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第72期王座戦王座戦第1局(藤井聡太王座VS永瀬拓矢九段) [将棋]

昨年度のリベンジマッチとなりました。

〔主催者サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/

昨年度の王座戦で永瀬王座(当時)は藤井七冠(当時)に1勝3敗で敗れて王座を失陥すると同時に藤井聡太に全冠制覇を許しました。
永瀬九段は王座戦4連覇中で、防衛すれば名誉王座の資格を取得できただけに、二重の意味で痛い失陥だと思います。
名誉王座の資格を得るのは王座戦5連覇か、王座通算10期という高いハードルがあります。
ただ前期の王座戦は、結果こそ1勝3敗でしたが、内容的には押している将棋が多かったです。
最終版における藤井七冠(当時)の鬼のような勝負手に、屈した印象です。
無敵と思われた藤井聡太も、叡王戦で伊藤匠に敗れて7冠に後退しています。永瀬九段も心中期するところがあると思います。
さあ昨年度のリベンジマッチとなった王座戦第1局はどうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/72/ouza202409040101.html

ということで、将棋です。
先手は永瀬九段となり、角換わりとなります。
しかし後手番の藤井王座は通常の3三銀ではなく3三金を選びます。早繰り銀と組合せて使われる形で、サザン早繰りとか言われていた記憶があります。
さらに藤井王座は単騎で銀を進出されて歩をかすめ取り、1歩得に成功。しかしかなりの手損で、その間に先手に馬を作られています。
いい勝負です。
評価値が大きく動いたのは84手目あたりからです。
藤井王座が歩の手筋で金銀を釣り上げてから拠点に銀を打ちこみ、同金に同歩かと思いきや、この瞬間に桂馬の王手を利かす。
ありとあらゆるところで駒がぶつかっている複雑な局面です。
藤井玉もかなり危なそうに見えますが、ギリギリのところで凌いでしいます。
お互いに秒読みの勝負となるなか、124手まで藤井王座が勝利。
まさに完全復活を匂わせるような、ギリギリのところ踏み込んで勝つ、藤井聡太らしい強い将棋だったと思います。

第2局は9月18日(水)に名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われます!
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