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【書評】アーネスト・ボルクマン『情報帝国CIAの崩壊』 [書評]

1987年と古い本ですが、現在とつながる部分はあると思います。


情報帝国CIAの崩壊 (ワールドブックス)

情報帝国CIAの崩壊 (ワールドブックス)

  • 作者: アーネスト ボルクマン
  • 出版社/メーカー: 教育社
  • 発売日: 1987/04
  • メディア: 単行本



著者は80年代時点において過去のCIAの失敗を暴いていき、その原因を分析しています。
アメリカはいまも昔も技術中心の国で、情報収集を技術的手段に頼り、人的資源による情報収集が不足していたと指摘します。
また、情報を扱う高官の態度も問題にしています。
高官たちの頭には確固たる世界観があり、その世界観にそぐわない情報は無視するか過少評価してしまいました。また、逆に世界観にそう情報は拡大解釈され、大げさにあつかわます。
それらの人為的ミスが、多くの惨事を招いてきたと著者は批判します。

情報としては古いですが、示唆に富む内容だと思います。

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