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第65期王座戦第1局(羽生善治王座VS中村太地六段) [将棋]

中村太六段3回目のタイトル挑戦です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

過去2回のタイトル戦の対戦相手は、いずれも羽生善治です。
第83期棋聖戦(2012年)では羽生棋聖との力の差を見せつけられ、3連敗のストレートで敗退しました。
その翌年にも第61期王座戦(2013年)で羽生王座に挑戦し、そのときは先に王手をかけたものの、最後は羽生王座の底力に屈し、2勝3敗で敗退しました。
両者の対戦は王座戦以来です。
伸び盛りの若手とベテランとの対戦ですから、これまでの流れから行くと、中村太六段がタイトルを奪取してもおかしくありません。
しかし、羽生善治の耐久力は驚異的で、46歳にて若手棋士の挑戦を次々とはねつけています。
棋聖戦でも新鋭のB級1組斎藤慎太郎七段を退け健在をアピールしています。
さあ、ベテラン対若手の対戦は、どのような結末を迎えるのでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/65/ouza201709050101.html

ということで、将棋です。
先手は中村太六段。
角換わり風の出だしから、後手羽生王座が角交換を拒否して流行中の雁木に組みます。
流行系をどんどん取り入れるのが羽生流です。
後手番にもかかわらず、隙アリと見ると軽快に攻めていき、中盤で優勢を築きます。
さあ寄せということろで羽生王座が急ぎすぎたのか先手玉を泳がせてしまい、いきなり泥仕合になります。
ここからまた羽生王座が好手を放って大優勢になり、評価値も2000を超えます。
さすがに勝ちかと思ったら、中村太六段が粘ります。
そして1分将棋に追い込まれた羽生王座が最終盤で間違え、さらに千日手の順がありながら見逃して、そのまま投了してしまいました。
まるで心が折れたかのような投了です。

最近は中盤優勢になりながらも、終盤で逆転されることが多く、心配になる負け方です。
さあ不安を払拭できるのか、第2局は9月19日(火)に大阪府大阪市「ウェスティンホテル大阪」で行われる。

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