【書評】眉村卓『なぞの転校生』 [書評]
眉村卓のSFジュブナイル小説の代表作のひとつです。
舞台は大阪の中学校です。
そこに容姿端麗、何をしても完璧な転校生がやってきます。
しかし、その転校生には妙なところがあり、雨を「放射能が含まれている」と極端に怖がったり、飛行機の爆音に驚いたり、科学文明を嫌ったりと、妙なところがあります。
となると、だいたいラストは見えてくると思います。
1965年から連載開始なので、時代背景もあるかとは思います。
主人公が何らかの困難と戦うことで物語を盛り上げていくのがよくあるパターンですが、本書では困難と闘うことはほとんどなく、むしろ苦しんでいるのは「なぞの転校生」であることを考えると、ちょっと物足りなく感じます。
主人公とセットの女子生徒もいるのですが、援助者でもなく物語を進める推進役でもなく、立ち位置があいまいなように感じました。
本書はNHKやテレビ東京でテレビドラマ化されています。
眉村卓の代表作のひとつを読みたいひとのために!
舞台は大阪の中学校です。
そこに容姿端麗、何をしても完璧な転校生がやってきます。
しかし、その転校生には妙なところがあり、雨を「放射能が含まれている」と極端に怖がったり、飛行機の爆音に驚いたり、科学文明を嫌ったりと、妙なところがあります。
となると、だいたいラストは見えてくると思います。
1965年から連載開始なので、時代背景もあるかとは思います。
主人公が何らかの困難と戦うことで物語を盛り上げていくのがよくあるパターンですが、本書では困難と闘うことはほとんどなく、むしろ苦しんでいるのは「なぞの転校生」であることを考えると、ちょっと物足りなく感じます。
主人公とセットの女子生徒もいるのですが、援助者でもなく物語を進める推進役でもなく、立ち位置があいまいなように感じました。
本書はNHKやテレビ東京でテレビドラマ化されています。
眉村卓の代表作のひとつを読みたいひとのために!
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