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【書評】森下一仁『ヤング・インディ・ジョーンズ6 初恋のウィーン』 [書評]

インディ・ジョンズ若き日の物語です。


ヤング・インディ・ジョーンズ〈6〉初恋のウィーン (文春文庫)

ヤング・インディ・ジョーンズ〈6〉初恋のウィーン (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/10/03
  • メディア: 文庫



米国ドラマのノベライズです。
インディ・ジョーンズの若き日の冒険を描いた物語ですが、このドラマには教育の意味があったらしく様々な歴史上の人物や、科学者が登場します。
この6の舞台はウィーンですが、サラエボで暗殺されて第一次世界大戦の発端となったフェルナンド公と、心理学の泰斗であるフロイト、ユング、アドラー。さらには画家だったころのヒトラーも登場します。
ストーリーとしては、フェルナンド公の娘であるゾフィーとインディが馬術学校で出会い、ローマの休日のようにひとときの脱出をして、恋に落ちます。
もちろんすぐに二人は引き裂かれるのですが、インディがウィーンを離れる前日に、ゾフィーにプレゼントを贈るために屋敷に忍びこみます。
まあ、無茶といえば無茶なストーリーですが、そこはインディなので。
インディの前には様々な困難が待ち受けますが、そこと機転と、大人たちの助けをうけてなんとか突破してゾフィーのもとにたどり着きます。
困難、突破、困難、突破が連続する児童文学の基本に沿った作りだと思います。
史実のゾフィーは、1920年に結婚するも子供のうち息子2名は第二次世界大戦で戦死し、戦後は全財産を没収されるなど苦労が絶えなかったようですが、89歳の天寿を全うして1990年に亡くなりました。

映画とは異なるインディのストーリーを楽しみたいひとのために!
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