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【書評】大森望責任編集『NOVA9』 [書評]

SF短編アンソロジーの第9段です。


NOVA 9 ---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

NOVA 9 ---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/01/09
  • メディア: 文庫



今回もよりどりみどりの作品が集まっています。
印象に残ったのが浅暮三文の『晩秋』。これはNOVA3収録の『キリシア小文字の誕生』の流れをくむアホSFですが、よくこんな作品が書けるなあと感心です。
田中啓文『本能寺の大変』は、歴史を題材にしたこれまたアホSFですが、信長も好んだ敦盛の有名な一節「人間五十年」を「信長五十メートル」にしたかっただけで、これだけの作品を書いたのでは無いかと想像します。
普通のSFでは、森深紅『ラムネ氏ノコト』が印象に残っています。
近世の科学実験対決を題材に、面白いエンタメに仕上がっています。この構成はいろいろとつかえるかもしれません。

さまざまなSF短編を読みたいひとのために!

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