【書評】三島由紀夫『花ざかりの森・憂国』 [書評]
『憂国』は三島短編の代表作だと思います。
本作は昭和19年から昭和36年に書かれた短編うち、三島由紀夫本人が選んだ短編13編が収録されています。
巻末に三島由紀夫本人の筆による解説が附されているので、まず解説を読むことをおすすめします。
13編のうち、抜けて優れているのはタイトルにも採用されている『憂国』だと思います。
ストーリーは単純です。
親友たちを叛乱軍として討たざるをえない状況に立たされた主人公は、妻とともに自殺します。
ただそれだけですが、そこまでにたどり着く克明な描写と、エロスと、豊富な語彙によってもたらされる文章を読む喜びとが一体になっています。
純文学が苦手なひとも、『憂国』は特におすすめしたいです。
純文学のとっかかりに!
本作は昭和19年から昭和36年に書かれた短編うち、三島由紀夫本人が選んだ短編13編が収録されています。
巻末に三島由紀夫本人の筆による解説が附されているので、まず解説を読むことをおすすめします。
13編のうち、抜けて優れているのはタイトルにも採用されている『憂国』だと思います。
ストーリーは単純です。
親友たちを叛乱軍として討たざるをえない状況に立たされた主人公は、妻とともに自殺します。
ただそれだけですが、そこまでにたどり着く克明な描写と、エロスと、豊富な語彙によってもたらされる文章を読む喜びとが一体になっています。
純文学が苦手なひとも、『憂国』は特におすすめしたいです。
純文学のとっかかりに!