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第16期マイナビ杯第3局(西山朋佳女王VS甲斐智美女流五段) [将棋]

西山女王の連勝で迎えた第3局です。

〔主催者HP〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

甲斐智美女流五段の師匠は中原誠十六世名人です。
永世名人は多忙のためか、恐れ多いためか、それほど弟子を取らないイメージがあります。
谷川浩司十七世名人は都成竜馬七段のみ。森内俊之十八世名人は女流棋士2名のみで1名は退会しています。羽生善治十九世名人は弟子がいません。
それに対して、中原誠十六世名人は甲斐智美女流五段だけでなく、佐藤秀司八段など5人が棋士になっています。
甲斐女流五段は中原誠十六世門下で一番若いです。
さあ甲斐女流五段は師匠にタイトル戦でも白星をプレゼントすることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/16/mynavi202305280101.html

ということで、将棋です。
後手西山女王の三間飛車に対して、先手甲斐女流五段は4五歩早仕掛けを見せます。
角交換となりますが、そこからはお互いにじっくりと駒組をして、先後ともに地下鉄飛車を見せ合う珍しい展開となります。
甲斐女流五段は決断の2六角打ちを放ち、後手飛車をくぎ付けにしてから玉頭方面で戦いを起こします。
お互いに薄いところで怖いところですが、西山女王も強気に対応します。
最初に抜け出したのは西山女王です。
8九飛車打ちから香車を取りながら引き成って、手厚い形勢です。
しかし、そこから甲斐女流五段が粘ります。
1分将棋の中で、持ち歩を5枚使う目一杯の受けで、いつしか形勢は混として、ついに逆転から勝勢までひっくり返します。
しかし、後手には入玉ルートがちらつき、しかも竜2枚が待機しています。
甲斐女流五段は西山玉を13手詰めまで追い込みますが、入玉型の詰将棋、1分では読み切れませんでした。
それでも評価値上は先手優勢ですが、流れは絶体絶命を切り抜けた後手です。
131手目の悪手でついに逆転して、138手まで甲斐女流五段が投了しました。

これで西山女王は3連勝で女王を防衛しました。これで6連覇です。
西山女王おめでとうございます!
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