【書評】エドワード・ルトワック『ラスト・エンペラー 習近平』 [書評]
地政学の泰斗が、現代中国を分析します。
中国外交は2008年に大きな転換点を迎えました。
いままで大人しくていたのだが、侵略主義を隠さなくなり、外国に金をばらまいては恫喝外交を繰り返します。
その結果、自然と対中国同盟が結成され、このままでは敗北への道を歩むだろうというのが著者の結論です。
著者は、習近平は危険な人物だと指摘します。
権力は全て彼に集中されており、独裁体制を築いています。これはいわば皇帝であり、最初で最後の皇帝となるだろうというのが著者の予想です。
その習近平を退陣させるには、「つまづかせる」ことが重要だと説きます。面子を潰すのです。そのためには、小国が中国の命令を拒否するのが重要との指摘です。
現に、次々と小国が中国に反旗を翻していますが、その一方で、中国は金の力で様々な国に入り込んでいます。
この戦いの行方はまだ見通せませんが、中国の民間企業に共産党による指導が入り込むようになっており、高度成長期も終わりを迎えているので、経済的な繁栄が長く続かないことは予想されます。
それまで習近平が暴発しないことを望むのみです。
現代の中国を考えたいひとのために!
中国外交は2008年に大きな転換点を迎えました。
いままで大人しくていたのだが、侵略主義を隠さなくなり、外国に金をばらまいては恫喝外交を繰り返します。
その結果、自然と対中国同盟が結成され、このままでは敗北への道を歩むだろうというのが著者の結論です。
著者は、習近平は危険な人物だと指摘します。
権力は全て彼に集中されており、独裁体制を築いています。これはいわば皇帝であり、最初で最後の皇帝となるだろうというのが著者の予想です。
その習近平を退陣させるには、「つまづかせる」ことが重要だと説きます。面子を潰すのです。そのためには、小国が中国の命令を拒否するのが重要との指摘です。
現に、次々と小国が中国に反旗を翻していますが、その一方で、中国は金の力で様々な国に入り込んでいます。
この戦いの行方はまだ見通せませんが、中国の民間企業に共産党による指導が入り込むようになっており、高度成長期も終わりを迎えているので、経済的な繁栄が長く続かないことは予想されます。
それまで習近平が暴発しないことを望むのみです。
現代の中国を考えたいひとのために!
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