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第81期名人戦第5局(渡辺明名人VS藤井聡太竜王) [将棋]

渡辺名人の1勝3敗で迎えた第5局です。

〔名人戦中継サイト〕
http://www.meijinsen.jp/

渡辺名人は20歳で竜王位を獲得してから、一度も無冠に転落したことがありません。
羽生善治九段が2018年度に27年ぶりの無冠になりましたが、初タイトルである竜王位を翌年谷川浩司に奪取されたので、棋王位を奪取するまで4カ月無冠でした。
そのため、初タイトル奪取からそのまま継続は渡辺名人が歴代1位ではないかと思います。
大山康晴も若い時はタイトルを取ったり取られたりでした。
渡辺名人といえば竜王戦で、とにかく竜王戦での強さは鉄板でした。
現在渡辺明は39歳なので、タイトル継続期間は約19年間になります。
相手は苦手な藤井竜王で、1勝3敗と角番に追い込まれています。第3局で白星を挙げたものの、第4局では69手で投了に追い込まれるなど厳しい状況にあります。
いつもは対局後にツィッターで簡単な振り返りをするのですが、第4局はそれもありませんでした。
傷心なのか、集中したいかは分かりません。
厳しい状況ですが、強い渡辺名人を見たいファンはたくさんいると思います。
さあ渡辺名人は、タイトル継続記録を更新するための白星を上げることはできたでしょうか!

〔棋譜※徹底解説!将棋の定跡様より〕
https://www.youtube.com/watch?v=irzm0wfM8Bc

先手渡辺名人で始まった第5局です。
渡辺名人は角換わりを指向しますが、またもや藤井竜王は角換わりを拒否して雁木に組みます。
最新AIだと角換わり同型は先手必勝という結論の影響は大きいのかもしれません。
渡辺名人は菊水矢倉に2六角を組み合わせて、防御・攻撃ともに申し分のない序盤かと思います。
藤井竜王は4三銀打と単騎のB面攻撃を仕掛けます。当然ながら渡辺名人は反撃し、駒損ながら先手好調の流れです。
やや苦戦の藤井竜王は6六角と駒損覚悟で突っ込む勝負手を放ちます。
渡辺名人は普通に角を取るのはいまいちと判断し、2三桂馬と利かしますが、結果としてこれが疑問手だったようです。
評価値は一気に逆転して、先手は後手玉の守り駒をはがしたものの攻め駒もなく、上部が抜けて捕まりません。
藤井竜王が反撃に出てからは早かったです。
飛車打ちの次は歩頭桂から銀捨ての好手で、94手まで渡辺名人を投了に追い込みました。
これで藤井竜王が4勝1敗で名人を奪取し、史上最年少名人とともに史上2人目の七冠を達成しました。
渡辺名人は無冠になってしまい、ファンに向けのメッセージをツィートしています。
ファンへの感謝の気持ちが溢れています。きっと、これからもタイトル戦で活躍していると思います。

藤井名人おめでとうございます!
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Davidframs

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by Davidframs (2023-06-02 16:16) 

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