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第48期棋王戦第2局(渡辺明棋王八段VS藤井聡太竜王) [将棋]

藤井竜王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

渡辺棋王によって、藤井竜王は天敵ともいえる存在です。
タイトル戦では3回戦い、3連敗。
しかも第91期棋聖戦1-3、第92期棋聖戦0-3、第71期王将戦0-4と、渡辺棋王とは思えないほど一方的なスコアになっています。
トータルでも2-11とひどく離されており、棋聖戦以外で勝利したのは早指しの銀河戦のみです。
渡辺棋王ですが、最新のPCを購入し、さらに序盤研究に磨きをかけています。
しかし、今期の成績は振るわず、棋王戦開幕時点のレーティングでベスト4から陥落しています。
渡辺棋王は作戦家として知られており、後手番のときは「使い捨て作戦」も採用しています。評価値的には少し不利でも、自分だけが知っている局面、もしくは最善手が難しい局面に引きずり込むことで実戦的に勝ちを拾う作戦です。
しかし、藤井竜王には使い捨て作戦は通用しないようで、ここまでかなり苦しい対戦成績となっています。
棋王戦第1局も、評価値的には少し不利な仕掛けだったので、使い捨て作戦だったのかもしれません。
しかし、次は主導権を握れる先手番です。
さあ渡辺棋王は対藤井竜王用の秘策を用意しているでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/48/kiou202302180101.html

ということで、将棋です。
渡辺棋王の先手で角換わりとなりました。
藤井竜王は角換わりを避けることがないので、研究勝負を仕掛けるには先手角換わりは一択なのかもしれません。
待機戦術の後手に対して、渡辺棋王は6八玉形で4筋から仕掛けます。
さてルートに乗ったかと思いましたが、先に長考したのは渡辺棋王でした。47手目での89分は想定外の局面になったと思われます。
藤井竜王が初めて長考したのは62手目で、109分でした。ここから力勝負です。
評価値的には後手有利ですが、渡辺棋王は玉を固めて竜を追い返し、得意の展開に持ち込みます。
じっと駒得を重ねて、主張を作ります。
しかし、藤井竜王の角2枚重ねが受けにくく、さらに時間が切迫してきます。自陣に駒を投資したため攻めが細いのも、時間がない状態では厳しいです。
終盤にはいると徐々に突き放され、最後は藤井竜王に27手詰を読み切られ、132手まで渡辺棋王は無念の投了をしました。

これで藤井竜王は棋王戦2連勝となり、6冠までのこり1勝となりました。
第3局は3月5日(日)、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます!

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