SSブログ

【書評】東野圭吾『容疑者Xの献身』 [書評]

ガリレオシリーズ第3作です。


容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: 文庫



第6回本格ミステリ大賞、第134回直木三十五賞、『本格ミステリ・ベスト10 2006年版』『このミステリーがすごい!2006』『2005年「週刊文春」ミステリベスト10』においてそれぞれ1位を獲得するという東野圭吾代表作のひとつです。
物語は母子家庭の親子が、つきまとわれていた元夫を勢いで殺害してしまったところから始まります。
そのことを知った母に好意を寄せる隣人が隠ぺいのために力を貸して……という流れになります。
ミステリの弱点は動機だといいます。殺人を犯す動機も、複雑なトリックをこらす動機も難しいです。
しかし、この本は動機も含めて論理的で、ほぼ完璧に仕上げられています。
すべての行動が納得でき、鮮やかなラストも含めて、唸らされました。
5冠を達成するだけはあるミステリの傑作だと思います。

小説好きのすべてのひとのために!
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ: