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第65期王位戦第3局(藤井聡太王位VS渡辺明九段) [将棋]

藤井王位の先1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

将棋情報局から、タイトル戦に立つ藤井王位の考え方の記事がでました。
将棋年間に掲載されているインタビュー記事の抜粋ですが、主旨としては以下の2点です。
・タイトルホルダーは、タイトル戦の決勝戦に出られる、というイメージ。防衛か失陥かということ過度に意識する必要はないのかなと思う。
・挑戦者と比べてタイトルホルダー側は前年のタイトル戦に勝ったというだけなので、コンディション、実力含めて問われている部分は大きいのかなと思います。
タイトルホルダーは挑戦者を待ち受ける立場ではなく、横一線で争うという意識が強いのだと思います。
卓越した棋力だけでなくこうした謙虚な気持ちが、大活躍に繋がっているのかなと思います。
さあ藤井王位は1勝1敗で迎えた第3局を乗り切って、防衛に向けて大きな前進をすることができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202407300101.html

ということで、将棋です。
第3局の先手は藤井王位。いつものように角換わりを目指しますが、渡辺九段は堂々と角換わりを受けます。
これは何か作戦があると思わせるオープニングですが、さっそく30手目に渡辺九段の研究が披露されます。
6二銀・5二銀から7筋の歩を突き捨ててから桂馬をポンと跳ねます。いかにも軽いしかけで、同一局面がありそうでない形です。
藤井九段も意表を突かれたのか、3時間10分の長考に沈みます。
成否はともかく、先手の時間を削っただけでも大きな効果があります。
1日目は形勢互角ながらも持ち時間1時間50分渡辺九段がリードです。
2日目になると形勢が揺れ動きます。
渡辺九段は飛車のただ捨てという大技で先手玉の守備陣を食い破りますが、藤井王位も桂跳ねから後手玉に迫ります。
このころになると持ち時間もお互いに切迫し、渡辺九段18分、藤井王位6分です。渡辺九段は1日目の貯金を食いつぶした格好です。
勝負を分けたのは88手目のようです。
後手玉の詰めろをどう解除するかという局面ですが、金を捨てて5七飛車打ちから要の銀を抜けば後手優勢だったようです。
渡辺九段は飛車を切って先手玉を受けなしに追い込みますが、ここで藤井王位に4五銀から銀2枚を捨てる妙手がさく裂しました。
2枚目の銀を取ると詰みなので渡辺九段は交わしますが、それでも藤井王位は後手玉を即詰みに打ち取って、見事な勝利を飾りました。
渡辺九段としては残念な将棋ですが、終盤のせめぎあいは見事で、見所満載の将棋だったと思います。

これで藤井王位が2勝1敗とリードしました。第4局は8月19日(月)から20日(火)にかけて、佐賀県唐津市「洋々閣」で行われます!
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