【書評】筒井康隆『エディプスの恋人』 [書評]
七瀬三部作の最終章です。
エディプスとは古代ギリシャの神様です。
この神様は、知らずに実父を殺し、実母を事実婚として娶ってしまいます。フロイトが提唱した「エディプスコンプレックス」の語源ともなっています。
さて、本書の七瀬はまた少し年齢を重ね、学校の事務員となっています。
そこで強大な「意思の力」の存在を知り、その秘密を解き明かそうと少年に近づきますが、いつしかその少年と恋仲になってしまいます。
いままでは連作短編でしたが、本作は長編となっています。
謎を解くために主人公は冒険をしますが、ちょっと時代を感じてしまいます。
単行本の初版が1977年なのでやむを得ないのですが。
また、キャラの行動がなんとなくしっくりこなくて、考えていたラストシーンに持っていくために、ちょっと無理をしたのかもしれません。
さて、七瀬シリーズのうち『家族八景』『七瀬ふたたび』は映像化されていますが、本書は映像化されていません。
さすがに最後のシーンが、いろいろとひっかかったのかも。
七瀬シリーズの完結編を読みたいひとのために!
エディプスとは古代ギリシャの神様です。
この神様は、知らずに実父を殺し、実母を事実婚として娶ってしまいます。フロイトが提唱した「エディプスコンプレックス」の語源ともなっています。
さて、本書の七瀬はまた少し年齢を重ね、学校の事務員となっています。
そこで強大な「意思の力」の存在を知り、その秘密を解き明かそうと少年に近づきますが、いつしかその少年と恋仲になってしまいます。
いままでは連作短編でしたが、本作は長編となっています。
謎を解くために主人公は冒険をしますが、ちょっと時代を感じてしまいます。
単行本の初版が1977年なのでやむを得ないのですが。
また、キャラの行動がなんとなくしっくりこなくて、考えていたラストシーンに持っていくために、ちょっと無理をしたのかもしれません。
さて、七瀬シリーズのうち『家族八景』『七瀬ふたたび』は映像化されていますが、本書は映像化されていません。
さすがに最後のシーンが、いろいろとひっかかったのかも。
七瀬シリーズの完結編を読みたいひとのために!
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