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【書評】高野和明『6時間後に君は死ぬ』 [書評]

表題作は江戸川乱歩賞受賞後第1作短編になります。


6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

  • 作者: 高野 和明
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/05/14
  • メディア: 文庫



本作は未来が見える超能力者を主人公とする連作短編です。
設定自体はありふれており、新規性はありません。表題作も真犯人はけっこう早めに分かります。
それでも、エンターテイメントとして完成度の高い作品に仕上がっています。
著者は渡米してストーリーの勉強をしてきただけあって、タイムリミットの設定や、アクションシーン、恋愛、ミスリーディングなど、様々な技術が詰まっています。
『恋をしてはいけない日』についても、某有名ハリウッドアニメの影響を強く感じます。
理論面から物語を作りたいひとにはぴったりの素材だと思います。

エンタメ好きな読者のために!
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