飛車先を塞いで重い形です。
そのまま後手が優勢から勝勢になったところで、金井六段は投了しました。
これで高見六段の3連勝です。
第4局は5月26日(土)、群馬県富岡市「富岡製糸場」で行われます!

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