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最近の日常【平成29年9月中旬】 [日常]

〔眼鏡を買い足した話〕
眼鏡を3本持っている。
1本目はソフト用。自然に見えるように設定している。
2本目は自宅運転用。遠方が明瞭に見えるように、やや強め。
3本目は会社運転用で、これは古い眼鏡。
で、この2本目がワイヤーでレンズを止める形なのだが、しょっちょう外れてめんどくさい。
ということで、2本目、3本目をまとめて買いなおすことにする。
合わせて7千円をちょっと切るぐらいです。安いですねえ。
調整したときはふつうだと思ったのだが、思ったより強くて、外側が湾曲しているように見える。だから遠くから近くを見ると、ちょっと気持ち悪くなる。
まあ、慣れなんでしょうけどね。

〔PC画面をTVで見た話〕
TVとPCの両方にHDMI端子があると簡単らしい。
子供のソフト部の合宿の関係で、ビデオを放送することになり、さっそく実験する。
コードを指して、右下にある吹き出しみたいなコマンドをクリックしてアクションセンターを立ち上げ、画面の設定を変えるだけ。
いやあ、簡単だね。
ノートPCのHDはショボショボなんですが、持ち運び用のHDを使用すれば何ら問題ないし。
いろいろと便利な世の中になりました。
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第65期王座戦第2局(羽生善治王座VS中村太地六段) [将棋]

中村太六段の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

羽生王座がNTTのインタビューを受けたときの記事が掲載されています。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52687
これを読むと、羽生王座はコンピューター将棋との距離感を計りかねているようです。
AIが進むとブラックボックス化するところがあり、結論が正しいのか正しくないのか、その結論を人間が理解できるのかどうか。
そうした点を気にかけているように思えます。

将棋界のは3つの大きな流れがあると思います。
将棋=人生と捉えた、大山康晴十五世名人世代。盤外戦術も盛ん。
将棋=ゲームと捉えた羽生王座世代。盤外戦術が廃れて棋理を求めるようになる。
新しいツールであるコンピュータに将棋を解析させる千田五段世代。

羽生王座自身はコンピューターをほとんど使いませんが、若手が使い始めた手を自身も採用することで、なんとか着いていこうと努力しているように見えます。
羽生王座も年齢とともに終盤のポカが増えましたが、まだまだ中盤の切れ味は健在です。
コンピューターはほとんど使っていない羽生王座がどこまで強さを維持できるのも気になるところです。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/65/ouza201709190101.html

ということで、将棋です。
羽生王座の先手で、戦形は相掛かりになります。
難しい序盤になりますが、先手から角を交換して自陣角として手放し、その後の先手の細い攻めが繋がるかどうかが勝負となります。
ただ、全体的に先手が厳しかったようです。
歩がもうひとつあれば違ったかもしれませんが、代わりに香車を2三に打ち込み、7三銀とB面攻撃を敢行します。
ここで中村太六段が飛車を見捨てて羽生王座の攻めの軸である桂馬を取りきったのが、素晴らしい判断でした。
以降は羽生王座が入玉を目指しますが、歩を駆使して成り駒を上ずらせると、148手目の馬切りが決め手でした。
これで中村太六段が2連勝となり、初タイトル奪取まであと1勝と迫りました。

第3局は10月3日(火)、新潟県南魚沼市「温泉御宿 龍言」で行われます!
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【書評】落合博満『戦士の休息』 [書評]

落合博満が映画について語ります。


戦士の休息

戦士の休息

  • 作者: 落合 博満
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2013/08/29
  • メディア: 単行本



落合博満の映画好きは筋金入りです。
子供のころからチャンバラ活劇に魅入り、高校時代は部活と学校をサボるために映画館に通いました。
そうなると映画に関するウンチクを語りたくなりそうなものですが、落合の目線はあくまで一映画ファンであり、市井の観客目線を忘れません。
世代的に古い時代の映画が多いですが、かといって新しい映画をむやみに否定するわけではなく、そこには論理的な目が光っています。

新しい映画評を読みたいひとのために!
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【書評】高野和明『K・Nの悲劇』 [書評]

人工中絶を扱ったサスペンスです。


K・Nの悲劇 (文春文庫)

K・Nの悲劇 (文春文庫)

  • 作者: 高野 和明
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/06/08
  • メディア: 文庫



タイトルだけでは分かりにくいですが、内容は人工中絶にまつわる悲劇です。
主人公は妻を妊娠させてしまいますが、経済的理由から人工中絶を妻に迫り、納得させます。
しかし、そこから謎の女性が憑依して胎児を必死に守ろうとします。それを憑依性の精神病だと判断する精神科医との間で意見の対立が始まります。
そうこうしているうちに妻のお腹は大きくなり……といった展開です。
この小説の見所は、リアルすぎる堕胎シーンです。
著者は医療関係者ではありませんが、かなり綿密な取材を重ね、この本を書いたのだと思われます。
じわじわくる恐怖感、前半は完全にホラーです。

中絶問題を考えたいひとのために!

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【公募情報】仙台短編文学賞 [公募情報]

震災の記憶が薄れつつある中、新しく生まれた賞です。

【主催者HP】
https://sendaitanpenbungak.wixsite.com/award

趣旨に震災の話がでてきますが、テーマは震災に限定されているわけではありません。
震災の真ん中を狙うか、もしくは震災ネタは多いと予想して別方向に走るか、難しい判断だと思います。
第1回なので過去の傾向を知ることはできませんが、初回だけに「仙台」「震災」が大きなトピックスになりそうです。
選考委員の佐伯一麦の作品を読んで考える方法もあると思います。
制限枚数は25枚~35枚程度、応募締め切りは平成29年12月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編小説
テーマ :東北
大  賞:賞金10万円
制限枚数:25枚~35枚程度
応募締切:平成29年12月15日
応募方法:郵送、メール

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【書評】高野和明『6時間後に君は死ぬ』 [書評]

表題作は江戸川乱歩賞受賞後第1作短編になります。


6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

  • 作者: 高野 和明
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/05/14
  • メディア: 文庫



本作は未来が見える超能力者を主人公とする連作短編です。
設定自体はありふれており、新規性はありません。表題作も真犯人はけっこう早めに分かります。
それでも、エンターテイメントとして完成度の高い作品に仕上がっています。
著者は渡米してストーリーの勉強をしてきただけあって、タイムリミットの設定や、アクションシーン、恋愛、ミスリーディングなど、様々な技術が詰まっています。
『恋をしてはいけない日』についても、某有名ハリウッドアニメの影響を強く感じます。
理論面から物語を作りたいひとにはぴったりの素材だと思います。

エンタメ好きな読者のために!
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【書評】アーネスト・ボルクマン『情報帝国CIAの崩壊』 [書評]

1987年と古い本ですが、現在とつながる部分はあると思います。


情報帝国CIAの崩壊 (ワールドブックス)

情報帝国CIAの崩壊 (ワールドブックス)

  • 作者: アーネスト ボルクマン
  • 出版社/メーカー: 教育社
  • 発売日: 1987/04
  • メディア: 単行本



著者は80年代時点において過去のCIAの失敗を暴いていき、その原因を分析しています。
アメリカはいまも昔も技術中心の国で、情報収集を技術的手段に頼り、人的資源による情報収集が不足していたと指摘します。
また、情報を扱う高官の態度も問題にしています。
高官たちの頭には確固たる世界観があり、その世界観にそぐわない情報は無視するか過少評価してしまいました。また、逆に世界観にそう情報は拡大解釈され、大げさにあつかわます。
それらの人為的ミスが、多くの惨事を招いてきたと著者は批判します。

情報としては古いですが、示唆に富む内容だと思います。

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【公募情報】第11回平成相聞歌 [公募情報]

和歌の募集ではありません。

【主催者HP】
https://www.heiseisoumonka.com/about_smp.asp

字数80字以内ならなんでもOKです。
形式不問です。
しかし、過去受賞作を読むと575調が圧倒的で、1行に収めるのがベストのようです。
57577が多いですが、個人的には船頭歌なんかも良いのではと思ったり。
応募締切は平成29年11月11日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:80字以内なら形式不問
テーマ :恋
最優秀賞:賞金10万円
応募締切:平成29年11月11日

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【書評】高野和明『13階段』 [書評]

第47回江戸川乱歩賞受賞作品です。


13階段 (講談社文庫)

13階段 (講談社文庫)

  • 作者: 高野 和明
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/08/10
  • メディア: 文庫



無実の死刑囚を救い出すために与えられた期限は三か月。この難問に挑むのは元刑務官と仮釈放中の前科者のコンビ。
捜査が進むにつれて謎が謎をよび、さらには死刑の刻限が迫ってくる。
この長編には、様々な技術が詰まっています。
タイムリミットの設定、キャラたちの葛藤、骨太な背景、全てをリアルにする細部へのこだわり、綿密な調査、ラストのどんでん返しの連続にアクションシーン。
こうした様々な要素を一本の筋としてまとめる手法は素晴らしいです。
著者は映画監督を目指し、岡本喜八監督に執事していました。
そのときに受けた教え「こういうのは、どっちが勝ってるかということだろ?」という短い言葉に凝集されています。
エンターテイメント作品として超優良です。
自信をもってお勧めできる小説です!

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第7期女流王座戦挑戦者決定戦(加藤桃子女王VS香川愛生女流三段) [将棋]

加藤女王が昨年のリベンジを目指します。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

女流6冠のうち、5冠を里見香奈奨励会三段が占めています。残る1冠を保持しているのが、マイナビ女子オープン優勝者の加藤女王です。現在4期連続です。
女流王座戦は加藤女王を一躍有名にした棋戦で、第1期に清水市代に勝利して戴冠すると、次期も防衛します。
3期は里見香奈に敗れるも、すぐに取り戻し3連覇しますが、復帰した里見香奈に破れました。
立場はいろいろですが、女流王座戦に加藤桃子の名前がずらりと並んでいます。
連続防衛記録はいろいろあると思いますが、勝ったり負けたりしながら6期連続の登場は偉大なる記録だと思います。
さあ、連続登場記録を7まで伸ばすことはできるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/7/joryu_ouza201709110101.html

ということで、将棋です。
居飛車党の加藤女王に対し、香川女流三段がどのような作戦を選ぶかですが、ノーマル四間飛車となりました。
先手は角交換を含みにしましたが、居飛車が避けた形です。
積極的に動いたのは加藤女王です。
お互いの玉頭から動き出し、積極的に歩を突き捨てて戦いを求めます。
香川女流三段に目立った悪手はありませんでしたが、徐々に加藤女王のペースとなり、78手目に成桂がふたつ並んだ時点ではっきりと居飛車側優勢となります。
優勢となった加藤女王はそこから確実に先手玉を追い込み、132手までの完勝となりました。
強い内容だったと思います。
これで7期連続の登場です。

五番勝負第1局は、10月26日(木)に高知市「ザ クラウンパレス新阪急高知」で行わます!

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