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第37期竜王戦第1局(藤井聡太竜王VS佐々木勇気八段) [将棋]

佐々木勇気八段がタイトル初挑戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

佐々木勇気八段は将棋界のエリートです。
小学4年生で小学生将棋名人戦で優勝し、奨励会も順調に昇段し、中学生棋士にこそ届きませんでしたが、16歳1カ月でのプロデビューは通算でも6番目の年少記録です。
しかし、棋戦での実績は順調とは言えません。加古川清流戦での優勝はあるものの、タイトル挑戦には届かず、最も注目されたのは藤井聡太の公式戦29連勝を止めた竜王戦決勝トーナメントです。
しかし30歳を目前にして徐々に本領を発揮し、28歳で順位戦はA級に到達し、29歳でNHK杯優勝を果たしました。
そして、満を持してのタイトル初挑戦です。
さあ佐々木勇気八段のタイトル初戦はどのような結果になったでしょうか!

〔棋譜〕
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20241004-OYT8T50029/

ということで将棋です。
先手番は藤井竜王で角換わりに進みます。
角換わりは研究勝負の面があります。佐々木八段が42手目新手を出して藤井竜王の返しを待つと、45手目に33分の考慮はあったものの、その後の消費時間をみるとある程度は想定済みの展開だったのかと思います。
長考合戦が始まるのは58手目からです。しかし陣形整備のような渋い手が続きます。
激しくなるのは2日目からです。細かい折衝でやや藤井有利に傾きつつありましたが、6四角の設置から2五桂馬と撥ねたところで先手がペースをつかんだような気がします。
佐々木八段も我慢を続けますが、持ち時間も削られ、106手目に勝負に出ざるを得なくなります。
ここから藤井竜王が一気に突き放します。佐々木八段も2五桂馬というただ捨ての鬼手を捻り出しますが、その鬼手を無効化する。1七桂が決め手になったと思います。
最後は自玉の危険度を正確に見極めた藤井竜王の3三金のただ捨てを見て、佐々木八段は投了しました。
とにかく両者ともかっこいい将棋だったと思います。

竜王戦第2局は、10月19日(土)、20日(日)に福井県あわら市「あわら温泉・美松」で行われます!

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